あの高木さんがドキドキ赤面してしまった日 「からかい上手の高木さん」第11話の“からかいポイント”(1/2 ページ)

【ネタバレあり】だって女の子だもの。

» 2018年03月19日 23時30分 公開
[たまごまごねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

からかい上手の高木さん (C)Soichiro Yamamoto / Shogakukan 2014-2018.

 今日も今日とて、からかいからかわれる高木さんと西片君。しかし二人の関係はほんのちょっとずつ成長しはじめています。特にこの回は、やばいぞ。アニメ11話で繰り出された高木さんのからかいポイントを振り返ってみましょう。


からかい上手の高木さん

おさらい

 まず今までの高木さんのムーブをおさらいしてみます。

 序盤は「女の子」であることを投げかけて、西片君が言い返せない、という直球のからかいが多め。間接キスを意識させたり、相合い傘でハラハラさせたり

 次第に、彼女自身も「西片君と一緒にいたい」意識が高まってきたのが中盤。一緒に下校するために自転車を押して帰るようになったり、夏休み中は毎日会うための口実を作ったり

 そして最近の高木さんには、西片君側から声をかけてほしい、スキンシップしてほしい、という気持ちがわきはじめています。

 今のワチャワチャ遊べる関係を大切にしながらも、自分からばかりでなく、ほんのちょっとだけでいいから西片君に動いてほしい。無理強いはせず、彼女は待っています。

その1:登校中に二人で猫を見つけました「ネコ」

 ネコが大好きな西片君、登校時にたまたま見つけたネコをなでようとしていたら、高木さんに発見されて恥ずかしくなってしまった。「男子だから」という思考が、幼い彼らしい。


画像 好きでもええんやで (4巻P106)

 高木さんがからかっていたのは、西片君が意地をはって、ネコ好きを否定しているところ。こればかりは高木さんの指摘通りで圧勝。ラスト西片君も認め、「なでても……いいかな……」と自分から言います。

 からかった後に「くやしー!」で終わらせず、西片君が認めて自分の心を正直に言えるよう、道を作っているのがポイント。高木さんに対してはまだ素直になれなくても、好きなものくらいは、自分の口から言ってほしい。

 なお、ここで「一緒に登校しようよ」と誘っているのは高木さんの方です。

その2:見つめ合って初めて分かるもの「似顔絵」

 美術の時間、隣の席の人と向かい合って似顔絵を描くことになった西片君と高木さん。この授業受けたことある人なら分かると思うけど、まー気まずい。「見つめる」という行動がひたすら恥ずかしい。気になる子なら、見つめすぎてもなんか言われるんじゃないかって感じて、針のむしろ。


画像 人をしっかり見る姿勢を学ぶ貴重な授業だった、って大人になると分かるんです (6巻P37)

 高木さん、今回は特に意図してからかわなくても、西片君が勝手に照れるので、割と簡単にいじれたようです。なんせ西片君、まっすぐ目を向けない。常に目線を横にやり、顔を真っ赤にしています。


画像 真剣に顔を見るのって、初めてかもしれない(6巻P48)

 「ほらほらちゃんと見て」「見えにくいなら、もうちょっと近付こうか?」と高木さんに言われた西片君は、高木さんとまっすぐに目を合わせることに。今まで長いこと一緒にいたにもかかわらず、真正面から見つめたのは多分初めてでしょう。

 その時、西片君の心に、芽生えました。「高木さんて……よく見るとやっぱり……かわ……」

 「からかう」という行為が二人をつないでいるがために、西片君は高木さんのことを「からかってくる相手」として認識しています。女の子であることすら時折忘れます。先ほどのネコが、警戒していたのとそっくりです。でもふとまっすぐ見つめると、彼女に対して自分が感じている本質が見えてくる。

 人をしっかり見ることは、自分を見つめ直すことです。西片君、自分の気持ち、気付いたでしょ。

 高木さんの描いた西片君の絵は、非常によく似ています。それだけしっかり見ているということです。

その3:もしかしてオレって高木さんのこと好きなのか? 「占い」

 西片君が自分の気持ちを理解する決定打になる回です。「自転車」二人乗り練習の時に感じていた嫉妬の感情が、やっとここで「好き」につながってくる。

 恋占いをした高木さん。「今の恋はうまくいく」という結果だったらしい。高木さんは言います。「西片って好きな人いる?」


画像 お前そういうとこやぞ(4巻P62)

 女の子にこんな質問されて、意識しない男子いない。鈍めの西片君ですらこれには「高木さん……オレのことを!?」とドギマギ。そしてついに、理解する。「もしかしてオレって……高木さんのこと好きなのか?」

 先ほど同様、西片君は鈍いだけではなく、高木さんにからかわれ続けてきたことで免疫ができてしまっています。「好き」という感情が冷静に飲み込めない。

 今回はそこも踏まえてなんでしょう、高木さんは西片君側の心理を探ります。


画像 それってどういうこと? (4巻P64)

 西片君の恋占いも、高木さんはしていたらしい。西片君、これを聞いて「なんかオレガッカリしてる……?」と困惑します。

 いやいや西片君、考えてみてよ。なぜ高木さんが、西片君だけの恋占いを勝手にやっているか。女の子が男の子の恋占いしてるとか、もうそれってイコールでしょ。……好きな相手の恋占い、やったことない?

 西片君は高木さんの言葉で「恋愛」を強く意識しはじめました。多分今後高木さんの言動にモヤモヤしたら、それが嫉妬とか好意ゆえだ、と紐づけできるようになっているはず。

その4:高木さん、赤面する「クリティカル」

 原作でも屈指の人気回。高木さんが赤面する非常にレアな話です。

 占いの結果が良かったので、今日こそは高木さんに勝てると信じていた西片君。どうやってからかうか考えているうちに、友達の誘いを断ってまで、高木さんと下校することを選択。さすがに高木さんも「よかったの?」と質問。

 ここで、西片君のクリティカルヒットが発動。


画像 うわああああ(5巻P144)

 「高木さんと帰りたかったし」

 この高木さんの顔。彼女が、驚くべきことに、切り返せていない

 今までは高木さん側が「言ってみて」と煽って、西片君を恥ずかしがらせることはありました。でも何もしていないのに、自分から発言をしてきたのは、初めて

 確かに「高木さんをからかうため」という前提は付きますが、「一緒に帰りたかった」のは紛れもない事実です。

 高木さんは基本ポーカーフェイス。この作品自体が西片君目線で見た高木さんを描写しているので、彼女の本心は、行動から推測するしかありません。

 だからこそ、このクリティカル回は強力。高木さんは自分に向けての直球な言動に弱い。現時点で出ている単行本では、ここまで突き刺さったのは、2、3回程度です。


画像 恥ずかしさとニヤニヤとドキドキが止まらない(5巻P148)

 西片君はよく「今日も負けた」みたいな感覚で高木さんに接しています。でも実は逆。勝ち負けじゃないけれども、「どうすれば一緒にいられるか」考え続けている時点で、西片君を軸に動いているのは、好意を先に持った高木さんの方。

 彼のクリティカルは、大体が誠実だから。高木さんが彼を好きになるの、よく分かります。なお、なぜ高木さんが西片君のことを気にしだしたかは、原作にちゃんと描かれています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/01/news077.jpg ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』、舞台が見えづらいとの指摘に謝罪 「視認性の改善を講じる」
  2. /nl/articles/2404/30/news015.jpg 【今日の計算】「500×99」を計算せよ
  3. /nl/articles/2404/30/news156.jpg 「葬送のフリーレン」の勇者一行、ネモフィラ畑に現る 名場面にちなんだコスプレが「これを花畑を出す魔法か」と23万いいね
  4. /nl/articles/2405/01/news092.jpg “スケスケ成人式コーデ”が物議のモデル、「3度見される服」を披露 「コレは見ちゃうわ」「洗っても大丈夫なのか」の声
  5. /nl/articles/2405/01/news095.jpg 秋元康、AKB48卒業の柏木由紀に送った手紙が物議 “冒頭の一文”に「昭和丸出し」「嫌すぎる」
  6. /nl/articles/2405/01/news014.jpg 1歳娘、ちょっと目を離したら衝撃の光景が……! リアル過ぎるワンオペ現場が190万再生「わかりみすごすぎです」
  7. /nl/articles/2403/21/news104.jpg 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  8. /nl/articles/2404/29/news009.jpg 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  9. /nl/articles/2402/21/news158.jpg 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
  10. /nl/articles/2405/01/news011.jpg 息子「あしたから下敷きいるって」母「ええやつあるで(ドヤ」 母の愛がつまった手作り下敷きに「なにこれめっちゃほしい!」と注目集まる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  5. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  7. 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  10. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評