「ゲーム障害」を疾病に分類 WHOの草案で

ゲーム業界団体は方向展開を求めています。

» 2018年01月04日 15時21分 公開
[ねとらぼ]

 ゲームへの重度の依存が、2018年に世界保健機関(WHO)によって疾病に分類されるかもしれません。2017年末ごろか海外メディアで報じられ注目が集まっています。

 2018年に発行予定の「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)」第11版の草案では、6章「精神、行動、神経発達の障害」の「中毒的行動による障害」に「ゲーム障害」が盛り込まれています。ICDとは、WHOによって国際的に統一された疾病、傷害、死因の統計分類の体系。

 草案では、ゲーム障害は抑制ができず、日常生活よりもゲームを優先し、ネガティブな結果にもかかわらずゲームを継続・エスカレートさせ、「個人、家庭、社会、教育、仕事などの機能の重要な部分に深刻な支障が起きる」といった説明がなされています。またこのような症状が12カ月以上続くとゲーム障害と診断されるものの、症状が深刻であれば短い期間でも診断される場合があるとしています。

ゲーム障害 ICD 草案ではゲーム障害はギャンブル障害と同じくくりに分類されています

 また24章「健康状態に影響を及ぼす要因または保健サービスの利用」の「保健行動に関わる問題」に「有害なゲーミング」も盛り込まれ、「有害なゲーミング」は、個人あるいは周囲の他者の物理的、精神的な健康に有害な結果をもたらすと説明されています。

ゲーム障害 ICD 有害なゲーミング(Hazardous gaming)の説明

 草案について、ゲーム業界団体のエンターテインメントソフトウェア協会(ESA)はメディアに対し、「WHOは、常識と客観的な研究により、ゲームは中毒性がないことが証明されていると知っている。これらに公式にレッテルを貼ることは、うつ病や社会不安障害など本当の精神疾患の問題を矮小(わいしょう)化する」とコメント。WHOに方向転換を強く推奨するとしています。

 これらの内容は草案の段階で、まだ確定していません。ICD第11版の最終版は5月の世界保健総会で採択の見通しとなっています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」