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どう防ぐ? SNSのプライバシー流出

誰でも気軽に発信できるからこそ、「ちょうどいい息抜き」だったはずのSNSが「面倒な場」になってしまう可能性もある。

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電車に乗ったらスマホを見て、ランチの合間もスマホを見る。仕事に疲れたら、またスマホ。まさに「スマホが恋人!」状態になっている人も多いはず。

四角い恋人、スマホでやることと言えば、やはりメインはSNSだろう。なかなか会えない既女の友達や、それほど親しくない男友達や知り合いとも気軽にやりとりできるとあって、SNSはちょうどいい息抜きになる。

しかし、誰でも気軽に発信できるからこそ、「ちょうどいい息抜き」だったはずのSNSが「面倒な場」になってしまう可能性もある。

SNS好きを自称するカオリさん(仮名・37歳)が感じるのは、「プライベートを守る難しさ」だという。

「最初はごく親しい友人とやりとりするために始めたのに、続けるうちに、親しくない人や職場の人ともSNSでつながるようになってしまって。今では、あたりさわりのないことを書くようになっちゃいました。特に仕事を早く切り上げて遊びに行った時などは気を遣います。親しい友達には『どこどこで誰々と会ったよ!』と報告したいけど、職場の人に見られたらマズいから絶対書きません。Facebookなら、タグ付けされた写真も要注意ですね」

 Facebookで100人以上の友人や知人と交流しているリョウコさん(仮名・38歳)が気をつけているのが、写真だという。

「友人のA子と久しぶりに会った時、一緒に撮った写真をその子が自分のFacebookにアップしたんです。私もその写真に、『また会おうね』なんてコメントを書き込んだのですが、その直後、A子の後輩だという子が、『写真の友達、同じ年ですか? A子さんの方が若いですね!』とコメント。私自身も実名でコメントをしていたので、『若く見えない人』としてA子のFacebookを訪れた人の目にさらされることに。もはや『公開処刑か!』って感じです。それ以来、自分が写った写真をSNSに載せるのは、断るようになりました。それでも、勝手に載せちゃう人もいるんですけど」

一方、ショウコさん(仮名・37歳)が気をつけているのは、カフェでの会話だ。

「私の知人で、カフェで隣の席になった人の会話を聞いて、それを事細かにTwitterに書いている子がいるんです。悪趣味だなと思うけど、注意して聞く相手ではないので、何もいいません。彼女のような人につぶやかれないよう、カフェなどでは、あまり大きな声で個人的な話をしないようにしてます」

バリバリ働くキミエさん(仮名・39歳)が気をつけているのは、仕事上の情報だ。

「公共の場でも、社内にいるような感覚でいる人って、けっこういるんですよね。満員電車の中で資料を広げて読んでいたり、飲食店などで大きな声で仕事の話をしたり。一番ヒヤヒヤするのが、大きな声で社名や実名を出してしまう人。どこで誰が聞いているかわからないので、周囲をうかがうそぶりをしながら『ちょっと聞こえるかも……』と注意します。そういう人はお酒を飲むとさらにガードがゆるむので、一緒に飲むと気を遣いますね」

バラバラな点と点を線で結ぶように、人と人をつなげてくれるSNS。しかし、人とつながりやすい時代だからこそ、プライベートは丸裸になりやすいもの。自分以外の人から情報流出しないよう、自衛することも必要なのかもしれない。(栗頭渋子)

記事提供元:独女通信

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