「これは行かないと」「レベル高い」 秋田県で約300年続いた薬局が古い薬瓶や医療用品などを展示し話題に

超貴重な品々にTwitter民歓喜!

» 2018年12月12日 11時45分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 秋田県横手市増田町にある薬局が、古くから残る医療用品や貴重な薬棚などを一般公開して注目を集めています。約300年の歴史を持つ「旧村田薬局」を取材しました。

 「これは行かないわけには行かぬ」とTwitterユーザーの記録舎(@North_ern2)さんが投稿したのは、ノスタルジックな佇まいの薬局の画像。歴史を感じる薬棚や「軍隊熱薬」などと書かれた看板など貴重な品の数々が並んでおり、「これは行かないと。ドストライク」「この薬が並んでるの好きです。ほんと1度行ってみたいと思いました」「色んな意味でレベル高いですね」などのコメントが寄せられています。


旧村田薬局 旧村田薬局

旧村田薬局

旧村田薬局

旧村田薬局

旧村田薬局

旧村田薬局

旧村田薬局を取材

 ねとらぼ編集部は旧村田薬局に取材を申し入れ、展示がはじまったきっかけや、見どころについてお話を聞きました。


旧村田薬局

 取材に応じてくださったのは「旧村田薬局」11代目の村田さん。地元・増田で約300年続く「旧村田薬局」は秋田県では最古の部類に入る薬局だと話してくれます。

――古い薬瓶や医療用品など珍しいものがたくさんあるとネットで話題になっています。

村田ありがとうございます。この辺りは伝統的建造物群が多く、内蔵や主屋などを含めて一年に一度だけ一般公開する「蔵の日」というのがあるのですが、7年前に「蔵の日」限定で1回の店舗部分(薬局内部)を公開したのが、最初の展示でした。そこから不定期に展示を続け、現在では見学料200円をいただいて、お店が空いているときは常設展示しています。


旧村田薬局

旧村田薬局

――展示に本格的に力を入れ始めたきっかけは。

村田うちは秋田では最古の部類に入るといわれる、300年続く薬局なのですが、周辺の人通りが少なくなったことなどから2003年に廃業をしました。その後、11代目の私はイオンスーパーセンターなどで務めあげた後、生家である店舗に戻ったのですが、敷地から瓶に入った薬品や珍しいものを発見したため、1年半前ごろから展示物を増やすことになりました。


旧村田薬局

旧村田薬局

旧村田薬局

――貴重な品が多いので、見学に来るお客さんも多いのではないでしょうか。

村田時期によって波がありますが、5月の連休やお盆、10月の紅葉シーズンは混雑しますね。団体さんも月に2回から5回はみえます。私どもではいらっしゃった見学客の方に展示の解説もしているので、混雑しているときは少し時間をつぶしていただくのが良いかと思います。せっかく来ていただいているので、説明も丁寧にできればなと。


旧村田薬局

旧村田薬局

旧村田薬局

旧村田薬局

――「旧村田薬局」では蔵を店舗にしているそうですね。珍しいと思いました。

村田うちは薬局として活用している「店蔵」、座敷蔵とも呼ばれる「内蔵」、自家製のみそや漬物を作っていた「みそ蔵」と3つの蔵に加え、薬品を収めておく「危険蔵」と「離れ」で構成されているのですが、内蔵は明治10年(1844年)ごろに建てられたものですし、今は使っていませんが伊万里焼の陶器の便器がある昔のトイレがあったりと、それぞれ趣があります。店蔵の1階は昭和レトロな雰囲気で20分程度見学されるお客さんもいますし、40年くらい前から使用していない地下の調剤室の見学もおすすめです。


旧村田薬局旧村田薬局

旧村田薬局旧村田薬局

――それだけ蔵があると、土地がとても広そうですね。

村田もともとはこの辺りでは一般的な300平米の土地を所有していましたが、お隣の土地も購入したので、今は600坪あります。敷地の中には水路も流れていて、雪のない時期(3月から11月初旬ごろまで)は、水が流れるさまも面白いですよ。台数は限られますが、駐車場もあるので、ぜひ見学に来ていただきたいです。


旧村田薬局旧村田薬局

旧村田薬局


 「旧村田薬局」は不定休で営業中ですが、冬季(12月から2月まで)は天候による休業が増えるそうで、3月中旬ごろからは平日も見学できるようになるとのこと。また来店の際には「090-6457-3302」に事前に見学希望の連絡をするのが確実とのことです。

画像提供:記録舎(@North_ern2)さん

(Kikka)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/20/news011.jpg 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  2. /nl/articles/2502/20/news027.jpg 愛犬とのお散歩中、腹痛で急いで帰宅した飼い主→放置したワンコをみると…… けなげ過ぎる“まさかの待ち姿”にキュンとする
  3. /nl/articles/2502/20/news092.jpg かぎ針編みしたコースターに、飲み物を乗せた瞬間……! アッと声がでる光景へ「かわいいぃぃ」「作り方教えて!」【海外】
  4. /nl/articles/2502/19/news183.jpg 「つばくろうがいなくなったら……」 つば九郎を支えたスタッフ逝去 “1年前”のブログ投稿に「泣けてきた」
  5. /nl/articles/2502/18/news053.jpg “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  6. /nl/articles/2502/17/news061.jpg ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
  7. /nl/articles/2502/19/news004.jpg 古いタオルを切り出すと……? “全く別の日用品”に生まれ変わる技に「素晴らしいアイデア」「最高!」と340万再生
  8. /nl/articles/2502/20/news074.jpg 大阪・梅田のど真ん中で派手にスカート裂けた → 笑うしかない大失態に「ちょ待てよ」「こうなった時の気持ち考えて」
  9. /nl/articles/2502/20/news091.jpg すっぴんボサボサのママがメイクをしたら…… 目を疑う“衝撃の変身”が250万再生「飲み物吹いたw」「同一人物と思えない」【海外】
  10. /nl/articles/2502/20/news031.jpg ホームセンターで買った“最強の掃除屋”を水槽に入れたら…… 驚きの変化に「便利」「試してみます」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  4. 雑草ボーボーの荒れ地に“牛3頭”を放牧→2週間後…… まさかの光景に「感動しました」「いい仕事してますねぇ~!!」
  5. “この子はきっと中型犬サイズ”と思っていたら……たった半年後とんでもない姿に 「笑わせてもらいました」
  6. 年の差21歳で「夫は娘の同級生」 “両親大激怒”で結婚は猛反発されるも……“まさかの行動”で説得
  7. 163センチ、63キロの女性が「武器はメイクしかない」と本気でメイクしたら…… 驚きの仕上がりに「やっば、、」「綺麗って声でた」
  8. サイゼリヤ、メニュー改定で“大人気商品”消える 「ショック」悲しみの声……“代わりの商品”は評価割れる
  9. ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
  10. 「さすがに無神経な内容」 “暴言受けた”伊藤友里が降板発表→岡田紗佳の直後の投稿に批判の声 Mリーガーも反応
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議