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『メトロイド サムスリターンズ』高難易度モード解禁にはamiiboが必須に。amiiboアンロック式DLCが賛否を呼ぶ

任天堂広報に取材した。

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 『メトロイド サムスリターンズ』において、クリア後に高難易度モードである「FUSION」を解禁するにはamiiboが必須であるという仕様が判明し賛否を呼んでいる。

 任天堂公式ホームページでも9月15日に発売されるamiibo「メトロイド」によって「FUSION」モードが楽しめるという旨の文が記載されていたが、任天堂広報がEurogamerの取材に対し「このアンロック型のコンテンツは、amiiboでのみアンロックできます。」とコメントしたことにより、同コンテンツを入手する手段がamiiboだけであることが判明した形だ。そのほか、「エイオンリザーブタンク」「メトロイドマーカー」「ミサイルリザーブタンク」「エネルギーリザーブタンク」といったコンテンツがamiiboを介してのみ入手できることになる。

メトロイド サムスリターンズ 任天堂公式ホームページより

 この報道を受けて、Nintendo Everythingといったメディアのコメント欄やNeoGAFの当該スレッドは大荒れ模様。今回の任天堂の判断を批判するコメントで埋め尽くされている。任天堂への理解を示すユーザーも存在するが、批判の流れが生まれている印象だ。任天堂がamiiboによってコンテンツのアンロックを導入するのは今回が決して初めてではない。なぜ今回に限ってユーザーの反発が激しいのか、その背景を紐解いていく。

物が必要なDLC

 まず前提として認識しておきたいのは、このamiiboによるアンロックは実質的にはDLCとなんら変わらない。amiiboというフィギュアを購入すれば、人形とゲーム内コンテンツが手に入るという仕組みだ。そしてDLCによる難易度追加はそう珍しいことではない。先日『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』でも新たな難易度を導入するDLC「試練の覇者」が導入されたが、不満を言うユーザーはそう多くなかった。

メトロイド サムスリターンズ

 コメント欄において散見されるのは「アンロック」へのアレルギーだ。最初から含まれているコンテンツが隠され、そのコンテンツをアンロックするという形態が好きではないという指摘が見受けられる。お金を払ってコンテンツを手に入れる際には、新たにデータを受信してそれを楽しみたいという考え方だ。入手するという結果は変わらないが、そのプロセスをより納得できるものにしてほしいという言い分だろう。アンロックへのアレルギーは国内外で根強く、最初から含まれているものをアンロックするためにお金を払うのは損だという発想は、理解できる部分もある。とはいえ、こうしたアンロック形式は本作固有の問題点ではないだろう。

 より説得力のある指摘は、DLCの形態が物に依存するという懸念だ。一般的なDLCはインターネットショップから購入するので、好きな時に好きなタイミングでダウンロードできる。一方でamiiboはその「物」が手に入らないと楽しむことができない。国内でも『スプラトゥーン』のamiiboが品薄で手に入らないという現象が発生していたように、amiiboの品薄という状況はこれまでに幾度が発生していた。物に依存したDLCには、生産されなければ、あるいは手に入らなければコンテンツそのものを楽しむ機会がなくなるというリスクが存在する。こうした物に依存するという問題を懸念する意見は、シリアスな指摘だといえる。

品薄を避けられるか

 これらの批判が生まれているのは、そもそも高難易度モードがamiibo限定コンテンツであることが発端にあるだろう。装備やアイテム以外のamiibo限定コンテンツといえば、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の「ウルフリンク」が例にあげられる。旅のおともになるこちらのコンテンツはamiibo限定であることが発売前から入念に告知されていたうえに、いれば嬉しいというサポートコンテンツであった。一方で『メトロイド サムスリターンズ』における「FUSION」モードのアンロックは、限定コンテンツであることが大々的には発表されておらず、かつ高難易度モードというコアファンには必須のコンテンツだ。さらに『メトロイド サムスリターンズ』は久々のシリーズ新作。フュージョンスーツを着てプレイできるという高難易度モードに魅力を感じるユーザーが多いがゆえに、限定コンテンツであることに不満が生まれているのかもしれない。

メトロイド サムスリターンズ
「メトロイド」

 アンロックという形式に怒っているユーザーはさておき、結局のところ、今回の問題は「amiiboの十分な供給」という明確な解決策が存在している。「FUSION」を解禁するこの「メトロイド」amiiboは、見た目こそ不気味であるが特別な素材を使用し「ぷにぷに」するという。こうした素材がどこまで供給に響くかは不透明であるが、ある程度の人気が集まることが予想される。今品薄状態であるニンテンドースイッチと同様に、ユーザーに十分な量の商品を供給することが、不満を抱く『メトロイド』ファンを満足させる唯一にして最善の解決策になるだろう。

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