「モンスターハンター:ワールド」中国版が販売停止 中国政府の指定要件を満たしていないとして

購入者には払い戻しへ。

» 2018年08月13日 19時30分 公開
[Minoru UmiseAUTOMATON]
AUTOMATON


モンスターハンターワールド 中国版販売停止

 中国の大手IT企業テンセントが運営するゲーム配信プラットフォームWeGameは、中国向けの「モンスターハンター:ワールド(怪物猟人 世界)」(※猟は異体字)の配信を停止したと発表した。GamerSkyなど中国メディアが報じている。販売停止の理由としては、販売する上で順守すべきポリシーや要件を満たしていないことを中国政府より指摘され、販売する権利が消失したからであるという。



 中国でゲームをリリースする際には、事前に政府による検閲を受け、出版番号を獲得して初めてゲームの販売が可能になる。発売前にはWeGame版「モンスターハンター:ワールド」は出版番号0130を取得していることが確認されていたが、現在は同作の名は出版リストから消失しているようだ。リストから出版番号が消失したことを確認したNetEase傘下メディア网易愛玩(※愛は異体字)がこの問題を報道。さらに他の中国メディアがこの問題を大きく取り上げ始めたことから、最終的に販売停止に至ったのではないかと一部では推測されている。つまり、WeGameは「中国政府の指定する要件を満たしていなかった」とコメントしているが、実際はWeGameが政府からの検閲を正しく受けておらず、出版番号を獲得していなかったのではないかと疑われているわけだ。真実は定かではないが、並々ならぬ事情がありそうだ。

 同作は8月13日午前8時時点で販売が停止されており、ゲームの購入(ゲーム本体、デラックス版、有料DLC、無料DLCなど)が不可。ゲームを購入した全てのプレイヤーは、8月20日の午前8時まで無条件の払い戻しを申請することができる。払い戻しを受けなかった場合、ゲームをプレイすることはできるものの、今後受けるサービスに影響を生まれるかもしれないとコメント。また8月13日午前8時以前にWeGame版「モンスターハンター:ワールド」を購入したプレイヤーには30元相当のクーポンが配られるという。

 WeGameは、世界から優れた作品を販売する上で、今回のようなケースが発生したことを謝罪し、内部のプロセスを改善していくことを約束している。なおWeGameは今後の同作の再販についての明言を避けている。措置においては今後のアップデートの話を含んでいるが、もし政府からの承認におけるプロセスに問題があった場合は、再販は困難であるとされている。いずれにせよ、WeGameからの発表を待つのがよさそうだ。

 なお、今回の販売停止に先駆けて、すでに多くのプレイヤーがSteam版「モンスターハンター:ワールド」へ移行していることも報じられている。その影響もあってか、Steam版はこの週末に同時接続ユーザーを約33万人まで伸ばしている(SteamCharts)。


関連記事


Copyright (C) AUTOMATON. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」