「そこは1993年のサラエヴォではないんじゃ 2000年代のグンマーなんじゃ」 コスプレ写真、海外歴史ブログで史実と間違えられる
まさかのグンマー。
「ちがうんじゃ そこは1993年のサラエヴォではないんじゃ 2000年代のグンマーなんじゃ」――とあるコスプレイヤーがかつて撮影した写真が、Web上であらぬ拡散をされ、海外の歴史ブログで誤って戦時中の写真として紹介されてしまう事態になっています。
拡散された写真には軍服(コスプレ)の男性が2人写っており、立っている方の軍人が負傷して倒れ込んだもう一人を引っ張り上げようとしているように見えます。実はこのシチュエーションも撮影のための演出なのですが、問題のブログでは実際の戦地での一場面として紹介されてしまっています。
画像を作成したのは、軍装が趣味でいろいろなコスプレをたしなんでいるというレッドアフガン(@narod47)さん。元の写真は2011年にレッドアフガンさんが同好の仲間と撮影会で撮ったもので、撮影場所は戦時下のサラエヴォではなく、現在は解体されたという群馬のとある物件でした。
写真には古ぼけて見えるよう加工が施され、写真の右下には「93 09 21(1993年9月21日)」という年月日を示す数字も記されている芸の細かさで、うっかりホンモノと勘違いしてしまうのも理解できます。ただし、よく見ると群馬の団地なので、きれいに舗装された地面や建物など、戦時下のサラエヴォと断ずるには不審な点が多いことにも気付きます。
レッドアフガンさんは、日々のコレクションなどについて語るブログ「ザスタヴァ通信」を更新しているほか、Twitterのプロフィールに「軍装品屋」とある通り、Yahoo!オークションで実物軍装品を多数出品しているほどの筋金入りのマニア。
写真はもともとコスプレイヤー用のSNSに投稿されたもので、海外ユーザーの利用者も多かったことから日本語と英語の説明書き付きで掲載されましたが、数年前から間違った情報で海外で拡散されはじめたとのこと。今回のブログに対してはレッドアフガンさんも「あああ、またか」「もう、一回拡散したらどうもならんな」と諦め気味です。
ツイートを見た日本のユーザーからは「すごい戦場の臨場感がビリビリとつたわ……え 群馬?」「グンマーとは……ずいぶん修羅の国ですね……」「グンマーなら仕方がない」「このままピューリッツアー賞までいってもらいたい」と、架空の「独立国家」「魔境」としても親しまれているグンマー(群馬)が撮影地だったことに衝撃を受けた人からのコメントが多数寄せられていました。
なおレッドアフガンさんは、画像を転載しているブログに対しては「セルビア・クロアチア語圏ミリタリーマニアかいわいの自浄能力に期待し、ブログ側には特に早急に訂正の勧告を行う予定はありません」とのこと。
日本で話題になったのを期に、情報が訂正されると共にグンマーの魅力も海外に伝わるとうれしいですね。
画像提供:レッドアフガン(@narod47)さん
関連記事
- グンマーのネタ画像でおなじみ毛無峠がフリー素材化 「群馬県」「立入禁止」の看板が実在した……だと……!?
群馬県は、幻の大地じゃなかったんや! - 仙台が五大都市に含まれるか否かでネットがざわつく 「仙台って五大都市じゃないの!?」「仙台? 五大都市な訳ねーじゃん!」
現在は五大都市圏がイコール五大都市の定義になっている模様。 - “未知なる魔境”群馬が舞台のスマホゲーが骨太で面白さ抜群馬 「課金アイテムが上毛かるた」「焼きまんじゅうで回復」
クトゥルフ神話をベースにした「グヌマトゥルフ」系ダークファンタジー。ハマると群馬ネタを忘れるほど楽しめる、硬派なRPGです。 - 全44種類の上毛かるたをゲットする群馬スタンプラリーアプリ……ってこれアレじゃ?
未開の地グンマーを開拓せよ。 - 画像「無断転載」の情報開示請求、慣れたら10分でできる 裁判で約90万円勝ち取った写真家インタビュー
実体験を交えて語っていただきました。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
-
「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
-
“ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
-
高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
-
「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
-
「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
-
「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
-
“歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
-
黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
-
走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた