ガンプラの出来映えをアップするホビー工具の中でも、ゲート処理やパーツのちょっとした整形に便利な「削り用工具」のおすすめを紹介します。
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ガンプラ作りに興味はあっても、道具選びで迷ってしまう初心者の方は多いのではないでしょうか。パーツの切り出し後に残るゲート跡の処理や、ちょっとしたスミ入れ・つや消し仕上げをプラスするだけで、完成度はぐっとワンランクアップします。
今回は、初心者でも扱いやすいプラモ用工具の中でも、ちょっとした手間で完成後の見た目がぐっと良くなる「簡易塗装アイテム」のおすすめを紹介します。

便利な道具で仕上がりは驚くほどキレイに
ガンプラ制作は、パーツを切り出してそのまま組み立てる「素組み(すぐみ)」でも十分に楽しめますが、ゲート跡の処理などの「削り」でパーツの輪郭を整え、そこにちょっとした塗装をプラスするだけで、完成度は驚くほど変わってきます。難しいテクニックを覚えなくても、道具を替えるだけで仕上がりに差が出るのが模型作りの面白いところです。
削り工程で活躍するのが、アートナイフ(デザインナイフ)やスクレーパーといった専用工具です。ニッパーで切り出した後に残るゲート跡は、そのままでは白く目立ってしまいますが、アートナイフで薄く削ぎ落としたり、スクレーパーで表面をならしたりすることで、パーツ本来の色を活かしたなめらかな仕上がりに近づけます。ヤスリがけに比べて力加減がつかみやすく、細かい部分にもピンポイントでアプローチできるのも魅力です。もちろん、ヤスリがけも組み合わせればより美しく仕上げられます。
削りやニッパーでの二度切りを行うと、どうしても細かい削りカスやプラスチック片が発生します。作業机の上に散らばったカスをそのつど手で払っていては効率が悪いだけでなく、パーツの細部に入り込んで仕上がりに影響することもあります。そんなときに便利なのが集塵機です。削っている手元にサッと吸引口を近づけるだけでカスを回収でき、机の上を清潔に保ちながら作業に集中できます。
削りでパーツの形を整えたら、次に試したいのが簡易塗装です。エアブラシや筆塗りのような本格的な塗装をしなくても、モールドに沿ってペンを走らせるだけのスミ入れや、汚れやサビの質感を手軽に加えられるウェザリング、仕上げに吹き付けるだけのトップコートなど、初心者でも扱いやすいアイテムが揃っています。ちょっとした一手間を加えるだけで、キットが持つディテールがより引き立ち、見応えのある一体に仕上がります。
初心者に優しい「流し込み」スミ入れペン|GSIクレオス ガンダムマーカー 流し込みスミ入れペン

削りでパーツの形を整えたら、次に試したいのが「スミ入れ」です。パーツの溝(モールド)に沿って影を入れることで、立体感がぐっと際立ちます。中でも初心者におすすめなのが、GSIクレオスの「ガンダムマーカー 流し込みスミ入れペン」(GM301~303)です。
使い方は簡単で、ペン先を紙などにノックしてインクを湿らせたら、あとはモールドに軽く当てるだけ。毛細管現象によってインクがスーッと溝に流れ込んでいくため、手先が不安定でもきれいな仕上がりになりやすいのが特長です。
塗装した上からは使えず、素組みのパーツ専用という制約はありますが、逆にいえば「まずは塗装なしでガンプラを一段階レベルアップさせたい」という初心者にはうってつけのアイテムといえます。なお、塗装をした場合のスミ入れには、スミ入れ専用の塗料や、エナメル系塗料などを使用します。
はみ出した部分は消しゴムや専用の「ガンダムマーカー消しペン」(GM300)で簡単に修正できるので、失敗を恐れず気軽に挑戦できるのも魅力。カラーは濃い色のパーツ向けのブラックと、白や黄色などの薄い色向けのグレーがラインアップされており、パーツの色に応じて選べます。メーカー価格は275円(税込、以下同)と手頃です。
仕上げに吹きかけるだけでつや消しできる|GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー スプレー つや消し

特に素組の場合の仕上がりを大きく変えてくれるのが「トップコート」です。中でもおすすめなのが、GSIクレオスの「Mr.スーパースムースクリアー(つや消し)」(B530)。エアブラシで人気の「GX114 スーパースムースクリアー」のスプレー版で、缶を振って吹きかけるだけの手軽さながら、しっとりとした質感のつや消し塗膜に仕上がります。
フッ素配合により、従来のつや消し塗料にありがちな白っぽくかすんだ「白ボケ感」が軽減されているのもポイント。成型色のまま吹き付けるだけでも、まるで全塗装をしたような上質な仕上がりになります。ヤスリがけで残った細かい傷も目立ちにくくなるので、削り作業の仕上げにもぴったりです。
さらに、塗膜が滑らかになることでパーツ同士の摩擦が減り、可動部の擦れキズを抑えたり、動きをスムーズにしたりする効果もあります。内容量170ml、メーカー価格は1100円となっています。
なお、塗装した場合でも、光沢の調整、塗膜の保護、デカールの定着などにトップコートは有効。とにかく質感がぐっと変わるので、一度使ってみるのがおすすめです。
初心者でも失敗しにくいウェザリング材|タミヤ メイクアップ材シリーズ No.85ウェザリングマスター

仕上げのさらなるひと工夫として試したいのが「ウェザリング」です。汚れやサビ、金属の質感などをプラスすることで、より作り込まれた印象に仕上がります。ちょっと難しそうに感じますが、タミヤの「ウェザリングマスターC」(オレンジサビ・ガンメタル・シルバー/No.87085)を使えば、初心者でも気軽に挑戦できます。
中身は固形のパウダーが3色セットになったパレットで、付属のスポンジ状のチップにパウダーを含ませ、パーツの角やエッジに軽くこすりつけるようにして色を乗せていくだけ。液体塗料のように扱いが難しくなく、失敗してもふき取ったりこすり直したりすれば簡単にやり直せるのも初心者にうれしいポイントです。
オレンジサビは経年劣化によるサビの表現に、ガンメタルとシルバーは金属パーツの汚れや塗装剥がれの表現に活躍します。色を重ねたり、パレット上で混ぜたりもできるので、慣れてきたら自分だけの汚し具合を追求してみるのも楽しいでしょう。仕上げにはつや消しトップコートを吹き付けて定着させる必要があります。メーカー価格は770円です。
なお、「ウェザリングマスター」シリーズには、C以外にもさまざまなセットがラインアップされています。たとえば戦車模型などでよく使われるBセットは、雪化粧やスス汚れ、サビ色の3色構成。飛行機のエンジン周りなどに見られる金属の焼け色を表現したいときはDセットが向いています。パーツの色味や作りたいイメージに合わせて、複数のセットを組み合わせて使うのもおすすめです。


