成人式当日に着付け業者現れず一部新成人にパニック 同業者「前日にホテルから相談あった」
救済措置に繰り出す業者も。
各地で成人式が行われた1月8日、振袖販売やレンタルを手掛けていた業者「はれのひ(harenohi)」(神奈川県・篠崎洋一郎社長)と突如連絡が取れなくなったとの報告が複数の新成人から上がっています。新成人の救済措置を行った業者に詳しい事情を聞きました。
問題になっているのは、2008年に創業した「はれのひ(harenohi)」。女性スタッフによる提案や女性カメラマンによる撮影を売りに、横浜から福岡まで全国に店舗を展開していました。ところが1月8日の成人の日当日になり、横浜や八王子の複数の新成人から「『はれのひ』と連絡が取れない」「スタッフが1人も来ていない」との報告が続々と上がりはじめ、中には「はれのひ」に着物を預けていた人や数十万円近い着付け代、着物代を支払った人もいるとのこと。混乱が続いています。
この騒動について複数の他業者が臨時措置として着付けやヘアメークの受け入れを表明。ねとらぼ編集部では、そのひとつ、IWAKIYAを取材しました。
救済業者が語る「はれのひ(harenohi)」騒動
取材に応じてくれたのは横浜で創業約120年を迎える老舗着物屋「IWAKIYA」の4代目おかみ。成人の日の前日となる1月7日に新横浜国際ホテルから異変について聞かされたといいます。
――騒動を知ったのはいつのことですか。
IWAKIYA:昨日(1月7日)の21時ごろに、新横浜国際ホテルさんから連絡があり、「はれのひ(harenohi)さんが準備にいらっしゃっていない」と聞きました。通常、着物業者は前日に会場で支度をするのですが、それにお越しにならなかったとのことで、もし何かあった場合に応援に来ることはできるかというお願いのご連絡でした。
――お話を聞いたときどう思われましたか。
IWAKIYA:ちょうど別のホテルさんで準備をしていたときでしたので最初は「まさか」と思いました。しかし、その時間を前後してTwitterでお嬢さん方から心配の声が上がっているのを確認し、「ひょっとしたら本当に……」と思いました。
――当初は他の業者さんも「準備が遅れている」と思っている感じだったのですね。
IWAKIYA:そうです。情報を聞いた時点でいろいろな業者さんと相談して「なんとかならないか」と話し合っていました。しかしまだ確信を持てていなかったので、「明日になれば」という思いで成人の日当日を迎えました。
――結局当日の朝どうなったのでしょうか。
IWAKIYA:(新横浜国際ホテルにはれのひは現れず)何も準備ができていないとのことでした。弊社としても何かできることはないかということで、SNSで「数名さまに限り、ヘアメーク着付けを実費にて承れます」と呼び掛けました。
――問い合わせはありましたか。
IWAKIYA:相当数ありました。中にはパニックになっていらっしゃる娘さんもおられて本当にお気の毒でした。ただ弊社の方でも着物の準備は厳しかったことから、「草履だけ」などの部分的なレンタルや着物を持参していただける方のみの対応となり、実際に着付けやヘアメークをしたのは10人程度でした。
現時点で「はれのひ」側からなぜこのような事態を招いたのかという正式な発表はありません。また編集部では各店舗に連絡を取ろうとしましたが、全ての店舗の電話が不通状態でした。
被害に遭った新成人と救済措置などを申し出た店舗
(Kikka)
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