これは貴重な機会!? 「ホンダF1エンジン」ずらり公開 さくら市「さくらテラス」で特別展、9月11日から(1/2 ページ)

開催は2018年9月27日まで。

» 2018年09月10日 18時00分 公開
[ねとらぼ]

 栃木県さくら市の市内情報発信施設「さくらテラス駅前展示館」で2018年9月11日から、近年の歴代ホンダのF1パワーユニットを一挙公開する特別展示「Honda F1パワーユニット展示 挑戦し続けるDNAの形」が行われます。

ホンダF1パワーユニット F1エンジン (参考)ホンダF1パワーユニット「RA617H」(写真:ホンダ)

 公開されるパワーユニットは、ホンダF1の第四期(2015年から)で2015年のマクラーレン MP4-30に搭載された「RA615H」、2016年のマクラーレン MP4-31に搭載された「RA616H」、マクラーレン MCL32に搭載された2017年「RA617H」です。

advertisement

 現代F1のエンジンの排気量はなんと1.6リッター。排気量の値だけならば往年の4AGエンジン搭載ハチロクとか、初代NA型ロードスターと同じで、よくある現代のコンパクトエコカーなどともあまり変わりません。しかしパワー、そして中見が大きく違います。2018年シーズンにおけるトップF1チームのパワーユニットは、1000馬力近い出力と熱効率50%を実現するとされています。

 2018年F1のレギュレーションでは、排気量1.6リッター、最大回転数は毎分1万5000回転、シリンダー仕様は90度バンクのV型6気筒、最小重量は145キロです。そしてこの1.6リッターV6エンジンにターボチャージャーと2種類のエネルギー回生システム、運動エネルギー回生システム「MGU-K」と熱エネルギー回生システム「MGU-H」、バッテリーなどを備え、これらで得たエネルギーを出力に変換するハイブリッドシステムを搭載しています。ちなみに熱効率は2010年くらいの一般ガソリン車で30%台、効率に優れるハイブリッド車でも40%にようやく達したほど。熱効率を1%高めるだけでもものすごい技術力が必要とされています。こういった技術が新世代の市販車にもフィードバックされていくのです。

ホンダF1パワーユニット F1エンジン 特別展示「Honda F1パワーユニット展示 挑戦し続けるDNAの形」概要(さくら市役所

 2015年、ホンダは7年ぶりにF1に復帰し、黄金期と呼ばれた第二期(1983年から1992年)と同じマクラーレンチームとタッグを組んだ「マクラーレン・ホンダ」の名称が復活したことから往年のような活躍が期待されました。そして2018年シーズンはトロ・ロッソチームとのタッグを組み、2018年9月現在、コンストラクターズランキングで8位に付けています。

 なぜ栃木県のさくら市でこのような展示が行われるのでしょう。それはさくら市にホンダF1を始めとするホンダ四輪モータースポーツの技術開発拠点「HRD Sakura」(本田技術研究所、2014年稼働)があるからです。ホンダF1をはじめとするホンダのモータースポーツ車両や新技術が誕生する、まさに聖地の1つ。ホンダの一般車向け工場で定期的、あるいは団体向けなどに開催されている工場見学コースはないようですが、今回を機会にさくら市・JR氏家駅まで行ったならば、聖地にも巡礼してみてはいかがでしょうか。

advertisement
ホンダF1パワーユニット F1エンジン ホンダのモータースポーツ開発拠点「HRD Sakura」
ホンダF1パワーユニット F1エンジン 2015年参戦マシン「マクラーレン・ホンダ MP4-30」(写真:ホンダ)

さくらテラス特別展「Honda F1パワーユニット 挑戦し続けるDNAの形」

  • 開催 2018年9月11日~9月27日 9時~18時(月曜日休館)
  • 場所 「さくらテラス駅前展示館」(栃木県さくら市氏家2337-7) JR氏家駅東口
  • 最寄り駅 JR東北本線 氏家駅

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/13/news034.jpg 最恐雑草“ヤブガラシ”根元をハサミでチョキッと切ると…… “驚愕の結末”に「すごい」「知りませんでした」
  2. /nl/articles/2503/11/news009.jpg 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  3. /nl/articles/2503/09/news003.jpg 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  4. /nl/articles/2503/14/news069.jpg 24歳のグラドル「3年間、脇毛を生やしてヘアカラー」 女性ファンから熱い支持受ける リリー・フランキーも太鼓判
  5. /nl/articles/2503/08/news018.jpg 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】
  6. /nl/articles/2503/14/news025.jpg 裁縫歴2カ月の女性が1000円で生地を購入→縫い合わせていくと…… これからにピッタリなアイテムが「すごーい!」「可愛いいい」
  7. /nl/articles/2503/14/news041.jpg 大阪梅田駅で撮影された“奇跡のような光景”に「今まで見たことない」「本当に贅沢な眺めだ」 全ホームにマルーンカラーが整列
  8. /nl/articles/2503/14/news026.jpg 「視線が怖い…」「盗んだら呪われそう」 盗難防止のため、ビニール傘に貼った“まさかのステッカー”が300万表示
  9. /nl/articles/2503/14/news052.jpg 高3男子、髪を切る間も惜しんで受験勉強を頑張って…… カット後の“別人級の変化”に称賛「コレはモテる」
  10. /nl/articles/2503/10/news156.jpg 出先でハンカチ忘れ→急いで調達したら…… 偶然買った“めちゃくちゃ良いハンカチ”に400万表示の反響「夢いっぱい!」「私も欲しい!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  2. 愛猫が見つめる先にいるのは……? “まさかの来訪者”に思わず仰天 「うそっ?」「お庭に来るんですね!!」
  3. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  4. 壊れて捨てるしかないバケツをリメイクしたら…… 想像もつかない大変身が830万再生「想像力がすごい」【海外】
  5. そうはならんやろ ヤマト運輸公式とLINEで遊んでいたら…… 突然訪れた“予想外の展開”に28万いいね
  6. 「ウソやろ」 松屋の“530円丼”、衝撃的なビジュアルにネット騒然 「コレで良いんだよ丼」「開き直り感がすごい」
  7. ダイソーのセルフレジが「身に覚えのない商品」を認識→“まさかの正体”に大仰天 「そんなことあるんですね」
  8. 余ってるクリアファイル、半分折ってカットするだけで…… 目からウロコな便利グッズに「天才すぎる!」「素晴らしいアイデア」
  9. 「マジで天才」 無印良品から新発売の“350円文房具”に絶賛の声相次ぐ 「便利すぎる!」「これはいい」
  10. 「スト6」の公式世界大会で福島県のチームに所属する「翔」が優勝 賞金100万ドル獲得
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に