メロンパンの名前が「上司の話は聞きたくない」「死んでも地獄に落ちない」 愉快なメロンパン屋にTwitter民ほっこり
メロンパンに奇抜な名前を付けるメロンパン専門店が話題に。担当者に由来を取材しました。
「『上司の話は聞きたくない』を1つください」「はいっ、『上司の話は聞きたくない』ですね! 上司の話もメロンパンもシンプルな方がいいですからね!」
菓子パンの花形・メロンパンを「上司の話は聞きたくない」「死んでも地獄に落ちない」「わちゃわちゃモンスター」といった奇抜なネーミングで販売するメロンパン専門店が、Twitterで人々に笑顔と食欲をもたらしています。“外サク中ふわ”で癒やしのイメージが強い食べ物に、なんという名前を……にしてもおいしそう。
お店は16年前に1台のキッチンカーから始まったメロンパン屋「焼き立てメロンパン HAPPyHAPPy」。現在はキッチンカーの他、固定店舗「メロンパン秘密基地 HAPPyHAPPy」(不定期営業)と室内型ポップアップストア「シュークリームメロンパン HAPPyHAPPy」(@8melonpan8)の3形態で展開しています。
Twitterで注目を集めている変テコな名前のメロンパンは、12月8日〜13日の6日限定でJR川口駅にオープンしたポップアップストアで販売されたもの。来店した人が「川口駅にてとても面白いメロンパン屋さんに遭遇」と、メロンパンの写真や記事冒頭の店員とのやりとりをツイートで紹介したところ、2万3000回以上リツートされるなど反響を呼びました。確かに商品名だけでなく、店員さんの返しがこれまたユーモア抜群。
HAPPyHAPPyの創造事業部部長・大槻淳子さんに取材したところ、風変わりな名前は2018年の秋ぐらいから、ポップアップストアで販売しているシュークリームメロンパンにのみ付けているとのこと。理由は「ちょっとイタズラ心が芽生えてしまいました。オトナなのに」。芽生えてしまったものはしょうがない。
「上司の話は聞きたくない」はシンプルなプレーン味となっており、「上司の話も、メロンパンもくどくなくてよいねん! シンプルでよいねん!」という意味を。「死んでも地獄に落ちない」はカスタードとホイップが入っており、「ダブルでおいしい。死んでも地獄におちないなんて、人生二度おいしい」という意味を込めているそうです。勢いが楽しいです。
過去の変わったネーミングには、「あなたの踝(くるぶし)をしゃぶりたい」「会議は踊る、されど進まず」「小指の第二関節」なんてものも。知る人ぞ知る映画の名作と言われたら信じてしまいそうですが、メロンパンだとは……なおいずれも期間限定なので現在は販売されていません。踝をしゃぶりたかった。
Twitterでは会計時のトークも面白いと話題でしたが、店の接客方針については「お客さまににこにことスマイルを渡すのではなく、お客さまからスマイルをもらうことを販売時に心掛けています。マニュアルはありません」と大槻さん。「スマイルをいただけるならば、スタッフは好きにしてくれていいです。笑う門には福来たるです」。
SNSでの話題についても、「全上司のみなさん、すみません。商品名をみて、上司の立場のみなさまはいつも苦笑い。上司のみなさんだって、部下は宇宙人で手を焼いてるはずなのにー!!」とこれまたユーモア満点なコメントをもらいました。次のメロンパンは上司向けに「部下が宇宙人で伝わらない」でしょうか……。 HAPPyHAPPyのポップアップストアは定期的に登場するので、遭遇したときは愉快な名前をほおばりながら、食感と幸せをかみ締めたいです。
(黒木貴啓)
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お腹空いてきた。
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