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ランニングを始めようと思ったとき、あるいはマラソンなどのイベント参加を節目に本格的なトレーニングを始めようと思ったとき、ランニングウォッチの類があると、モチベーションが上がり、定量的なデータの取得や分析も行いやすくなります。
そんなランニング用ウォッチとして定番ブランドを挙げるならば、「Garmin(ガーミン)」は外せない選択肢の一つです。

同社はさまざまな用途のスマートウォッチを展開しており、ランニング向けの製品は「Forerunner(フォアランナー)」というブランドでラインアップされています。ただし、ガーミンのウォッチは、フラグシップからエントリーモデルまで、製品のバリエーションがとても多く、どれを選ぶか悩みがちなのも事実。5月には「Forerunner 70」「Forerunner 170/170 Music」というエントリー帯の新モデルも追加されました。
本稿では、ガーミンの「Forerunner」シリーズについて、公式サイトで販売が確認できるラインアップを改めて整理していきます。ランニングウォッチの購入検討時にお役に立てば幸いです。
「Forerunner 70」:最新エントリーモデル
「Forerunner 70」は、5月に発売されたエントリーモデルで、公式サイトでの販売価格は3万9800円(税込、以下同)。ディスプレイサイズは直径1.2インチです。

同ウォッチは、エントリーモデルといえども、価格帯としてはスマートウォッチの中堅レベルで、ガーミンではおなじみの5ボタン操作だけでなく、タッチスクリーンにもしっかり対応しています。さらに、心拍数、走行距離、走行速度などの基本測定指標だけでなく、VO2 MAX(持久力の指標となる値)や、ピッチ、歩幅、接地時間といったランニングフォームに関する指標なども計測可能。ランニングで必要になる機能を広く備えています。
初めてランニングを始める人ならば、こちらを選択しておけば十分でしょう。ちなみに、本世代からは初心者向けのコーチング機能も追加されているので、注目しておきたいところです。
なお、睡眠改善のための「睡眠コーチ」機能や、回復具合などをチェックできる「モーニングレポート」など、ヘルスケア・ウェルネス系の機能もひと通り備わっています。バッテリー持ちは、仕様表の表記によると、GPS稼働モード(ランニングを測定する状態)で約23時間。スマートウォッチモード(普段使いの状態)で約13日間稼働します。
「Forerunner 170/170 Music」:最新エントリーモデルの上位版
同じくエントリーモデルでありながら、一部機能を向上させた選択肢に「Forerunner 170」と「Forerunner 170 Music」があります。

どちらも先述したForerunner 70と同時に発売されたウォッチで、ディスプレイサイズはどちらも直径1.2インチ。一方で、「Forerunner 70」に無く、これらの機種にある機能・仕様として以下の2つが重要です。
- 「Garmin Pay(ガーミンペイ)」による決済機能(Suica対応)
- 高度計、気圧計、電子コンパス、ジャイロセンサーなどのセンサー類の搭載
つまり、コンビニなどでウォッチで支払いたい人や、坂の多い土地でランニングをしたい人であれば、「Forerunner 170/170 Music」の購入を検討する価値があるでしょう。

また、製品名にもMusicとある通り、「Forerunner 170 Music」はウォッチに楽曲を保存できるため、スマートフォンがなくてもウォッチ単体で音楽を再生可能。もし音楽を聴きながらランニングをしたい場合には、こちらを選ぶといいでしょう。稼働時間は下記の表にまとめました。
| 使用モード | Forerunner 170 | Forerunner 170 Music |
| GPSモード | 約20時間 | 約20時間 |
| マルチGNSSモード | 約14時間 | 約6.5時間(※) |
| スマートウォッチモード | 約10日間 | 約10日間 |
公式サイトでの販売価格は、「Forerunner 170」が4万7800円、「Forerunner 170 Music」が5万5800円です。
Forerunner 265/265S:型落ちローミドルモデル
同ブランドのシリーズは、上位モデルになるほど、ナンバリングの100の桁の数字が増えていきます。このルールに従うと、続く「Forerunner 265/265S」は、先述したエントリーモデルよりも上位のローミドルなランニングウォッチというわけです。

ラインアップにおけるスタンダードモデルの位置付けともいえるかもしれません。なお、「Forerunner 265」はディスプレイサイズ1.3インチのレギュラーサイズであり、「Forerunner 265S」は1.1インチのコンパクトサイズという差があります。
ただし、これらの機種の発売時期は2023年3月であり、すでに発売から3年が経った型落ち機種となります。ショッピングサイトではどちらも5万円台から販売しています。

