「私の席がそこにあるならば、またTOKIOとして……」 TOKIO山口達也が無期限謹慎へ、号泣記者会見で
メンバーに対しては「どういう思いで今彼らが過ごしているのかを考えると、どうしていいか分からない」
2月に自宅マンションで女子高生に無理やりキスをしたとして強制わいせつの疑いで警視庁から書類送検されたアイドルグループ「TOKIO」の山口達也さんが4月26日、都内で記者会見に臨み、涙ながらに被害者や関係者、ファンへの謝罪を述べるとともに活動を無期限で謹慎することを明かしました。
多くの報道陣が集まる中、黒のスーツで姿を現した山口さん。その口を開く前には事務所の顧問弁護士が概要を説明。被害者には誠心誠意謝罪し和解しているものの、検察官による処分はまだで、被害者が未成年であることも勘案し詳細は控えるが最低限の説明はすべきと判断したと記者会見の意図を報告。被害者女性の親から預かった手紙として「今回、娘が被ったことは親としては決して許せるものではありません。ただ娘にも山口にもこれからがあります。この過ちで1人の人間の未来が奪われてしまうことは私たちも望んでいません」と読み上げました。
説明によると事件があったのは2月12日で、山口さんが警察からの連絡を受け事情を聞かれたのは3月末から、事務所が把握したのはつい最近とのこと。山口さんは肝機能の検査で高い数値が出て、家で酒を飲むのを避けるためにも2018年1月15日くらいから入院しており、仕事には病院から向かっていたことを明かし、事件が起こった2月12日は退院した日で、この日は朝のテレビ番組出演のため病院からスタジオに向かい、その後自宅に戻ったとしました。
しかし、荷物の片づけなどをしているうちに「お酒をちょっと飲もうかという気になり」と飲酒。夕方まで1人で飲んでいるうちに、かねて知り合いの被害者女性に電話をかけ話をする中で家で一緒に飲むよう誘うと、友人と2人でやってきて30分から1時間ほど滞在したと説明。自身は泥酔状態で結果的には「目が覚めたらいなかった」とし、厳しい言葉を掛けたりお酒を勧めたかどうかは「勧めてないと思うが……」と明言を避けました。また、アルコール依存の自覚を問われ「自分では(依存は)ないと思うが、控えなければとは思っていた」と退院した日に飲んでしまう自分の甘さを悔いるように話しました。
山口さんは警察から連絡があるまで自身には事件性のあるものだという認識がなく、「すごく怖かったので事務所の誰に相談していいかも分からず」、事務所に相談したのは4月上旬だったことを説明。その間どういった気持ちで仕事をしていたのかを聞かれると「普通に仕事をしていたことがすごく情けなくて、その間彼女は本当につらい思いをして、苦しい日々を送っていたと思うと言葉にならない。申し訳ありません」とむせび泣きながら謝罪しました。
4月26日には、TOKIOの国分太一さんが情報番組「ビビット」(TBS系)の番組冒頭で、「驚き、悲しみ、悔しい思い、いろんな感情が湧き出てきます」などと困惑した様子で涙を浮かべながら謝罪しましたが、山口さんは25日の仕事が終わってからテレビや新聞、雑誌を見ておらず、(メンバーから)メールが来ているか確認する心境にもなれなかったと説明。
あらためてTOKIOの他のメンバーへの思いを問われると、「城島茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也というメンバーでジュニアのころも入れると30年、人生の半分彼らと戦ってきて、助け助けられてTOKIOはここまでこれました。しかし、今回私のこういう身勝手な件で彼らがどれくらいつらい思いをしているのか、どういう思いで今彼らが過ごしているのかを考えると、どうしていいか分からない」としながら、「彼らがいて私がいるので、怒ってくれるのも彼らくらいしかいない年になったので、彼らを信じて、もし待ってくれている場所、私の席がそこにあるのであれば、またTOKIOとしてやっていけたらなと……本当にすみません」と絞り出すように話しました。
また、小さな子どもから年配の方まで応援してくれるグループに成長してきた中で、「子どもたちの手本になれるような人間にならなければなりませんが、ファンや関係者、スタッフに謝っても謝りきれません」と繰り返し謝罪。被害者女性の母親からの手紙には「言葉にすごく救われた」として、「以前のような生活ができることを願いつつ毎日反省する時間をすごしたい」と酒を断って謹慎する考えを述べながら、「ファンがいる限り山口達也で、TOKIOでありたいなと思っています」という思いを明かしました。
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