中学一年生女子、思春期と言うにはまだ早い 「からかい上手の高木さん」 スピンオフ3人組のポンコツな日々(1/3 ページ)

友達二人をカップリングしてときめいたことある?

» 2018年03月06日 12時00分 公開
[たまごまごねとらぼ]
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 現在放映中の「からかい上手の高木さん」は、中学一年生の高木さんと西片君の、ほのかな思いにキュンキュンするアニメ。見ていると口元がニヤけるので非常に困る。

 その中に登場する同級生の3人、ミナ・ユカリ・サナエは、「あしたは土曜日」という作品のキャラクターです。アニメ本編でも毎回登場しては、いい味を出しているので、ご紹介します。


画像

ずっこけ三人組

 「あしたは土曜日」シリーズは、読売中高生新聞に連載されていた作品です。「からかい上手の高木さん」の高木さんたちとクラスが同じ設定。マンガ「高木さん」の方では、アニメほどではないですが、何回か出演しています。


画像 温度差が激しすぎる(春・夏P143)

 いつも一緒に行動している3人の空気感は、上の画像が分かりやすいと思います。右手前からミナ、サナエ、ユカリ。これは肝試しをするため、トンネルに入ろうとミナが言い出した時の図。「からかい上手の高木さん」では、西片君と高木さんが一緒に入っていい雰囲気だった場所です。こちらはまあ……見ての通り、肝試し感ゼロ。

  • ミナ

 太い眉毛が目印の超絶元気娘、ミナ。いつも笑顔で裏表がなく、思ったことをすぐ口にしちゃう。興味が湧くものを見つけたら、何もかもそっちのけにしてしまう。目を離すとすぐいなくなりそう。

 ちょっと大人に憧れているようで、コーヒーを飲もうとしますが、激甘ミルクコーヒー系すら飲めない子ども舌。炭酸も「からい」からだめらしい。

 彼女は、周囲のみんなのことが大好き。バレンタインでは大量にチョコを持ってきてみんなにばらまくほどです。中でも友人のサナエとユカリのことが大々々好き。田舎の中学校生活を心底満喫している、毎日が幸せな子です。彼女のかわいらしさに、「高木さん」アニメ開始時一目ぼれしたというツイートもちらほら上がっていました。


画像 お母さんみ溢れる……なんていい子や……(秋・冬P62)

 幼稚な彼女ですが、実は誰よりも家庭的な働き者。朝5時に起きて畑に水やりをし、家族の朝ごはんとお弁当を作り、犬の散歩をしてから学校に来ている。お嫁さん力激高です。

  • サナエ

 表情が全然変わらず、何を考えているか分からない子。スポーツが好きで陸上部に入っており、ジョギングを欠かさない。ですが努力家かというとちょっと違う。好きなことだからする、というマイペースな性格のようです。

 暴走するミナと一緒に騒ぐのが好きなようで、いつもユカリを困らせています。でもこれも、本人が言い出しっぺになるわけではなく、楽しんでいるのかいまいちつかめない。


画像 走ったり運動したりするの大好き。普段はミナをいじってばかり。何を考えているか分からないけど安定感のある不思議な子(秋・冬P82)

 ミナのほっぺをつねったり、弁当のおかずを勝手に食べたりと、ミナだけをやたらいじめる。多分照れ屋なんだと思います。意外なところでしっかりしていて気を使うのにはニヤニヤ。

 コントで考えるとミナが大ボケ、サナエが中ボケ、ユカリがツッコミだと考えるとしっくりきます(ネプチューンや東京03をイメージしてみてね)。ミナのオチに対してのワンクッションとしての「お前もかよ!」的突っ込まれポジションです。

  • ユカリ

 三人組の中の唯一の常識人。メガネで優等生の委員長。暴走するミナにストップをかけ、ついていくサナエを引き止める、苦労人にしてツッコミ全引き受け役。


画像 彼女のツッコミ、キレッキレです(秋・冬P30)

 勉強ができる真面目な努力家なのですが、どうも二人のペースに引っ張られて、宿題全部写されるなど損な役回りを引き受けてしまいがち。また、お母さんに宿題をゴミと間違われて捨てられた、などやたらと不幸に襲われる苦労人。

 彼女の本領はスピンオフ「恋に恋するユカリちゃん」で描かれます。

美しい日々

 「あしたは土曜日」は3人のゆるやかーな生活を描く作品です。なので全く事件は起こりません。マンガでは一話5ページ構成。展開はボリュームアップした四コマみたいな感じ。アニメ作中でも、高木さんと西片君を描く箸休め的に挿入されます。

 例えば9話。ミナの髪どめで髪の毛をくくったサナエ。「なんか後ろ飛び出てんの気になるし、首もとがスースーするの。」と言ってすぐに取ろうとします。それに対してミナ。


画像 友達が裏表なく褒めてくれた日(春・夏P55)

 「すっごく似合ってるよー。」

 ミナはウソをつかない。彼女の笑顔は本物。ひねくれがちなサナエも、ちょっとだけ心打たれます。このようなテンポで、3人の間の普通な、でも大切な出来事がつづられていきます。

 マンガ原作の山本崇一朗さんは「中学生」という時期をモチーフにすることで、思春期にまだ入らない子どもっぽさを表現しているように思います。恋愛やファッションや流行りの話に興味はあるけれども、まだ色気より食い気。遊びをふと思い付いたら、そっちに気持ちが流れちゃう。

 高木さんのように、「中学生って案外いろいろ考えていて賢い」というのは間違いなくある。ミナのように「中学一年生は全然まだ子ども」という部分も、無視はできない。両方が描かれることで、高木さんワールドはバランスが保たれています。


画像 夏の日、何をするでもなく、一緒にいられる。それだけでうれしい(春・夏P118)

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