“ダミーの巣”でアシナガバチの巣作り防げるとのツイートが話題に 蜂の専門家に効果聞いた
新聞紙で簡単に作れちゃうダミーがまさかの効果発揮。
「蜂の巣に見立てたものをつるす」と、蜂の巣作りを防げるというツイートが話題になっています。新聞紙などで使って簡単に試せるこの方法は本当に効果があるのか、蜂の専門家を取材してみました。
ツイート主は野鳥や鯨類などを愛するsakiko(@sakikob_w)さん。毎年ベランダにアシナガバチの巣が作られて困っていたところ、「蜂が巣作りする前に蜂の巣のダミーをつるしておく」という対策法があるとネットで知り、試してみたといいます。
ダミーの巣は新聞紙を丸めて麻ひもなどでつるすという簡単なものでしたが、これがなぜか効果はてきめん。8年ほど巣作り対策に成功している他、住まいを変えても効果があったとのことでした。
この情報はTwitter上で大きな話題となり、4万8000件以上の“いいね”を獲得。「今年はこの方法でやってみたい」「目からウロコ」などのコメントが寄せられた他、スズメバチには効果があるのかという声もあがっています。
ダミーの巣にはどんな効果があるのか。ねとらぼ編集部では、蜂に詳しい奈良県の橿原市昆虫館の学芸員、中谷康弘さんにお話を伺いました。
蜂博士に聞く、蜂の巣のメカニズム
――ダミーの巣を使ってアシナガバチの巣作りを防ぐという方法が話題になっています。
中谷:私自身、そうした手法は初めて聞きましたが、数年間に渡りある程度の効果を発揮しているところをみるに、アシナガバチが巣作りの場所を探索する際に何らかの影響を与えたのかもしれません。
――影響というと。
中谷:個人的な見解ですが、探索の時点で「先に別の蜂に巣を作られてしまった」と思い込んで、別の場所を探しに行ったのかもしれません。
――なぜ先約がいると巣作りを諦めるのでしょうか。
中谷:これも個人的な見解になりますが、古い巣があるときには、そこに寄生する蛾などがいる場合があるので、基本的には避けると思います。ただし、蜂にとっていい場所がそこしかないという場合は仕方なく巣作りするかもしれません。正確な影響については研究してみる必要がありますね。
――そもそもアシナガバチはどういうところに巣を作るのでしょうか。
中谷:アシナガバチが好むのは、日当たりが良く、清潔で、朝日が上がったら真っ先に日が差すようなところです。そういう場所を女王蜂がまずは視覚で探し、次に巣の素材が引っ付きやすいかどうかなどを調べて巣作りをはじめます。セグロアシナガバチなどは街中や平地に、フタモンアシナガバチなどは郊外の家が建て込んでいるようなところによく巣を作ります。
――スズメバチなど別の種の蜂でも巣のダミーは有効なんでしょうか。
中谷:スズメバチの巣が1軒のお宅から見つかった際に、過去の巣も含めて2〜3個まとめて見つかったという例もありますので、何とも言えません。
――もしもアシナガバチの巣を発見した場合はどうしたらいいのでしょうか。
中谷:蜂の性質上、巣を作ってしまうのは仕方のないことですが、アシナガバチはワンシーズンで数千匹もの毛虫や芋虫などの害虫を狩る“生きた農薬”ともいわれる虫です。振動に敏感で、巣が揺れたりすると興奮して飛び掛かりますが、通常は人間に積極的に攻撃を加えようとしませんので、できればあたたかく見守ってあげて欲しいです。それでも生活に支障が出てしまう場合には、初期段階で巣を駆除する方法を考えると良いと思います。
専門家でも初耳というこの方法ですが、sakikoさん宅では効果が出ているとのことなので、アシナガバチに困っている方は試す価値アリかもしれません。なお、もし蜂の巣の駆除が必要な場合には、専門家に相談したほうが安全です。特に蜂の巣に刺激を与えるのは大変危険なので、気を付けましょう。
(Kikka)
関連記事
- 飛び回る蜂の大群 巨大なハチの巣を除去する動画が恐ろしい
いやホント、どうしてこうなったの!? - 「原材料名 蜂に聞いて下さい」 自由すぎるハチミツのビンのラベルに思わず笑顔
非売品だからこそできる大人の粋な遊び。 - 「カブトムシゼリー」「のり」「洗顔ジェル」 「明治禁断の食べるはちみつ」が購入者を虚無の世界へ送り込む
本当に禁断だった。 - 「対昆虫用決戦兵器です。間違いありません」 花王「キュキュット」Amazonレビューに1400人が“役に立った”
リセッ◯ュと合わせればコバエも倒せる。 - 「やっと分かってくれたか」 KINCHO「コックローチ」パッケージを剥がすとイラストなしの真っ白デザインに
大日本除虫菊に話を聞きました。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
-
「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
-
大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
-
「大企業の本気を見た」 明治のアイスにSNSで“改善点”指摘→8カ月後まさかの展開に “神対応”の理由を聞いた
-
「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
-
「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
-
松田翔太、憧れ続けた“希少な英国製スポーツカー”をついに入手「14歳の僕に見せてあげたい」 過去にはフェラーリやマクラーレンも
-
「行きたすぎる」 入場無料の博物館、“宝石展を超えた宝石展”だと40万表示の反響 「寝れなくなっちゃった」【英】
-
スーパーで売っていた半額のひん死カニを水槽に入れて半年後…… 愛情を感じる結末に「不覚にも泣いてしまいました」
-
自動応答だと思って公式LINEに長文を送ったら…… 恥ずかしすぎる内容と公式からの手動返信に爆笑 その後について聞いてみた
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた