「ずっと私の先生でいてほしい」 魔法が使えないおばあちゃんが少女に“魔法”を教える漫画に心が温かくなる

2人の関係にほっこり。

» 2018年06月04日 20時00分 公開
[きんじょうめぐねとらぼ]

 魔法使いを目指す少女がおばあちゃんに魔法を教わる漫画が、とてもあたたかい気持ちにしてくれるとTwitterで話題です。

 漫画「私の魔法の先生は魔法が使えない」を投稿したのはTwitterユーザーのあれっくす(@08_alex_01)さん。5月5日に開催された同人誌即売会「コミティア」で頒布した漫画をTwitterに投稿したものです。

 魔法使いを目指す少女は、屋敷で働く異国の服を着たおばあちゃんに「魔法を教えて」とお願いをしますが、「あたしゃただのババアだよ」と断られます。実際、おばあちゃんは魔法使いでもなんでもありませんので、断られるのは当然です。

あれっくす 魔法使い この世界では魔法使いが一般的な職業です

 別の日に「また召喚魔法教えて」と紙を持ってきました少女。おばあちゃんが紙を折って作った鶴や象が、彼女にとっての召喚魔法だったようです。時が来たら捨てるようにと言われた少女ですが、成長しても折り鶴は捨てずに持ったまま。ステキな魔法で召喚された鶴が劣化しないように、魔法を使ってずっと大切に保管していたのでした。

あれっくす 魔法使い ドラゴンを折るとはまさに召喚魔法
あれっくす 魔法使い 少女にとっては紙を折ってたくさんの動物を作り出すことは立派な魔法なのでした

 大きくなり魔法学校に通っていた少女も、卒業論文を書く時期に。テーマは「雷」だと教えると、おばあちゃんは良い魔法を知っていると言います。しかもひとつは回復魔法だと言うのですから、これは教えてもらうしかありません。数時間後、雷の魔法でおばあちゃんの肩を刺激する少女の姿が……。少女の国で電気マッサージが生まれた瞬間でした。

あれっくす 魔法使い 電気マッサージ誕生の瞬間である

 次は難しいかもしれないけど覚えたら便利という魔法です。その名も「マイクロ波」。数日後、マイクロ波を使いこなすことができるようになった少女は、コップの中の液体をボコボコと沸騰させていました。これでいつでも温かいスープを飲めるようになりました。確かに、同様にマイクロ波を使った電子レンジはとても便利ですからね。

あれっくす 魔法使い 電子レンジ爆誕

 どうしてこういうことができるのか、少女が疑問に思うと、おばあちゃんは「何故そうなるのかの“何故”を追いかけ解明した人間こそ一人前だとあたしゃ思ってる。技術を進歩させた人っていうのはそれが出来ている人ばかりだからね」と、含蓄のある言葉を語ります。感動した少女は「先生って呼んでいい?」と聞きますが「あたしゃただのババアだよ」と断るのでした。

あれっくす 魔法使い 長く生きているからこその深い言葉です

 おばあちゃんのアドバイスを元に書いた論文が国の魔法技術を大きく進歩させる内容だったため、少女は王室から勲章を授与されます。国の研究所へ入所することになった少女は、おばあちゃんに一緒に来てほしいとお願いします。「これからもずっと私の先生でいてほしい」――以前先生と呼ぶなと言われたにもかかわらず、ずっとおばあちゃんのことを先生と思っていたようです。おばあちゃんはあきれつつも一緒に行くことを承諾してくれました。そしてやっぱり「あたしゃただのババアだよ」と微笑むのでした。

あれっくす 魔法使い おばあちゃんの発案からまさかの展開に
あれっくす 魔法使い 魔法が使えなくても、おばあちゃんから教わることはたくさんあるよね!

 おばあちゃんとおばあちゃんが教えてくれる魔法が大好きな少女と、魔法というよりも知恵を授けることで少女の成長を見守る優しいおばあちゃんのお話に「おばあちゃんかっこいい」「とても良い2人」「おばあちゃんの知恵袋とはまさにこの事」など、2人のあたたかい世界にほっこりする声が届いています。

 決め台詞のように「あたしゃただのババアだよ」と言いつつも、ひとつの世界の魔法技術を進歩させるほどの知恵を持ったおばあちゃん。少女の功績に自分が関わっているとは思ってもいないようです。けどそんなおばあちゃんがとてもカッコいい!

画像提供:あれっくす(@08_alex_01)さん


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」