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» 2018年04月29日 15時07分 公開

ニコニコ超会議2018:超鉄道ブース「鉄道寄席」にななめ45°、ダーリンハニー、桂梅團治師匠が登場 鉄分特濃、しかも特盛り

「横見式は使わない?」「師匠が秋になると不機嫌になる理由」……。テレビでは見られない鉄分と技を披露。

[岩泉茂,ねとらぼ]

 4月29日まで開催されている「ニコニコ超会議2018」。中でも人気ブースの1つ「向谷実Produce!超鉄道」(以下、超鉄道ブース)では、鉄分濃い系お笑いグループのななめ45°とダーリンハニー、そして関西落語の重鎮である桂梅團治師匠による「鉄道寄席」が開催されました。

 鉄道番組でよく見かけるななめ45°とダーリンハニーですが、もしかして彼らのネタを見たことがない人がいるかもしれません。でもさすがはプロ。今回はそれぞれのトリオ、コンビの鉄道ネタでその実力をしっかりと見せ付けました。

 トップバッターはななめ45°の3人。シチュエーションは「収録現場」です。録音技術役の土谷さんとディレクター役の下池さんが、一見ロックンローラー風の岡安さんと絡んでネタは進行します。ロックンローラーなので楽曲の収録かと思うと……実は車内アナウンスだったという。ここで岡安さんの鉄道アナウンス風モノマネが光ります。

photo 「ななめ45°」の岡安章介さん(左)、土谷隼人さん(中央)、下池輝明さん(右)
photo ネタ披露の前のあいさつであの「タモリ電車クラブ」の会員証を見せて、ツカミはOKの岡安さん
photo 録音技術役の土谷さんに、ディレクター役の下池さんが「大物が来る!」。そこに大物役の岡安さんが登場
photo 大物のロックンローラーになりきって岡安さんが発した言葉は?

 次はダーリンハニーの2人。吉川さんが「高田です」、長嶋さんが「馬場です」と軽くジャブを飛ばしつつあいさつ。ネタは披露宴に行ったことがないという長嶋さんに、吉川さんがその流れを説明しつつ、何をしたらいいのかを教えるという内容。その中で鉄道ネタに絡めて長嶋さんがボケるという構成でした。「あれ? 長嶋さんも鉄道ネタ行けんじゃん」と思うくらい、十分訓練(?)された漫才には感心しました。

photo ダーリンハニーの吉川正洋さん(左)と長嶋トモヒコさん(右)
photo 吉川「受付ではご祝儀を出して」、長嶋「ああそこでぴっ、と」、吉川「PASMOは使えない!」

 トリを飾るのは桂梅團治師匠。師匠は撮り鉄。ニコニコ超会議は千葉県の幕張メッセで行われていますが、前日までクルマでJR西日本 山口線(山口県新山口〜島根県益田)まで行ってSLを撮っていたそうです。

photo 「キセルいうのはどういうことでっか?」オリジナルの鉄道落語を披露した梅團治師匠

 「でも撮り鉄なので鉄道には乗らへんのです。鉄道会社にはなーんも寄与してまへん」と枕でぶちかました梅團治師匠。そしてオリジナルの鉄道落語を披露しました。一般人には謎が多い鉄道用語に関する質問をする八っつあん(多分)と、それに応える大家さんの掛け合いです。さすが師匠。民放テレビではなかなか見られないホンモノの落語に聞き入ってしまった人は多かったことでしょう。

 ネタの詳細は、ニコニコ生放送で「ステージイベント生放送!@ニコニコ超会議2018(DAY1)」がタイムシフト視聴できます。ぜひ見てみましょう。

「岡安さんと吉川さんのコンビで、マネジャーが南田さん」……ではありませんよ

 続いて、出演者と超鉄道ブースのプロデューサーである向谷実さん、司会を務めた鈴川絢子さんも加わっての濃い鉄道トークショーが行われました。

photo 出演者がそろって行われた「濃い」鉄道トークショーも

 「演芸場でもこれだけ集まらないね」と向谷さん。梅團治師匠は、ななめ45°&ダーリンハニーとの共演は初とのことで「テレビでは見てますよ」とのこと。「撮りに行くのと、落語をするのとどれくらいの比率なんですか?」「いやいや、仕事が中心ですよ! 今日も仕事でっせ」──。前日まで山口線までSLを撮影しに行っていたという師匠を向谷さんがいじります。

