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コミックマーケット準備会、「中国人・韓国人お断り」貼り紙問題に正式コメント 「コミケットという『場』には適切ではない」

当該サークルはもちろん、準備会にも一部で批判が寄せられていました。

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 コミックマーケット95会期中、「中国人・韓国人お断り」という貼り紙を見かけたとの情報が寄せられていた件で、コミックマーケット準備会は1月14日、「コミケットという『場』には適切ではない」との見解を正式に示しました。同日公式サイトで公開された「アフターレポート」の中で言及されたもの。



 そもそもの発端は、会期中の3日目に投稿されたツイート。一部のサークルが「中国人・韓国人お断り」という内容の貼り紙を掲示していた――というもの(ただし写真などはなく、あくまで文章による目撃報告のみ)で、さらにその後行われた“反省会”での質疑応答で、準備会側が「日本の法律に違反していない以上、準備会からは口出しする案件ではないと思う」と、貼り紙について容認するような見解を示したことから、当該サークルや準備会に対し一部で批判が寄せられていました



 アフターレポートによると、準備会としては“貼り紙”ついて、反省会の質疑で初めて知ったもので、会期中の段階では把握していなかったと説明。このためあくまで“一般参加者間の原則論”として「サークルは、自分の頒布物をどう頒布するかを決める。その際、日本の法律に反しないのが1つの線引きである。基本的にはサークルの責任であり、それで批判をうけるのもサークルであり、サークルと一般参加者間の問題である」という旨の回答をしたとしています。

 しかし、その後内部で議論を重ねた結果、準備会として差別を容認しているわけではなく、「このような貼り紙はコミケットという『場』には適切ではない」としてコメントを訂正。今後、準備会として事実を認知した際には、貼り紙を取り下げてもらうなどの対応を取るべきと考えているとのこと。


コミケ ヘイト貼り紙問題 コミックマーケット95アフターレポート」より。赤枠が貼り紙についての言及部分

 コミックマーケット95の入場者数は、3日間合計で約57万人と、昨年の55万人をさらに上回った形。今夏開催予定のコミックマーケット96については、史上初の4日間開催となるほか、“有料化”により一般参加者は参加証(リストバンド)の購入が必要になることも決定しています。



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