「お茶って信じられない」 タバコ風箱入りパッケージが話題の日本茶「Chabacco(チャバコ)」、発売の経緯は
見た目めっちゃタバコ……! でも中身はお茶……!!!【追記あり】
「この見た目でお茶って信じられない」――。タバコのパッケージをモチーフにした粉末日本茶、「Chabacco(チャバコ)」がTwitterで大きな話題を呼んでいます。お茶なのになぜタバコ風のパッケージなのか、発売元を取材しました。
話題になっているのは、静岡県の会社・ショータイムが販売している日本茶「Chabacco(チャバコ)」。粉末状のお茶がスティック状のパッケージに入っており、8本入りで税込500円です。
Twitterユーザーで音楽レーベル、Sakura Recordz!の主宰を務めるさくらもどき(@sakuramodki)さんが、自動販売機にあった同商品を紹介したところ2万3000件を超える“いいね”が寄せられた他、「めっちゃ欲しいw」「まさに喫茶だ……」などたくさんのコメントが集まっています。
多くの人の心をつかんでいるのはそのパッケージのユニークさ。「チャバコの味は、あなたの周りの人、特に家族や会社の同僚、取引先などの機嫌に好影響を及ぼす可能性があります。お飲みになる際は、周りの人もお誘いのうえ楽しみましょう」と、タバコのパッケージでよく見る注意事項をもじったような説明が書かれている他、全体のデザインもタバコのパッケージを意識したものとなっており、スタイリッシュなかっこよさがあります。
「Chabacco(チャバコ)」はどうやって生まれた? 発売元を取材
「Chabacco(チャバコ)」はいかにして生まれたのか。販売元のショータイム、森川翔太社長にお話を伺いました。
――Twitterで「Chabacco(チャバコ)」が大変話題となっています。
森川社長:ありがとうございます。今日(5月14日)、知り合いから話題になっていると聞いたところでした。
――タバコ風のパッケージがオシャレですよね。なぜこのデザインにしたのでしょうか。
森川社長:もともとお茶の葉を入れる箱が“茶箱(ちゃばこ)”と呼ばれていたことから、「タバコ」と「チャバコ」は語感が似ているなと思ったのがきっかけです。中に入っている茶葉の粉末スティックもタバコをイメージしたデザインにしています。
――お茶とタバコはどちらも“喫茶”という言葉を使いますし、本当にユニークな発想ですよね。森川社長はもともとお茶業界に携わっていた方なのですか。
森川社長:いえ、別の業界で働いていました。仕事で海外出張に行った際、自分の出身である静岡のお茶をお土産として持っていったら、現地(アメリカ)で信じられないぐらいに喜ばれたんです。それぐらいお茶は海外で人気があるのに、地元では「(お茶農家の)○○さんが畑を辞めた」「××さんも廃業した」という話ばかりが聞こえてきて、若い人のお茶離れを何とかしたいと、「Chabacco(チャバコ)」を考案しました。
――若者に飲んでほしいという思いはどんなところに生かされていますか。
森川社長:まずはサイズ感です。タバコのパッケージよりも少し大きい程度なので、胸ポケットなどに入れて携帯することができます。次に扱いやすさです。粉末タイプのお茶スティックなので、ペットボトルに粉末を入れてシェイクすれば冷たいお茶がすぐに飲めますし、お湯を注げば温かいお茶としても楽しんでいただけます。
――私もお茶は大好きで良く飲むのですが、正直粉末タイプはあまりなじみがありませんでした。
森川社長:最近の方はペットボトル飲料のお茶の方がなじみがありますよね。でも「Chabacco(チャバコ)」で使っている粉末茶葉は、急須でいれるお茶に使われるような品質の良いものを選んでいるので、本当においしいですよ。ぜひ一度飲んでみていただきたいです。
――商品はどちらで購入できますか。
森川社長:通販でも購入ができますし、5月14日から26日までは東京駅のGRANSTA(グランスタ)にある「日本百貨店とうきょう」で、5月27日から6月2日までは秋葉原の「日本百貨店しょくひんかん」に、「Chabacco(チャバコ)」の自販機が期間限定で設置されますので、そちらでもお買い求めいただけます。
またタバコも“一服”、お茶も“一服”という表現を用いることから、5月31日に世界中で行われる「世界禁煙デー」にあわせて、「Chabacco(チャバコ)」の自動販売機を「世界禁煙デー」モデルにしたものも登場するとのこと(※)。
【2018年月14日21時30分追記 当初「Chabacco(チャバコ)」が「世界禁煙デー」のモデル商品に選ばれたとしていましたが、正しくは「世界禁煙デー」モデルの「Chabacco(チャバコ)」自販機をショータイムが制作したとのことでした。】
茶草場深蒸茶、茶草場ほうじ茶、深蒸煎茶(オーガニック)、玄米茶(オーガニック)などいくつかフレーバーがあるので、自分好みの味を探してみるのも楽しそうです。
(Kikka)
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