「神殿の柱の断面!」「マルチドラム式だぁー!」 古代ギリシャ研究家が「アサシンクリード」を遊んだら感動ポイントが細かすぎて話題に

「知識があるとそれだけ楽しみ方も増えるという良い例」といった声も。

» 2018年08月11日 14時00分 公開
[池谷勇人ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家の藤村シシン(@s_i_s_i_n)さんが、ゲーム「アサシンクリード オリジンズ」をプレイしたところ、感動のポイントが細かすぎてもはや誰にも伝わらない状態となっています。まったく共感できないのに、なぜかめっちゃ「アサシンクリード」遊びたくなってくる不思議……!


アサシンクリード 藤村シシン 「見てこれ! アレクサンドリア図書館の棚、心棒が入ってる巻物と入ってない巻物の比率やばくない…? 完璧じゃない…!? そう、この時代は木の心棒が入ってる巻物はこれくらい珍しいんだよ! すげえ!!」(シシンさんのツイートより)

アサシンクリード 藤村シシン 「こ、これはヤバいぞ! 神殿の柱の断面!ちゃんと金属の心棒が入る四角い穴空いてる……マルチドラム式だぁーー!!! 普通のゲームならここノッペリしてるのにーー!」(シシンさんのツイートより)

アサシンクリード 藤村シシン 藤村シシン先生の細かすぎて伝わらないアサシンクリードオリジンズ四方山話(Togetter

 古代ギリシャを舞台にした新作「アサシンクリード オデッセイ」(10月5日発売予定)の発売に合わせ、同作に少しだけ仕事で関わることになったというシシンさん。そこで予習のため、前作「アサシンクリード オリジンズ」をPS4本体ごと貸してもらったのだそうです。そしてここから、シシンさんによる大興奮ツイートの連投がはじまります。




 ちなみに前作「オリジンズ」は古代ギリシャではなく古代エジプトが舞台なので、本来はシシンさんにとっては専門外の分野。それでものっけから「この道端に生えてる草だけで小一時間は喋れるぞ……。大ウイキョウ……古代では火を点けるためにとても重要な植物……! 生えてる植物の種類までめっちゃ再現してる 」「見てこれ! アレクサンドリア図書館の棚、心棒が入ってる巻物と入ってない巻物の比率やばくない…? 完璧じゃない…!? そう、この時代は木の心棒が入ってる巻物はこれくらい珍しいんだよ! すげえ!!」と大はしゃぎ。興奮のポイントが一般ユーザーとはだいぶズレている気がしますが、取りあえず「オリジンズ」の歴史考証がものすごいことは分かった。





 その後も神殿の柱の断面を見て「こ、これはヤバいぞ!」「ちゃんと金属の心棒が入る四角い穴空いてる……マルチドラム式だぁーー!!!」と絶叫したり、キュレネのアポロン神殿を訪れ「建ってる向きが完璧だな……」「やや真東を外した東南。最も標準的なギリシャの神殿の角度!!」と感動したりと大興奮。見るところが細かすぎて、背景の古代ギリシャ語に「紀元前585年」と書いてあるミスを見つけてしまったりもしますが(このころはまだ西暦がない、というか紀元前の人は自分たちの時代のことを「紀元前」とは書かない)、このへんはご愛嬌(あいきょう)といったところ。一連のツイートはTogetterにもまとめられ、「アサクリやりたくなる」「学者が面白がるってよっぽどだぞ」など、思わず遊びたくなったといった声が多く寄せられていました。









 以前から歴史考証の緻密さには定評のあった「アサシンクリード」シリーズですが、特に前作「オリジンズ」からは、ゲーム内を散策しながら古代エジプトについて学べる「ディスカバリーツアーモード」も追加されるなど、その作り込みはもはやゲームなのか教育ツールなのか分からない域にまで達しており、発売当初から大きな話題になっていました。当然、次作「オデッセイ」でも同等以上のクオリティーで古代ギリシャを再現してくるはず。シシンさん、こんなの遊んだら興奮しすぎて死んでしまうのでは……?


アサシンクリード 藤村シシン 後日ダウンロードコンテンツとして配信された「ディスカバリーツアーモード

アサシンクリード 藤村シシン ツアー一覧。配信当時も「これもう教材なのでは?」と話題になりました


 またネット上では、「オリジンズ」の再現度に驚く声だけでなく、そのスゴさをちゃんと見つけて拾っていけるシシンさんの知識量や楽しみ方について、「専門家の楽しみかたスゲーな!」「知識があると、それだけ楽しみ方も増える、という良い例」「この数年で十指に間違いなく入る、楽しむ事の天才だと思いますシシンさん」など称賛する声も。「アサシンクリード オデッセイ」を購入予定の人は、シシンさんの著書「古代ギリシャのリアル」も今のうちから読んでおくとより楽しめるかもしれません。




画像提供:藤村シシン(@s_i_s_i_n)さん




Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」