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中学野球開幕式で選手数千人が稲村亜美に駆け寄り密着→炎上 協会は謝罪の上「反省している」とコメント

ネット上では怒りの声が多数あがっています。

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 日本リトルシニア中学硬式野球協会関東連盟が3月10日に開催した開幕式で、中学生数千人がタレントの稲村亜美さんを取り囲んだ上、身体が密着するほどの距離まで駆け寄るという事態が発生しました。ねとらぼ編集部の取材に対し協会の担当者は「協会にも責任がある」と反省の弁を述べました。


稲村亜美 リトルシニア 中学生 野球 騒動が起きた瞬間(元動画は削除済み・YouTubeより)

 当時の状況を撮影したとされるYouTube動画を確認してみると、中学生選手らは始球式のためマウンドに上がっている稲村さんを囲むように「U字型」に整列しています。ところが、稲村さん1人がマウンドにいるという状況だったこともあり、複数のチームの選手がじわじわと前へ歩み寄り、結果的に稲村さんを中心に360度中学生選手が囲むという異様な状態に。その後は選手が一斉に稲村さん目がけて走り出し、稲村さんの姿が見えなくなる程の混乱となったほか、中学生同士が押し合うという事態に発展しました。

 この様子に始球式を見ていたスタンド席の観客から「ヤバイ」「だめじゃない」という声が上がりましたが、協会関係者らしき審判員らは困惑した様子ですぐには動けず。その後、アナウンスで複数回整列が促されると、選手らは再度整列し、マイクを持った稲村さんが「皆さん大丈夫ですか」と選手らの安否を気遣った後、「今日は始球式に出られてすごくうれしいです。皆さんの熱気も伝わってきたので、その熱気を試合で爆発させて優勝目指してがんばってください!」と激励し、なんとか始球式を終えました。

 これについてネット上では「恐かっただろうなぁ……」「稲村さんケガなかったのかしら……怖っ」と稲村さんを気遣うコメントが相次いだほか、「可愛い子が目の前にいたから触るってそれもう紛れもなく痴漢ですよ」「性犯罪」「死傷者が出てもおかしくない状況」「球児らが中学生だからって軽く済ますのもおかしい」と怒りの意見も相次いでいます。

 ところが一部の選手らがSNS上で「あの状況なら何をしても分からない」「やらかした」「触った」などと悪びれることなく自慢していたことも発覚。さらに批判が加速しています。

 なぜこのような事態を招いてしまったのか、編集部では大会を主催した日本リトルシニア中学硬式野球協会関東連盟を取材しました。

稲村さんには2度謝罪、押し倒されて負傷した選手も

 取材に応じた担当者はまず「想像もできない事態となってしまい、稲村さん、関係者の皆さま、そして選手にも申し訳なく思っています」と話し、「子どもたち(選手)がやったことはもちろんいけないことですが、協会にも責任があると考えています。反省しています」とコメントしました。

 また今回の事態を起こしてしまった要因のひとつとして、「リトルシニアではこれまで数十年間始球式を行ったことがなく、今回は稲村さんが卒業生というご縁により実現した始球式でした。そのため十分事態を予測することができませんでした」と語り、準備不足を認めました。なお騒動の際、選手2人が後ろから来た選手に押し倒されるなどして転倒。1人が打ち身、1人が強めのねんざのようなケガを負っていたことも分かりました。

 こうした事態について協会は処分等も含めて検討するとした上で、「誰と誰が悪いのかと個別に特定することは難しいと考えています。今後は『今回起こったことは良くないこと』だときちんと理解してもらうために、各チームを通して文章を通達する予定です」とのこと。

 また稲村さんに対しては「本当に申し訳ない」として当日に本人に直接謝罪し、3月12日にも代理人を通じて改めて謝罪の気持ちと伝えたとのこと。稲村さんからは協会側に「大丈夫ですよ」との返事があったと言い、担当者は「稲村さんにおケガがなかったのは不幸中に幸いですが、本当に申し訳なく思っています」と反省しきった様子でした。

 そしてその稲村さんは3月10日にTwitterで「今日神宮球場にいた選手の皆さんが心配してくれますがわたしは全く問題なく大丈夫ですよー!!!」と笑顔マークの絵文字付きでコメント。

 またブログでも自身がリトルシニアの卒業生であることに触れながら、「選手の熱気がすごく伝わってきて色々とハプニング?も起きてしまいましたが、みなさんのパワーが伝わってきてわたし自身は貴重な経験をさせてもらえました」「選手の皆さんの健闘を祈ります!!!!!」と投稿しています。


稲村亜美 リトルシニア 中学生 野球 ブログで騒動に触れた稲村さん(稲村亜美 公式ブログより)

 稲村さんの対応やコメントを称賛する意見が多い一方で、こうした行為は年齢に関係なく許されないもの。騒動に関係した選手らには十分な反省が必要です。

(Kikka)

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