GWは「みずがめ座イータ流星群」を見てみよう! 特徴と観察のコツ

「5月7日の午前3時頃」が狙い目。

» 2018年05月03日 12時00分 公開
[てんもんたまごねとらぼ]

 世はゴールデンウィークも真っ最中。ですが、実は三大流星群(しぶんぎ座流星群・ペルセウス座流星群・ふたご座流星群)に次ぐともいわれる大型流星群の極大日が近づいています。

 その流星群の名はズバリ「みずがめ座η(イータ)流星群」! その特長や観察のコツを解説します。


みずがめ座η流星群とは?

 みずがめ座η流星群は、文字通りみずがめ座η星付近に輻射点をもつ流星群です。

 η(イータ)とは、星座の各星にふられた番号のようなもの。基本的に、明るい星から順にα(アルファ)、β(ベータ)、……と順番に名付けられています。η(イータ)はその6番目なのでおおよそ6番目くらいに明るい星なのだと分かります。

 みずがめ座η流星群は、日本からでは高度も低く、三大流星群にも遅れはとりますが、南半球の中緯度帯(ニュージーランドなど)では年間最大の流星群なんですよ。


みずがめ座η流星群はどこから流れる? 見え方は?

 ひとことに流星群といってもその見え方はさまざまです。例えば、ペルセウス座流星群は太く速く流れますが、ふたご座流星群は細くそこそこの速さで流れます。

 気になるみずがめ座η流星群はというと、流れる速度は速め(!)。運が良ければ流星が通った後に流星痕という煙やススのようなものがぼんやり見えるかもしれません。


東を見よう

気になる2018年の極大日と予測は?

 今年2018年のみずがめ座η流星群の極大日時は5月6日の17時ごろ、日本ではまだまだ明るい時間帯ですね。また、月齢も満月の6日後とかなり明るいので、流星が月明かりにかき消されてしまう可能性が高いです。したがって、1時間当たりの流星数の予測は10くらいとされています。

 この予測数は天の川が肉眼で見える程度の暗さでの予測なので、できるだけ街明かりから離れた暗い場所で観察しましょう。

 また、極大時の17時はまだみずがめ座は見えません。日本での真の狙い目は【明け方】! 夜明け前の2時間くらいが狙い目なので、徹夜をするよりは早起きをがんばってみましょう!


変わりモノ? ピークは極大日だけじゃない!

 一般的な流星群の流星が見える数は、極大日の翌日以降にどんどん減っていきます。しかしオリオン座流星群や、今回のみずがめ座η流星群は、極大日前後の数日も同じくらいの流星を見ることができる少し変わった流星群です。

 そのため、通常の流星群とは違い、もしも極大日当日に見えなくても数日はチャンスがありますので、天気が悪かったり、うっかり見忘れても諦めずに早起きしてみましょう!


流星群観察のコツ

  • 肉眼で

 天体観測は望遠鏡のイメージも強いですが、流星を見るときは視野が広い方がいいので肉眼(+メガネ・コンタクト)で見ましょう。

  • ぼんやりながめる

 流星は、案外輻射点から離れたところにも現れます。一点をずっと見るよりも、ぼんやりと全体を眺めるのがコツです。

  • 赤いライトを使う

 暗い流星まで確認するためには、目を暗闇に慣らさなくてはいけません。しばらく目をつむる、暗闇を見続けることで目は慣れますが、スマートフォンや懐中電灯で元通りになってしまうことも。

 スマートフォンはブルーライトカットモードなどで極力赤く暗い画面に、懐中電灯は赤いセロハンを貼っておきましょう。

  • 安全第一

 流星数の予測は「天の川が肉眼で見える場所」なのでできるだけ暗い場所がベターですが、暗い場所は場合によっては「危ない場所」であることもあります。反射シール等を使い、田んぼなどの車の少ない場所でも路上は極力避け、安全な場所でゆったり観望してください。

  • 上着を追加しよう

 山などで星を見る場合は、思いのほか気温が下がることがよくあります。ここしばらくは暑くなってきたとはいえ、明け方はやはり冷え込むもの。だまされたと思ってもいいので上着を一枚追加しましょう。


東を見よう

予測ははずれることもある

 流星群の予測、実は往々にして外れます。予測数は少なかったのに実際は多く見えた! ということも、その逆もあり、まさに「当たるも八卦 当たらぬも八卦」です。また、今年はちょっとお天気が悪そうなのも気にかかります。

 そんなときには、インターネットを使って観察してみるのも良いかもしれません。ウェザーニューズは今年も5月6日23時〜25時に、“世界一の星空”とも称されるニュージーランド・テカポから流星群の生中継を行うそうです。Webサイトやニコニコ生放送、YouTube Live、LINE LIVEなどで視聴できます。(リンク

 自分の目で観察してみるも良し、ネット経由で環境の良い場所の光景を眺めてみるのも良し。みなさんもゴールデンウィークのしめくくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

参考文献

  • 天文年鑑2018(天文年鑑編集委員会/誠文堂新光社)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」