部屋から出るまでに毎朝こんな苦労が! 18世紀の一般的な働く女性の身支度を実演
毎朝こんな大変な身支度を……。
昔の働く女性たちは毎朝どのように身支度を整えていたのか。そんな素朴な疑問に実演しながら答えてくれる映像が注目を集めています。
映像で紹介されているのは18世紀の働く女性。朝、目が覚めてから部屋を出て、仕事に向かうまでの一連の流れを再現しています。
まずは洗顔。現代のように洗顔剤やクリームなどを使うことはなく、水でさらっと洗うだけのシンプルな洗顔です。濡れた顔を優しく吹いて終わり。
そして、いよいよお着替えタイム。肌着となるゆったりとしたドレスはそのまま、まずはニーソックス(ストッキング)から。膝下にガーターとなるリボンを巻いて、仕事に差し支えないシンプルなシューズをはきます。
次はコルセット。貴婦人が身につけるような豪奢(ごうしゃ)なものではなく、前面のひもをクロスさせて固定します。これはブラのようにバストを支える目的があるそう。コルセットを付け終えたら、腰にバッグ(ポケット)を巻きつけます。ここまでの工程で半分にもいかないのが恐ろしい。
この後はペチコートを巻きつけていきます。この頃のペチコートは日本の袴のようになっていて、サイドに切れ目があり、そこから手を入れるとちょうどポケットがあるという機能性を重視したものになっていたそうです。重ね着することで、よく見るドレススカートのシルエットが出来上がっていきます。
首元を守るスカーフを巻き、ジャケットを羽織ったあと、スカートの上にエプロンをつけ、最後に女性の命とも言われる髪はまとめあげ、帽子をかぶります。部屋からでて、出勤するために手を守るためのグローブを身に付け、厚めの生地でできたコートを羽織って完成。
18世紀の働く女性は毎日のように「十二単」のような身支度をしていたなんて驚きです。ちなみに「十二単」は旧時代の女性の正装で、単に12枚の衣類を身につけるという意味ではなく、「五衣」や「唐衣」などに加えて冠や扇も含めた構成そのものを指すそう。なかには12枚以上重ねて着たという猛者もいたとかいないとか。
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絵画などに見られる縄文〜現代までのファッションを表現しています。デザイン監修は柘植伊佐夫さん。
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