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PC遠隔操作事件、真犯人名乗るメールに片山被告がコメント

PC遠隔操作事件の真犯人と称する人物が弁護士らにメールを送った件について、片山祐輔被告が「信憑性が高いと思う」とコメントした。

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 PC遠隔操作事件の真犯人を名乗る人物によるメールが5月16日、弁護士やメディア関係者に送られた。

 メールはBBC記者の大井真理子氏落合洋司弁護士らに送信された(送信先はこれまでのメールと一部異なるという)。「小保方銃蔵」を名乗り、起訴された片山祐輔被告が「かわいそうになったから」メールを送ったと述べているという。落合弁護士はブログでメール全文を公開している。メールには片山被告をどのように陥れたのかといった説明が書かれている。


落合弁護士のブログ

 メールが本物かどうかについて、落合弁護士は「かなり具体性はある。いたずらにしては手がこみすぎ、という感じ」「それなりに専門性がある人物が書いたことは読み取れる」としつつも、江の島のネコにいつどうやって首輪をつけたかの言及がないなど疑問点もあり、「真犯人からと即断はできない」としている。「あくまで印象だが、前の、真犯人からのメールとは、今回の自称真犯人のメールは、書きぶりが、やや違う気がする」とも。警察と検察庁には通報済みという。

 16日は片山被告の公判が行われ、公判後の会見で片山被告にはメールについての質問が多く寄せられた。同被告は、メール内で挙げられていたルート検索の場所が全部合っており、信憑性(しんぴょうせい)は高いと思うと語った。

 メールで「秘密の暴露」(犯人しか知り得ない情報)として書かれている脅迫文の内容については、同被告が起訴されているのとは別の事件なので、秘密の暴露かどうか判断できないとした。

 メールを自身で送ったのかという質問に対しては、送っていないと否定。以前に使っていたPCなどはすべて押収され、現在持っているノートPCは、「パケット警察」というソフトで通信を記録し続けるようになっており、そのパスワードは弁護士が管理している。怪しい通信をしていないと言えるよう備えてきたという。


会見中の片山祐輔被告と佐藤博史弁護士。「どうせなら拘留されているうちに送って欲しかった」と片山被告

 今回のメールについては、佐藤博史弁護士は裁判所と検察庁あてに書面を出すとしている。

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