鳩がベランダに卵を生んだ! 放置は公害で駆除は罰金、業者を呼んだ話に反響

お金はかかれど業者に任せるしかなし。

» 2018年07月09日 20時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

※記事で紹介しているのはあくまで投稿者のケースであり、駆除料金は状況によって異なります。


 Twitterに投稿された漫画、「ベランダに突如現れた卵の話」が注目を集めています。ベランダに産卵したハトが居着き、困った末に業者に頼んで駆除した(追い払った)という経験談。それには、やむにやまれぬ事情がありました。




鳩 卵 ベランダ 鳥獣保護法

 投稿主のつきん(@tukin_art)さんが洗濯物を取り込み、古い植木鉢にふと目をやったときのこと。中に残っていた土の上に、白い卵が2つ乗っていました。表面がテカテカしていて新しそうです。産みたて!?


鳩 卵 ベランダ 鳥獣保護法

 そういえば2週間ほど前から、2羽のハトが遊びに来ていたと気付いた投稿主は、卵の親がそのハトだと察します。どう対応したものかとスマホで検索していると、バサバサと羽音が。親鳥が卵を温めるためにやってきたのでした。このままだとベランダが巣にされてしまいそうです。


鳩 卵 ベランダ 鳥獣保護法 実際、ハトはそのまま居座り、追い払おうにも5〜6羽の援軍を呼ばれて手が出せなかったそうです

 検索を続けると、鳴き声による騒音やフンによる悪臭や害虫の発生など、ハトによる被害の事例がズラズラと。しかし迷惑だからといって、自分で駆除するわけにもいきません。というのも、自治体に無断で駆除すると鳥獣保護法に違反し、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されるとの情報も出てきたからです。

 ヒナが巣立ったあとで巣を撤去する手もあったのですが、その場合は1カ月ほどガマンしなくてはなりません。つきんさんは被害の重さを考え、業者に駆除を頼むと決めました。ちなみに料金は2万円だったとのこと。けっこうかかるんですね……。


鳩 卵 ベランダ 鳥獣保護法

 業者は役所の認可の下に駆除へ及び、ハトは移して卵を回収しました。継続的に温められていなかったため、既に卵は死んでいたそうです。そして、巣とされた植木鉢などの不要品を捨て、ベランダをきれいに洗浄。業者が言うには、一度巣を作ると何度も産みに来るので、清潔にしておくのが一番の対策なのだそうです。


鳩 卵 ベランダ 鳥獣保護法

 つきんさんは、「勝手に住み着かれて、なぜ人間がお金をかけて出て行ってもらわなければならないのか」と追記。それでも「自然界にもう安全に巣を作りヒナを育てられる場所がないんでしょうね」と、複雑な思いを述べています。


 ツイートには似たようなトラブルに遭ったとの報告が少なからずあり、「対応の参考になった」と感謝の声が。また、「ハトがベランダを観察していたら、巣を作られる前に視線を送って人間のテリトリーだと認識させる」「ヘビやワシなどの天敵を模したオブジェを置く」といった、対策がうまくいったケースも寄せられています。

 編集部がハト害対策業者の日本鳩対策センターに確認したところ、「勝手にハトの卵を処分するのは鳥獣保護法違反」は、やはり事実とのこと。場所が私有地か否かにかかわらず、捨てる・移動させる・つぶすなどの行為は処分の対象となるそうです。

 卵を産みつけられてしまった場合はどうすればいいかと聞くと、「卵がかえるのを待つしかない」との回答。卵がある状態では防鳥ネットを張るのも許されず、行政が処分の許可を出さない限り、業者も何もできないそうです。なお、ふ化を待つ場合は、家主の衛生環境に影響が出るので、フンの掃除は必須。「巣立ったあとはベランダにネットをかけて、再度入られないように」とのことでした。

画像提供:つきん(@tukin_art)さん

2023年5月19日:タイトルと記載を一部変更しました

(沓澤真二)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」