なお、先述したエントリーモデルの「Forerunner 170」と比べると、風防が「科学強化ガラス」ではなく「Corning Gorilla Glass 3」であることや、内蔵メモリが4GBでなく8GBなこと、バッテリー持ちが長いこと、対応する操作や機能が多いことなどが差としてあります。
機能として「GNSSマルチバンド」の対応表記も出てくるので、位置情報測位の精度UPも期待できるでしょう。ちなみに、両機種ともに楽曲再生機能にも対応しています。
一方で、「コースポイント表示」や「スタート地点へのナビゲーション」という、一部機能に対応していない点は留意が必要です。この辺りが気にならなければ、型落ちのスタンダードモデルとして選ぶメリットはまだあるかもしれません。
Forerunner 570(47mm/42mm):ミドルハイモデル
続いて「Forerunner 570」は、2025年6月に発売されたミドルハイモデル。1.4インチ(47mm)モデルと、1.2インチ(42mm)モデルの2サイズが展開されています。


先述した「Forerunner 265」と比べると、マイクとスピーカーが搭載されていることがポイントです。これにより音声コマンドでの操作等が可能になります。
ほかにも、光学式心拍計の世代が第4世代から第5世代に上がること、「スマート起床アラーム」や「日の出/日没時刻」といった時計機能の追加、「皮膚温」の測定機能、モーニングレポートだけでなく「イブニングレポート」の表示、サーフィンやゴルフなどのサポート機能などを搭載。さらに画面輝度が上がり、視認性がアップしています。もし予算を捻出できるのであれば、Forerunner 570(42mm/47mm)を選んだ方が、何かとワクワクできるはずです。
なお、バッテリー持ち(47mm/42mm)は、それぞれGPSモードで約18時間/約18時間、マルチGNSSマルチバンドモードで約14時間/約13時間、スマートウォッチモードで約11日間/約10日間。ショッピングサイトでは、どちらも6万円台から販売しています。
Forerunner 965:型落ちフラグシップモデル
2023年4月に発売されたフラグシップの型落ちモデル「Forerunner 965」もまだ健在。本稿執筆時には公式サイト上でセールが適用されており、通常価格8万4800円のところ、6万7840円で販売されていました。ディスプレイサイズは1.4インチです。

上位機種らしいポイントとしては、風防がより丈夫な「Corning Gorilla Glass DX」になることや、バッテリー持ちがGPSモードで約31時間、マルチGNSSマルチバンドモードで約19時間、スマートウォッチモードで約23日間になるなど、スタミナ面での強化に注目です。また内蔵メモリも、Forerunner 570の8GBに比べて32GBまで増えます。そのほか機能面では、自転車向けの測定機能が充実していることもメリットとなるでしょう。
ただし、型落ちモデルということもあり、搭載する光学式心拍計は最新版ではない第4世代のまま。マイクも備えていないので、音声コマンドでの操作はできません。また、「スマート起床アラーム」や「イブニングレポート」「皮膚温度」などの機能が非対応なことは留意しておきましょう。
想定用途がマッチする特殊なケースでなければ、先述した「Forerunner 570」を選ぶか、後述する最新のフラグシップを選んだ方が満足度は高くなりやすいでしょう。
Forerunner 970:フラグシップモデル
現行のフラグシップモデルとしては「Forerunner 970」があります。こちらは「Forerunner 570」と同じく2025年6月に発売された機種で、マイクの搭載や皮膚温測定などに対応した世代です。公式サイトでの販売価格は12万1800円です。

安価な選択肢ではありあせんが、ガーミンのランニングウォッチを長く愛用するつもりなら、選んでおいて間違いないモデルです。ただし、バッテリー持ちはGPSモードで約26時間、マルチGNSSマルチバンドモードで約21時間、スマートウォッチモードで約15日間。普段使いなどでは型落ちのフラグシップにやや劣るのでその点は問題ないかチェックをお忘れなく。
ちなみに、フラグシップモデルならではの独自機能としては、心拍センサーの「HRM 600」とペアリングすることで、ランニング効率を数値化した「ランニングエコノミー」や接地時の減速度を示す「ステップスピードロス」などの指標が出せるようになっていることがユニークです。
以上、Forerunnerブランドにおける現行のラインアップ解説でした。なお、仕様や機能の詳細比較については、ガーミンの製品比較ページから確認できます。比較検討の際には活用してみると良いでしょう。
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