佐川急便をかたる架空請求、なおも被害報告あがる 島根県消費者センターが事例を紹介し注意喚起

不審な請求があったら、まず消費者ホットライン(188番)へ電話を。

» 2018年08月24日 16時25分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 佐川急便の名をかたったスパムメールによる架空請求詐欺(関連記事)について、島根県の消費者センターが注意を呼びかけています。マスコットキャラクター「だまされないゾウ」の公式Twitterにて、実際に相談のあった事例をそのままに伝えています。


だまされないゾウ マスコットの「だまされないゾウ」(島根県消費者センターのサイトより)

 相談者のもとへ届いたのは、佐川急便の不在通知を称するSMS。記載されたURLをクリックしたら、本物そっくりの「佐川急便公式ホームページ」が開き、「荷物の追跡・状況はこちら」の項目をクリックすると、「正体不明のアプリです。ダウンロードしますか」と警告が出たそうです。


事例 SMSの内容は佐川急便が公式サイトで注意喚起している事例に該当

 相談者は警告を無視してインストールしてしまいました。すると、アプリは不特定多数の電話番号へ同じ内容のSMSを約5秒おきに発信。つまり相談者の端末は、架空請求SMSの発信源として踏み台にされたのです。1日の送信限度数に達しても送信は止まらず、キャリアからの警告や送信先と思われる番号からの問い合わせが相次ぎ、対応に苦慮することに。


 当該アプリを削除することで、ようやく送信は停止。しかし、事態はこれだけで終わりはしませんでした。2日後にキャリアから、「支払額が高騰している」とSMSで警告されたというのです。ショップで確認したところ、身に覚えのないプリペイドカード数十枚の購入が発覚。仕組みこそ不明ですが、件のアプリが不正な動作をしたものと思われます。


 相談者はそれ以上の被害を断つため、ショップで端末を初期化。電話番号やメールアドレスも変更したそうです。プリペイドカードの代金については携帯電話使用料と一緒に決済される扱いとなっていたため、現在は引き落とされないよう、消費者センターが間に入って交渉中とのことです。


 島根県消費者センターは、最後に「架空請求は無視が一番」とコメント。のちの被害を断つために、身近な消費生活相談窓口等への通報と情報提供を求め、消費者ホットラインの番号(188)を提示しています。


4コマ 消費者問題については、だまされないゾウの4コマ漫画でも紹介しています

 架空請求については、消費者庁警視庁など、各機関が情報発信しています。不審な請求があった際は自分だけで判断せずに、消費者センターなどに相談するのが大切です。


消費者庁

消費者庁 消費者庁の注意喚起。不審な請求があったらまず188番に相談を


(沓澤真二)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」