 梅團治師匠は、ニコ生コメントで「これ一番アカンやつや」と流れてしまった、鉄道会社に貢献していない発言をその場で反省。「そやからね、今日もグッズを幾つか買わせていただいて。駅によって鉄道のグッズを、キーホルダーとかを買うようにしてまんねん」。大雨で写真が撮れないときは乗るそうです。

 ダーリンハニー吉川さんは乗り鉄としてよく知られていますが、コンビの長嶋さんも小田急線好き。そしてこちらも鉄道ファンにはおなじみのななめ45°岡安さんは乗りも撮りも。さらにななめ45°土谷さんもJR東日本が行ったガンダムのスタンプラリー企画「JR東日本 機動戦士ガンダムスタンプラリー 行きまーす!」(関連記事)の全65駅を制覇したそうです。かなり長い時間をかけてやっていたことを岡安さんにいじられ、土谷さんは「横見式で乗らないんですよ」と答えます。おぉぉ、岡安さんに負けずに何か出ました。

 「横見式」とは鉄道ライターの横見浩彦さんが編み出したとされる、効率よく全駅に下車するときに使う方法の鉄用語です。始発駅から4つ先の駅まで乗り、そこから3つ戻り、また4つ先まで行って3つ戻るというように、上り電車と下り電車を両方使って行ったり来たりを繰り返します。特にダイヤが薄い(運行本数が少ない)路線では、こうすると駅での待ち時間を短縮できるので「全駅に下車する」を効率よく実行できます(関連記事)。それをやらずに「あえてが美学/楽しむ」ということなのでしょうね。

 さて、梅團治師匠は毎年12月に鉄道落語の会を開いています。同じ噺はしないようにしていることから、年に1本は鉄道落語の新作を苦労して生み出しているのだそうです。このため「秋口になると不機嫌になります(笑)」。

photo オリジナルの鉄道落語を披露した梅團治師匠

 出番の直前まで練っても出ないならば、「ま、どうせ誰も知らんのやから」と開き直ります。「僕がしゃべったことが正解なので。古典落語やったらみんな知ってるけれど、この落語は初めて聞くし」──。オチだけ決めて、しゃべりながら本題を作ることも日常だとか。ともあれさすがプロ。あらためて知る、すごい技術です……。

 撮り鉄の梅團治師匠ですが、カメラなどの機材にそれほどお金は掛けないとのこと。「いいカメラを買っちゃうと行けなくなるんですわ。でも、こないだ小学生が僕のよりええのを使っていてちょっとショックでしたけれど」──。

 「そうそう、いいカメラを持っている鉄といえば」とダーリンハニー吉川さん。鉄道ファンの結婚式で「超望遠レンズで新郎新婦の入場を流し撮りしている人」に出くわしたそうです。「250枚くらい超連写で流し撮ってましたよ。音楽が消されちゃうくらいのシャッター音で」。ははは……。いいカメラと会得した撮影テクニックはこういうところでも生かせそうですが、やり過ぎには注意しましょうね。

photo ななめ45°土谷さん「ななめ45°は、岡安さん、土谷さん、下池さんの3人トリオですよ」

 最後にななめ45°土谷さんがポロリとグチをこぼします。「ななめ45°が3人トリオだと知っている人、どんだけいるんでしょう……」。鉄道番組によく出るななめ45°岡安さん。そして、ダーリンハニー吉川さんとの共演も多い。だから「岡安さんと吉川さんがコンビで、そのマネジャーが南田さん(ホリプロ マネージャーの南田裕介さん、同じく鉄道番組によく出ている有名な方)と思われることがあります」。ははははは、はは。

 鉄道番組ではあまり見られないプロの技を目の当たりにし、大きな笑いに包まれて終えた鉄道寄席でした。

(岩泉茂)

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