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「エヴァの原点はウルトラマンと巨神兵」――庵野秀明が語り尽せない「特撮」への愛「特撮博物館」にかける思い(1/4 ページ)

「エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。」――庵野秀明監督が“館長”を務める展覧会「特撮博物館」が開かれる。発表会では樋口真嗣監督やスタジオジブリの鈴木プロデューサーも加わり、特撮への“愛”を語った。

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 「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」と題した展覧会が今夏、東京都現代美術館で開かれる。「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる庵野監督だが、その創作活動の原点であり、多大な影響を与えてきたのは、幼少期から愛した「特撮」だった。CG全盛の今、特撮で使われたミニチュアや小道具は失われつつある。展覧会は、こうした状況を何とかしたいという庵野監督の思いで企画された。

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巨神兵!

 会場では、「海底軍艦」(1963年)の轟天号、「マイティジャック」(1968年)の万能戦艦マイティ号、「帰ってきたウルトラマン」(1971年)のマットアローなどのスーパーメカ、ウルトラマンを始めとするヒーロー、ゴジラやガメラといった怪獣、精巧に作られた東京タワーなどを展示する。特撮作品をリアルタイムに見た大人にとっては懐かしく、初めて見る子供にとっては新鮮な気持ちで楽しめそうだ。

 特撮映画の撮影所にある美術倉庫も再現する。メカや怪獣、ビル群のミニチュアが撮影の出番を待ちながら所狭しと眠るその空間は、実際に撮影現場を訪れたようなワクワク感を感じられるという。特撮のミニチュアステージも16メートル四方で再現。ミニチュアの街に囲まれて、巨大ヒーローや怪獣になった気分で写真撮影できる。

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轟天号

 展覧会ではスタジオジブリ最新特撮映画「巨神兵東京に現る」が上映される。「風の谷のナウシカ」に登場するあの巨神兵が、現代の東京に降り立つというもの。監督は、「特撮博物館 副館長」も務める映画監督の樋口真嗣さん、企画は庵野監督。撮影に使う巨神兵像は、造形作家の竹谷隆之さんが担当した。映像は数分程度の短編で、5月11日に「風の谷のナウシカ」をテレビ放送する金曜ロードSHOW!で予告編を初公開する。

 5月10日にニコファーレで開かれた発表会には、庵野監督と樋口監督、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが登場し、それぞれが特撮への愛を語りまくった。ニコファーレの壁には、発表会のライブ配信を見守るニコニコ生放送のユーザー8000人分のアイコンが並び、書き込まれたコメントが次々と表示され、とてもにぎやかな雰囲気に。それでは、熱をおびた3人の言葉をお届けしよう。

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左から樋口監督、庵野監督、鈴木プロデューサー
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