一発2億4000万円! オトコのお仕事「種牡馬」とは? 99%が童貞の「超格差社会」を勝ち抜いたエリート馬たちの世界(前編)(3/4 ページ)

» 2018年03月10日 12時00分 公開
[辰井裕紀ねとらぼ]

種牡馬にとって何より大事な「性欲の強さ」

 種牡馬はもちろん「血統」も大事ですが、何より必要なものの1つが「性欲」です。成功した種牡馬はおおむねこの性欲が強烈でした。

 日本競馬界で最も成功したといわれる種付け料3000万円種牡馬・サンデーサイレンスは性欲が強く、毎年の200頭を超える種付けにも、イヤがる素振りを見せなかったといいます。

 いくらオス馬であっても、何度も何度も種付けをするのは、やはりちょっとイヤになるそうです。そのため、「性欲が強いから種付けをイヤがらない=スムーズにコトを終えられる」というのが、とても大事なのだとか。


種馬の人生 性欲が強かったといわれるサンデーサイレンス(by はのい

性欲は遺伝する

 男を生涯とらえて離さない厄介なものですが、種牡馬には必要という「性欲」。その性欲はよりによって“遺伝”するそうです。

 先のサンデーサイレンス系の後継馬もその激しい「獣性」が特徴であり、種付けの朝など一斉にいななき、「俺様が先だ」とファイトするほどだとか。

 希代のスピード馬・サッカーボーイも種付けが大好きで、その子どものナリタトップロードも馬っ気(発情)がかなり強く、専門誌で「種付けをするために生まれてきたような馬。まさに天職といえるほどこの仕事が大好き。普段も“そればかり”を考えていそう」とまでいわれたほど。


種馬の人生 日本軽種馬協会の種牡馬の1日。早朝5時から夕方17時まで4回の種付けを行う(優駿2003年6月号)

「高校生」から種馬デビューした”天才少年”

 サンデーサイレンス系の馬が、どれほど性豪なのかを証明した1頭がフジキセキ。4戦4勝と無敗のまま3歳と若くして引退した彼は、初年度から1日3頭以上、合計100頭以上のメス馬を相手にしていたとか。3歳でこれだけの種付けをこなすのは異例でした。3歳春は人間で言えば高校生ぐらい。高校生にして100人斬りです。

 日刊スポーツ(平成7年6月30日号)の取材によると「はじめからどこで覚えてきたのかと思うほど上手だった。英雄色を好むと言うが、馬っ気(発情)が旺盛で、それでいて慌てない。相手をかばうようにして、安定味のあるうまさです」(徳武英介氏/社台スタリオンステーション)と、平成の火野正平のような貫禄を語るほど。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」