漫画『皇国の守護者』絶版決定の見通し 伊藤悠先生、電子書籍にならないことなど明かす
ネット民からは悲鳴。
漫画『皇国の守護者』(原作:佐藤大輔さん、漫画:伊藤悠さん)について、作画を担当した漫画家の伊藤悠さんが「絶版決定しちゃうようです」と明かしました。なお、電子書籍にもならない見通し。
『皇国の守護者』は2004年から2007年に『ウルトラジャンプ』で連載された作品。架空世界を舞台とした佐藤大輔さん原作の戦記小説を漫画化したものです。原作は9巻まで発表されていましたが、2017年3月に佐藤さんが急逝したことにより未完となりました(関連記事)。
2016年には“もう絶版になってしまった懐かしいマンガ”などを無料で読めるサイト「マンガ図書館Z」に全巻がアップされたこともあり、「ついに絶版判定されてしまったのか」「続きは絶望的なのか」などという声が上がりましたが、この掲載については「権利者からの依頼で削除」に。その後漫画版の続編が出るのかに注目が集まっていました。
しかし2018年3月5日に伊藤さんはTwitter上で「以前に絶版じゃないとかいいましたが絶版決定しちゃうようです、あと電子書籍にならないことも決定のようなので、お手元にある方は良かったら大事にしてね」とコメント。今後は集英社が版元ではなくなること、他社から新版が出たとしても伊藤さん自身は関与していないことなどを明かしています。
これを受けて「マンガ図書館Z」を運営する漫画家、赤松健さんは、Twitter上で「無茶苦茶だ。速やかな電子化を望んでいた作画家の先生が可哀相すぎる」とした上で、「著作権の切れる50年後(※EPAにより70年後)まで『海賊版で読み継がれる作品』となるだろう」と納得できない思いを吐露。「これでいいのか。私は事情を知っているのでいずれ対策を取りたいが、実のところ相当難しい。このパターンでは海賊版サイトに絶対勝てないので悲しい」と昨今問題視されている、海賊版漫画サイトへの憤りをあらわにしました。
ファンから根強い人気を誇る『皇国の守護者』。伊藤先生のツイートには「残念」とのコメントが相次いでいます。
(Kikka)
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正しくは「品切れ・重版未定」。
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