「なんで私この仕事選んだんだろ」 ゲーム業界で働く彼女が心に湧いた疑問の答えを思い出すお仕事漫画(1/2 ページ)

共感したり、元気をもらえるお話です。

» 2018年09月11日 07時30分 公開
[宮原れいねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 「なんで私この仕事選んだんだろ」――ゲーム業界で日々働く女性を描いた創作漫画『これだからゲーム作りはやめられない!』が、自分自身の中にだけある疑問の答えを思い出させてくれる、そんな展開で共感を呼んでいます。


これだからゲーム作りはやめられない ゲーム業界 仕事 選んだ理由 漫画 ふと今の状況をみて出てきた疑問の答えは……?


 2Dデザイナーの飯島めぐみは、アプリゲームを運営するゲームメーカーで働く28歳。仕事は残業が多く、休日出勤もたまにあるという、客観的にみると“ブラック”だと言いたくなるような現場で、彼女はふと外の景色を見て「なんで私この仕事選んだんだろ」と心の中で思う日々を過ごしていました。


これだからゲーム作りはやめられない ゲーム業界 仕事 選んだ理由 漫画 かなり大変なお仕事です

これだからゲーム作りはやめられない ゲーム業界 仕事 選んだ理由 漫画 そこに自然と出てきた疑問「なんで私この仕事選んだんだろ」

 ある日、上司からこれまでの作業がやり直しになる「データの差し替え」を頼まれ断ろうとしますが、すでに3Dデザイナーがその修正の仕事を進めていると聞いて、取り組むしかなくなります。その3Dデザイナー・南拓也(27歳)の行動に「何でそんな頑張るのよ…意味わかんない」とため息をつき、残業ばかりしてもキラキラした目をする彼を“宇宙人”みたいと思う飯島。できれば関わりたくないと思いつつも、さらに追加されたユーザーインターフェース(UI)の仕事により、2人で徹夜することが決定します。


これだからゲーム作りはやめられない ゲーム業界 仕事 選んだ理由 漫画 いつも残業している南が理解できず、“宇宙人”と心の中で呼ぶ飯島

 その後、徹夜でUIを作るも「これ…やる意味あるのかな…」と、さほど売上に関わらない部分の作業に疑問を覚える彼女。コーヒーを追加するついでに南の様子を見にいくと、すでに修正作業を終えていた彼は、今はクオリティー上げをしているといいます。「OKもらったでしょ? やらなくていいんじゃない?」と飯島が聞くと、当然のように「やればよくなるってわかってるのに なんでやらないんすか?」と真っ直ぐな目で聞き返す南。この言葉に「言わなきゃよかった!」「ああいうところがイヤなのよ!」と心の中で叫びつつ、パソコンの前に戻って再びペンタブのペンを握って作業へ。


これだからゲーム作りはやめられない ゲーム業界 仕事 選んだ理由 漫画 純粋な目で返ってきたその言葉に彼女は……

 そして終わったのは朝になる頃。顔が画質の荒い“低解像度”のようになるほど疲れ切った彼女は、帰宅して体力の限界を迎える中で、南の言った言葉と、その言葉にムキになって対抗するように作業した自分を「バカみたい…」と振り返り眠りにつきます。


これだからゲーム作りはやめられない ゲーム業界 仕事 選んだ理由 漫画 「私なんのためにこんな頑張ってんだろう…」

 次の日、15時に出社した飯島の元に、変わらず元気な南が現れます。すると、ニコニコした顔で「今日リリースしたイベのおかげでセルラン(セールスランキング)一位っすよ!」と言い、さらに飯島が作った新機能のUIがSNSで好評で、彼もそのデザインが好きだと直接伝えるのでした。その瞬間、彼女が思い出したのは、今より少し若い頃、悩んで試行錯誤しつつ作ったものに対して「良くなってる!」「飯島のデザイン好きだなぁ」と言われたときのうれしい思い出。

 どうして大変だと感じつつこの仕事を選んだのか、続けているのか。なんのために頑張っているのか。誰でも一度は思うこの疑問ですが、彼女はSNSで流れる“UIを褒める投稿”を眺めながら、自然とうれしそうな顔になり「少しだけ思い出したような気がした…」と、ささやかだけど大事な自分の中の光を見つけるのでした。


これだからゲーム作りはやめられない ゲーム業界 仕事 選んだ理由 漫画 徹夜明け、作ったUIについての南からの言葉に昔の気持ちを思い出します

これだからゲーム作りはやめられない ゲーム業界 仕事 選んだ理由 漫画 最後は“宇宙人”の言葉(気持ち)に「でも、わかるよ」と共感する飯島が

 投稿したのは、コミック第1巻が発売中の漫画『愛してるって言いなさい。』をジーンピクシブ(pixivコミック)にて連載中の漫画家・たかし♂(@Takasi00)さん。「わかる人にだけわかってもらえればいい…」と公開された同作ですが、Twitterでは登場人物の飯島のように悩んでいた人から「共感した」「元気をもらいました」という声が多く寄せられ、2万以上のいいねを集める人気に。またゲーム業界ならではの専門用語やリアルな現場の描写に、同業者や元同業者から「わかる」「思い出した」といった声も上がっています。

 なお、専門用語にも解説が付いているため、“未知な職業”のお仕事漫画としても反響を呼んでおり、幅広く人気を集めています。もし続編などが読みたいと思った人は、pixivのページからメッセージやブックマークでその気持ちを伝えるのがいいでしょう。単純に飯島さんと南くんの今後の関係性も気になる……!



       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/28/news195.jpg 岡田紗佳、一連の騒動を生中継で謝罪 頭を深く下げ「申し訳ございませんでした」
  2. /nl/articles/2501/28/news155.jpg がん闘病の森永卓郎、容態急変後にモルヒネ投与で“結構厳しい状況” スタジオ出られず弱々しい声で「そう長く持たないかもしれない」「本格的に転移が始まったよう」
  3. /nl/articles/2501/29/news045.jpg 新潟のお葬式で香典返しにもらった“謎の白い物体” パッケージにも情報なし「これなんだかわかりますか?」
  4. /nl/articles/2501/26/news053.jpg 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  5. /nl/articles/2501/29/news086.jpg 鮮魚店で売れ残ったタコを水槽に入れたら、数週間後まさかの展開が…… 胸を打つ光景に「目が腫れるくらい泣いてます」
  6. /nl/articles/2501/28/news034.jpg 大人なら5秒で解きたい!「9+0÷2−3」の答えは?【算数クイズ】
  7. /nl/articles/2501/29/news058.jpg 「うちの祖父(81)わけてほしいわこのセンス……」 衝撃的な私服コーデに驚きの声「本物のイケジイ」「目標にします!!」
  8. /nl/articles/2501/29/news023.jpg 買ったばかりの家の風呂場に”ありえない欠陥” 信じられない状況に「そんなことある?」「取り付けた業者……」
  9. /nl/articles/2501/27/news073.jpg 「昔はモテた」と自慢げな父→娘は“絶対ウソやん”と思っていたけど…… 当時の姿に「ハハハ冗談だろ?」【海外】
  10. /nl/articles/2501/29/news122.jpg 正方形のスカーフ1枚→切ってゴムを縫い付けるだけで…… 魅力的な完成品に「デザインがきれい」「簡単に作れました」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」