川崎市の町イベント、無許可で「かなまら祭コラボ」うたっていると誤解広まる 主催と神社、市の説明は
「川崎市後援」も無許可ではないかとの疑惑も広まっていたが、川崎市の担当者は「正式に後援している」と否定した。
3月31日に神奈川県川崎市で開催されるイベント「川崎盛盛祭−Kawasaki Morimori Food Festival」が、市や金山神社に無許可で「川崎市後援」「かなまら祭コラボ」をうたっているといううわさがTwitterで広まっている。
川崎盛盛祭実行委員会、川崎市まちづくり局拠点整備推進室、かなまら祭主催の金山神社に取材したところ、イベントが市から後援をもらっているのは事実。「かなまら祭コラボ」について同実行委員会の代表は、「かなまら祭とのコラボは無かったものの、打ち合わせ時にこちらの伝達ミスによってイベントの協力企業に『コラボしている』と誤解を与えてしまい、企業がそのままネットで告知する事態となってしまった。コラボをかたる意図はなかった」と説明している。
金山神社と川崎盛盛実行委員会は本件について互いに了解を得ており、同実行委員会は「誤解を招いてしまい申し訳ございませんでした」と謝罪。市担当者は「川崎盛盛祭実行委員会は開催にあたって必要な手続きを全てとっている」と説明し、イベントは川崎市後援のもと今後適切な周知等を図りながら予定通り開催される。
誤解が広まった経緯
事の発端は、コスプレ総合企業「ぷれこす」の告知文。川崎盛盛祭は会場の日進町エリアをコスプレイヤーに撮影・交流で開放する予定で、その企画運営を手掛けるぷれこすが3月11日に公式Twitter(@precosplay)で告知する際、「国内外で大注目の『かなまら祭』との初コラボイベント『川崎盛盛祭』開催」と紹介した。
かなまら祭とは男根を模ったご神体を担いで川崎大師エリアを練り歩く奇祭。世界中から観光客が訪れる人気の祭りとして知られており、2018年度の開催を4月1日に控えている。
12日に主催である金山神社の公式Twitterアカウント(@kanayamajinjya)は、「恐れ入りますが、当社かなまら祭実行委員会はこのようなコラボレーションのお話は伺っていないのですが、どういうことでしょう?」とぷれこすの告知ツイートを引用しながら質問。Twitterでは「祭りの知名度に便乗して無断でコラボをうたっているのでは」と川崎盛盛祭の運営に疑惑が広がった。
さらに別の一般ユーザーが「川崎市に問い合わせたところ市は後援していないと回答をもらった」という趣旨の情報を発信したことで、記事冒頭のような誤解を持たれることに。金山神社のツイートは4000回以上リツイートされるなど話題となっている。
なぜ「かなまら祭コラボ」の告知が起こったか
金山神社の担当者と川崎盛盛祭実行委員会の代表によると、事前に代表は金山神社にイベントの趣旨を説明しており、両者では特に「公式なコラボをする話は進めていなかった」とのこと。事実、川崎盛盛祭の公式サイトや川崎市の告知ページでは「かなまら祭とコラボ」という文言は一切使っていなかった。
川崎盛盛祭は、かなまら祭で川崎市に訪れる多くの外国人に、外国人の誘致を進めている日進町エリアに足を運んでもらいながら、食や施設を通して日本文化を体験してもらおうというイベント。その上でかなまら祭に支障をきたさないようにという意図で「金山神社に開催概要を伝えた」のだという。
後に川崎盛盛祭で日本文化の1つとしてコスプレイベントも実施することが決定し、ぷれこすに運営協力を仰ぐことに。しかし打ち合わせ時に開催概要について「同日行われる他のかなまら祭とのコラボイベントと同様、かなまら祭の外国人観光客にも楽しんでもらいたい」「開催については金山神社からも認識してもらっている」などの他説明もあり、ぷれこす側に「川崎盛盛祭はかなまら祭とコラボしている」との誤解を与えてしまい、先述の告知に至った。
金山神社は告知に対し、開催については認識していたものの「コラボ」については覚えがなく、路上も使ったコスプレイベントも初耳であったため、Twitter上で例の質問を投げかけた。13日朝には代表が事情を説明しに神社を訪れ、告知の経緯について神社側も把握したという。
同実行委員会の代表は、「こちらの伝達ミスにより多くの方々にご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした」と謝罪。「金山神社様とは、運営に関して『コラボ』といった直接的な関わりは無いことはあらためて確認しています。同祭につきましては中止になる事はございません」と説明した。
川崎市担当者によると、同実行委員会ではコスプレイベント開催にあたって市役所職員に公道利用などしかるべき確認を行っており、市担当者にも共有しているとのこと。
Twitterで「市から後援していないと回答をもらった」という情報が広がったことについては、「別の担当課に問い合わせがあり、イベントについて知らない者が対応してしまいました。こちらでも情報共有の徹底をするべきでした。市としてはもちろん、川崎盛盛祭が盛り上がるよう応援しています」と説明した。
(黒木貴啓)
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