「ごめんなさい。ハリネズミはおやすみしています」というポップと共に展示されている「たわし」が注目を集めています。実に毛艶のいい、おとなしいたわしです。
おがくずの中でじっと身を潜めているトゲトゲなあいつ。可愛らしいハリネズミさんを想像した来場者を待ち受けるのは、たわしです。そう、お掃除の際などに、あの使う茶色いたわしです。
ユニークな展示を行っているのは日立市かみね動物園(茨城県日立市)。たわしの傍らには「たわし(束子):小さいカメのように見えることから、亀の子たわしとも呼ばれる。昔はシュロの木が使われていたが、現在はほとんどヤシの木が使われている」という説明文が添えられており、SNS上で「クッソワロタwwwwww」「まじかw見に行きたい!!!」などとたわしフレンズたちをざわつかせています。
動物園に聞く、たわしの珍展示
この展示について日立市かみね動物園の担当者を取材したところ、「ネットで話題になっているとは知らなかった」と驚いた様子で応じてくれました。
――早速ですが、なぜたわしの展示を行うことになったのでしょうか
担当者:ハリネズミは温度管理が重要で、暑すぎても寒すぎても弱ってしまう動物です。なので温度が適さないときには、ハリネズミではなく「たわし」を展示しようと飼育員が遊び心で思いついたようです。
――たわしの展示はいつごろからはじめましたか
担当者:ハリネズミの展示と同時期にはじめました。2〜3年程前からですね。
――ポップにもユニークな説明が添えられていますね
担当者:あれもハリネズミの担当飼育員が考案したものです。
――来園者さんからの評判はいかがですか
担当者:もともとハリネズミは夜行性なので、展示スペースにはカーテンを設置して薄暗くしています。ハリネズミを見ようとカーテンをめくったお客さまからは「たわしかよ〜」といった反響をいただいています。
――最後に、ハリネズミさんのお名前を教えてください
担当者:名前はありません。ちなみにメスです。
飼育員さんの遊び心でうまれたという「たわしの展示」。通常はハリネズミさんが展示されていますので、たわしを見ることができた人は運がいいのかもしれません。
日立市かみね動物園
開園時間
3月から10月(夏季)9時から17時(入場は16時15分まで)
11月から2月(冬季)9時から16時15分(入場は15時30分まで)
休園日
年末年始(12月31日‐1月1日)
所在地
〒317-0055 茨城県日立市宮田町 5丁目2-22
電話番号
0294-22-5586
画像提供:日立市かみね動物園
(Kikka)
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