映画「カメラを止めるな!」パクリ疑惑に公式が反論 「『パクった』といった事実は一切ございません」
円満に解決してほしいなあ。
都内2館の上映から口コミで人気に火が付き、上映館数が190館以上にまで拡大するなど異例のヒットとなっている映画「カメラを止めるな!」。そんな同作に対し、週刊誌『FLASH』(光文社)が「パクリだ」とする記事を掲載、インタビューを受けた演出家の和田亮一さんも自身のブログで不満を訴え、波紋を呼んでいます。これに対し、映画の製作を手掛けたENBUゼミナールが反論コメントを公式サイト上に掲載しました。
和田さんは「カメラを止めるな!」に「原案」としてクレジットされている舞台「GHOST IN THE BOX!」の演出を手掛けた人物。「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督も、インタビューや映画のパンフレットなどで同舞台に影響を受けたことをたびたび公言していました。
ところが和田さんは8月21日に発売された『週刊FLASH(9月4日号)』の取材に対し、映画が自分には無断で作られたものであり、「(最も評価されている)構成は完全に自分の作品だと感じました」と主張。弁護士に相談の上、訴訟の準備を進めていると明かしました。
さらに和田さんは自身のブログ上で、現在映画に出ている「原案」というクレジットも8月3日の拡大上映時に映画プロデューサー側に要求していなければ表記されなかったものであり、「原作」ではなく「原案」と表記されたことは不服と表明。映画自体は「本当に面白いです」としながらも、「僕や劇団員のみんなが協力してあの映画になったと思ってる人がたくさんいます。僕は一切協力していません」と、あらためて無断で製作されたことを強調しました。
これらの記事は早朝からWeb上で大きな感心を集め、Twitterのトレンドでも「パクリ」が上位にランクインする事態に。この状況を受けて、同日17時ごろに「カメラを止めるな!」の製作を手掛けたENBUゼミナールがコメントを発表しました。
ENBUゼミナールは『FLASH』の記事が「不正確なもの」であると前置きした上で、同映画が「GHOST IN THE BOX!」の舞台関係者に敬意を表す意味で「原案」という表記を採用したと説明。その上で、映画はあくまで上田監督による脚本、監督、編集に基づいており、法的に「著作権侵害」が生じていたり、「GHOST IN THE BOX!」を「パクった」という事実は一切ないと否定しました。
さらに、現在舞台関係者とクレジットを含めたその他の条件や対応について協議中だったにもかかわらず、舞台関係者との協議過程の内容を含む記事がセンセーショナルな形で掲載されたことに対し「強く憤りを感じます」と批判しています。
ENBUゼミナールのコメント全文
「カメラを止めるな!」に関するご連絡
2018年8月21日 株式会社 ENBUゼミナール
この度、8月21日発売の「FLASH」9月4日号に、「独占スクープ 大ヒット映画をめぐる著作権侵害疑惑『カメラを止めるな!』は私の作品を無断でパクった」と題する記事(以下「本記事」といいます)が掲載されましたが、本記事の内容は不正確なものです。
本記事にも指摘がありますように、「カメラを止めるな!」(以下「本映画」といいます)は、舞台「GHOST IN THE BOX!」(以下「本舞台」といいます)より着想を得て企画・製作したという経緯がありました。そのため、当方としましては、本舞台に敬意を表す意味で、本映画を8月3日より拡大上映する際に、本舞台関係者の方々に対し、そのクレジットとして「原案:劇団PEACE『GHOST IN THE BOX!』」という表記をご提案させていただきました。
もっとも、その一方で、本映画は上田監督自身による脚本、監督、編集というように、本舞台とは独自の形で製作を進め、ストーリーは本舞台と全く別物である上、脚本の内容も異なるものですから、本映画について、本記事の見出しに掲載されているような、法的に「著作権侵害」が生じていたり、本舞台を「パクった」といった事実は一切ございません。
また、当方としましては、本舞台関係者の方々と都度協議を行っており、クレジットを含めたその他の条件や今後の対応についても協議を進めようとしていたところでした。
それにもかかわらず、このような「著作権侵害」や「パクった」といったようなセンセーショナルな見出しや、未だ確定してもいない本舞台関係者との協議過程の内容を含む記事が掲載されたことに強く憤りを感じます。
本記事の掲載により、本映画のファンの皆様、関係者の皆様には、ご心配・ご迷惑をおかけすることになり、心よりお詫び申し上げます。
以上
関連記事
- 歴史アニメで酷似キャラ使用:NHK、デーモン閣下に肖像の無断使用を謝罪 「相談など欠いた」
NHKが、歴史アニメ番組でデーモン閣下の肖像を無断使用した問題について謝罪文を発表。「デーモン閣下、関係者の皆さまに大変ご迷惑をお掛けしました」などとした。デーモン閣下は「誠実な対応を求む」と怒りをあらわにしていた。 - 写真を無断転載された『アサヒカメラ』記者 8月号に“闘い”の過程を告白した実録ルポを掲載
これまで写真の無断転載問題に切り込んでいた『アサヒカメラ』記者の実録ルポです。 - 「勝手に転載しないで!」イラストまとめサービス「Buhitter」が大炎上 → Twitterは「規約上問題ない」
8月2日夜から一時大きな騒動となりました。 - 「カリオストロの城」→「池の水ぜんぶ抜く」 ハッシュタグ「好きな映画をつまらなさそうに紹介する」に秀逸な投稿集まる
かえって見てみたくなる。 - 「これやったの誰ですか?」 人気YouTuberの動画がAmazonプライム・ビデオに無断転載
所属先企業はAmazonに権利侵害の申請をしています。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
-
「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
-
「ほ、本人……?」 日本に“寒い国”から飛行機到着→降りてきた“超人気者”に「そんなことあるw?」「衝撃の移動手段」の声
-
才賀紀左衛門、娘とのディズニーシー訪問に“見知らぬ女性の影” 同伴シーンに「家族を大切にしてくれない人とは仲良くできない」
-
【今日の難読漢字】「誰何」←何と読む?
-
「今やらないと春に大後悔します」 凶悪な雑草“チガヤ”の大繁殖を阻止する、知らないと困る対策法に注目が集まる
-
武豊騎手が2024年に「武豊駅に来た」→実は35年前「歴史に残る」“意外な繋がり”が…… 街を訪問し懐古
-
大谷翔平、“有名日本人シェフ”とのショット 上目遣いの愛犬デコピンも…… 「びっくりした!!」「嬉しすぎる」
-
ハローマックのガチャに挑戦! →“とんでもない偏り”に同情の声 「かわいそう」「人の心とかないんか」
-
古着屋で“インパクト大”なブランケットをリメイクすると…… 劇的な仕上がりに386万再生「これはいいね、欲しい!」【海外】
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
- 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
- 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
- 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
- パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
- アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
- 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
- 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
- PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」