片渕須直監督とオタフクソースがコラボ! 映画「この世界の片隅に」チームによるWeb動画が公開
「この世界の片隅に」ともまた異なるタッチ。
お好み焼き用ソースで知られるオタフクソースが10月10日、映画「この世界の片隅に」の制作陣によるプロモーションWebアニメ「わたしの名はオオタフクコ〜小さな幸せを、地球の幸せに。〜」を公開しました。片渕須直監督を始め、キャラクター原案として原作者のこうの史代さん、音楽家のコトリンゴさん、アニメーション制作会社MAPPAが再集結した豪華な布陣となっています。
主人公のオオタフクコは長い時を生き続けている“1028歳”の女性。声を担当しているのは、「この世界の片隅に」で主人公・すずの義理の姉である径子役を演じた女優の尾身美詞さんです。平安時代、戦国時代、明治時代などをへてたどり着いたのは、第二次世界大戦後の広島。誰もが食べ物に困っている中、フクコはあり合わせの材料と廃材の鉄板を使って、得意の一銭洋食(お好み焼きの原型)を作り始めます。そこへ、お腹を空かせた子どもたちがやってきて……。ちょっぴり意地悪だけど本当は優しい、フクコのほのぼのストーリーが描かれます。第2弾は11月上旬、第3弾は12月上旬に順次公開予定。
「わたしの名はオオタフクコ〜小さな幸せを、地球の幸せに。〜」場面カット
広島県に本社を置くオタフクソースは、2016年に大ヒットし、現在もロングラン上映を続けている映画「この世界の片隅に」が広島を舞台にしているつながりから片渕監督にオファー。片渕監督は、「自分たちが広島という街に根付くことができたのかなという思いを抱きました」と喜びのコメントを寄せています。
オオタフクコのイメージは、こうのさんが『週刊漫画ゴラク』で連載中の漫画『百一 hyakuichi』の主人公から。「食い意地が張っていて、自由気ままで、基本的にダメな人です(笑)。何だか長く生きていると、いろんなことを悟っちゃった人格者になりがちですが、そうじゃない方が親しみを持てますよね」(片渕監督)と、あえて超人然とせずに庶民的なキャラクターに仕上げています。
主人公は永遠の1028歳、ということでしたので、お好み焼きの妖精なのかな? というお話を監督からお聞きしたので、なんとなく浮世離れしたような、どことなく雅な感じが出ると良いなと考えました。出だしは、その浮世離れした感じを出すために、少しシャリンシャリンとした音を入れてみたりしています。
お好み焼きが大好きで、我が家にもオタフクソースは常備しています。この作品をご覧になったら、お好み焼きがとっても食べたくなるかもしれません。サイトに詳しい作り方も載っているので、アニメと合わせてぜひ楽しんでご覧くださいね。
――音楽を担当したコトリンゴさんのコメント
5月に広島へ舞台挨拶に伺った際、片渕監督とチームの皆さまに、老舗のお好み焼き屋に連れて行っていただきました。それがまさか! このように繋がるとは!! 沢山のご縁に感謝です! 1028歳のフクコは、様々な世界を生きているという設定で、いつの時代でもお好み焼きは愛されてきたんだな〜としみじみしました。可愛く明るいフクコを想像して収録に挑んだのですが、監督からの最初のオーダーは「イジイジした後ろ向きなキャラクターで!」という、意外すぎるお言葉! 長い長い時間を生きてきたフクコが、お好み焼きに出会って幸せを感じ、笑顔になっていく……という物語に胸がキュンとなり、ダメなところもチャーミング! と感じていただけるようなキャラクターになるといいな、と演じさせていただきました。長い長い年月、ずっと愛されているオタフクソースの魅力が、フクコを通して描き出されています。イジイジした愛すべきキャラクターのフクコと一緒に、お好み焼きを通して笑顔になっていただければ嬉しいです。アニメを見た後、きっとお好み焼きが食べたくなることでしょう!
――フクコ役の尾身美詞さんのコメント
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