保育園の空きがないから魔王討伐に行けない RPG風漫画「伝説のお母さん」がファンタジーなのにやたらとリアル

子育てと魔王を倒す旅、両立なるか!?

» 2018年02月13日 11時00分 公開
[林美由紀ねとらぼ]

 ファンタジー作品の中で無事魔王を倒した後の勇者たちは、その後どうしているのでしょうか。数々の死闘を繰り広げた旅が終わり、一般男性と結婚して、子どもを設け、幸せに暮らす元魔法使いのもとに再び旅に出て復活した魔王を倒すよう命令が……子育てと魔王討伐の両立に悩む母親の漫画「伝説のお母さん」がファンタジーなのに妙にリアルで、子育てママ、ワーキングママあるあるな内容となっています。

 漫画の作者は、かねもとのむくうさん。自身のブログやTwitter(@kanemotonomukuu)で、育児の絵日記を中心に創作漫画なども公開しています。

 「伝説のお母さん」1話は復活した魔王を倒すよう、勇者一行に国王から再結成の命令が下るところから始まります。連絡を受けた元魔法使いは……参加したいのはやまやまだけど保育園に空きがないんです、と待機児童を抱えており、保活の激戦区に住んでること、0歳児の途中入園は絶望的であることを訴えます。保育園の申し込みは11月。「なんで魔王11月までに復活してくれなかったんですか!?」と切実な叫びが響き渡ります。


伝説のお母さん1 倒したはずの魔法が復活。招集命令が来たけど


伝説のお母さん2 保活の激戦区で子どもを保育園に預けられない……

 その後のお話ではお城の人が元魔法使いの説得にやって来ます。現役時代とはすっかり変わってしまった産後太りの姿を見て、戦うのは難しそうだと感じるのですが……出現したゴキブリを即座に魔法で倒すのを見て「家で眠らせておくのはもったいない力」と告げて去ります。

 仕事から帰った旦那さんに、魔王討伐について相談しようとした元魔法使いですが、返ってきた反応は「えええ、子どもどうするんだよ。俺も仕事あるし……お前が行かなくたっていいだろ?」。そうですよねぇ……と相談を諦めてしまう元魔法使いなのでした。


伝説のお母さん3 お城の人が魔法使いに復帰してほしいと説得に来ました


伝説のお母さん4 見た目の印象に比べて勘が鈍ってない感じ


伝説のお母さん5 「家で眠らせておくにはもったいない」


伝説のお母さん6 旦那さんの反応、あるある

 4話では、日常と魔王討伐の旅の間で揺れ動く元魔法使いが、ついに保活を開始する様子が描かれています。子育て担当課に相談にいくも、担当に保育園は満員で100人待ち、入所は厳しいことを告げられます。そして、たとえ待機したとしても、保育の必要度によって優先順位が変わるので、100番目に入れるわけではないという説明も。無事、子どもを保育園に入れることができるのか、魔王との戦いはどうなるのか……。


伝説のお母さん7 保活開始。役所に行く


伝説のお母さん8 待機児童100人


伝説のお母さん9 100人待ちだけど優先順位は入れ替わるので、100番目に入れるわけではない

 このあとも子連れでモンスター退治に行ったり、ある力で夫が専業主夫になったり、野心家っぽい後輩魔法使いが現れたりなど、波乱の展開。かねもとさんのブログやTwitter(@kanemotonomukuu)で読むことができます。

 地域にもよりますが、働くママ、働きたいママにとって保活問題は深刻。世界を救えるくらいの有能な人材が、子どもを保育園に預けられないせいで活躍できない社会ではなく、子どもがいても胸を張って世界のために戦える、そんな世の中になるといいのにな。

画像提供:かねもとのむくうさん

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」