「任天堂から内定もらってた」「小学校で洋ゲーにハマった」 eスポーツ実況へ転身した元テレビ局アナウンサーに話を聞いた(3/3 ページ)

» 2018年08月04日 11時00分 公開
[イッコウねとらぼ]
前のページへ 1|2|3       

―― ああ、映画のゲームを見る度に「これ、どういう人がプレイしてるんだろう」と思ってましたが……。

平岩: 僕です。

―― (笑)

平岩: 僕は映画もゲームも両方好きなので、そういうのやるんですよ。でも、内容は大体ダメですね(笑)。言ったら悪いですけど、ほぼクソゲーで「よくこんなの発売したな」みたいな。例えばPS3で出てた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とか、未来と過去を行ったり来たりするんですが「何をゲームにしてるんだ」と(笑)。

 ただ、たまにすごい面白いのがあるんですよ。「バットマン」とかはストーリーも含めてすごく良くできてます。あと「スパイダーマン」の糸を飛ばして街中を飛んでいく感覚は他のゲームでは味わえないですね。


実況eスポーツ 「バットマン:アーカム・シティ」 アメコミヒーローの「バットマン」を題材にしたゲーム。ゲームファンからの評価も高く、続編も発売されている(バットマン:アーカム・シティ公式サイトより)

 だからアメリカに留学したときは、そういう自分の感覚が一般的な状態なので最高でしたね。話が止まらなかったです。向こうの人って本当にゲーム好きなんですよ。

―― そのころの影響が今にもつながっていそうですね。

平岩: ありますね。10年くらい前は「ゲームやってる人」の地位が今よりも低かったですけど、向こうに行けばみんなXbox持ってて「お前『HALO』やってないのかよ」って言われるくらいなので。


実況eスポーツ 「HALO」 Xboxで発売されたマイクロソフトの代表的なFPS(HALO公式サイトより)

子どもがゲームの箱を持ってレジに向かう姿が好き

―― かなりゲーム好きっぽいエピソードが出てますけど、ゲームの腕前にも自信があるんですか? eスポーツはまさにそういう分野なわけですが。

平岩: ジャンルにもよりますけど、「普通の人よりはうまいかな?」くらいですね。僕の場合、ゲームの腕を磨くことに重点を置いてなくて、プレイだけでなく「ゲームそのものが好き」という変わったタイプなんです。

 例えば、家電量販店で自分が持ってるゲームハードの箱とか見るの好きなんです。もうここまでいくと頭おかしい領域ですけど……子どもが自分の持ってるゲームの箱を抱えてレジに向かう姿とか大好きです(笑)。

 最近はローカライズも進んでるのであんまり驚きはなくなったんですが、海外のゲーム屋さんに行ったときは2〜3時間平気でいましたからね。全部見たことないし、全部面白そうだし。「こっから3本なんて選べないな」って。

―― じゃあ、ゲーム機とかもほぼそろえてるんですね。

平岩: 最新ので言うと「Xbox One」だけ買えてないんですが、少なくともスーファミ以降ぐらいの世代からは「Xbox One」以外全部あります。「プレイステーション」も「Nintendo64」も……あ、「セガサターン」だけ持ってないな


実況eスポーツ セガの代表的なハードです(セガ製品情報サイトより)

―― え、なぜセガサターンだけ無かったんですか?(笑)

平岩: なんか無かったんですよね……。「ドリームキャスト」は持ってたんですけど、当時小学生でお金が無かったからかな。「ネオジオポケット」とか「ワンダースワン」とかも買ったんですけどね。「ネオジオポケット」なんて全然やってないですけど。

―― でも、そんなにゲームばっかりやってて親から怒られたりしませんでした?

平岩: うち、中学受験を受けてるんですけど、それまでゲーム禁止だったんですよ。小学校の6年間は実家にゲームが無くて、祖父母の家にだけゲームを置くのが許されてたんです。だから祖父母の家には足しげく通って……。

―― (笑)

平岩: 行ったらもう朝から晩までゲームしてるみたいな。だから今十数年たって祖父母の家で会社やっていて、なんか自分のルーツに戻った気分です。

 でも、そこのフラストレーションが今につながってる気がするんですよね……。当時はポケモンも全盛期だけど、できなかったんですよ。ゲームやりたすぎてゲームの絵とか描いたり、『ファミ通』を穴が空くほど読んだり。

―― そんな子ども時代からすると今は天国みたいな感じでしょうね(笑)。でも、ゲームを仕事にしていて嫌になることは無いですか?

平岩: 無いですね。仕事を生きがいにするのは良くない気がするんですけど、生きがいを仕事にするのは良いもんですよ。ライフワークバランス崩れてきてますけど、それでいいんです(笑)。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  2. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/12/news174.jpg 築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/26/news022.jpg ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
  6. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  7. /nl/articles/2404/25/news069.jpg “作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
  8. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  9. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  10. /nl/articles/2404/26/news024.jpg 0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」