喜屋武ちあき、FPSに開眼し、ショパンの世界に癒される(2/3 ページ)
キャー、こわいよこわいよこわいよ、キターーー!!!
あふれる妄想もそこそこに、そろそろ真の「Shadowrun」に触れていただこう、ということで、実際にプレイすることになった。まずは「Shadowrun」の達人であるマイクロソフトの村山さんが登場。村山さんのデモプレイを見るところから始まる。
村山さんのプレイを食い入るように見つめる喜屋武さんに「こういうのはプレイしたことありますか?」と尋ねると「ガンシューティングはゲームセンターで経験がありますね。あと、ゲームのお仕事のときにプレイしたことがあります」という回答。ゲーム大好き喜屋武さんではあるが、どうやらFPSのキャリアは浅いようだ。
村山さんのデモプレイと説明で概要をつかんだ喜屋武さん、いざ「Shadowrun」をプレイ。しかし最初は移動すらままならない。左スティックの移動と右スティックの視点切替に慣れない様子だ。「まずは移動からどうにかしなきゃいけないですね」とゲーマー魂に火がついた喜屋武さんは、基本に立ち返りチュートリアルから始めることにした。
チュートリアルを順を追ってやっていけばゲーム内のさまざまな要素が体で覚えられるようになっている。喜屋武さんはグライダー、テレポートなどの特殊移動、銃を撃つ操作、マシンガンを刻んで撃つ、しゃがんで撃つなど、基本操作をどんどん習得していく。FPS経験が浅いと言っても、そこはさすがゲーム好き、なかなか飲み込みが早い。
移動や射撃に慣れてくると「こいつ……飛ぶぞっ」、「そこか!」と、独り言を言いながらノリノリになってくる喜屋武さん。トレーニングも佳境に入ってくると本格的に敵とやりあうようになってくる。敵味方入り乱れる中「敵やんか、敵やんか、敵やんか、やばいわー、やばいわー」と関西弁でまくしたて興奮気味な喜屋武さんは、あまりの興奮に味方を撃って殺してしまったり、油断して爆死しまったりと、まだまだ不慣れな様子。とはいえ「Shadowrun」の世界に少しずつのめりこんでいっているようだった。
トレーニングをある程度終えたので、今度は村山さんとの1対1の対戦を行うことになった。喜屋武さんは自動で体力回復をするエルフを選択、村山さんはバランスのとれたヒューマンを選択した。
本作では何度かの対戦を繰り返すうちにお金がたまっていく。お金があればスタートボタンで購入メニューを出し、いつでも武器や魔法やテック(テクノロジーを使った特殊能力)を購入し、Bボタンを押して装備できるのだ。喜屋武さんは初期費用でグライダーを購入。長距離ジャンプ移動ができる特殊能力だ。
グライダーを駆使してマップ内を移動している喜屋武エルフに、村山さんのヒューマンが忍び寄る。敵がどこにいるか分からずあたふたしているエルフの視界にチラリとヒューマンが見えたり、見えないところがダダダッと撃たれたりする。相手をとらえることができずパニクる喜屋武さん、思わず「ストーカーに追われてるー!」と、図らずも自分が妄想した内容で、追われる側の気持ちを体感することになった。
「これホント、ストーキングされる恐怖ですよー」と、おぼつかない操作でマップ内を移動する。相手のヒューマンが視界に入ったり、自分がガスガスガスッと撃たれたりするたびに「きゃー!痛い!」、「きゃーこわいよーこわいよー!」「やだやだやだやだー」と絶叫の嵐が続く。2戦目、3戦目と進むにつれ「テレポート」、「エンハンスビジョン」(敵の位置を把握できるレーダー)などの能力を追加し、ベストを尽くそうとする喜屋武エルフではあったが、相手のヒューマンは「ストラングル」(とげとげのクリスタルで相手にダメージを与える)や「サモン」(魔獣を召喚して相手につきまとわせる。まさにストーカー的能力!)を購入し、効率よく喜屋武さんを追跡し、愛ゆえに(?)執ように追い続ける。
相手はかなりの熟練者。しかも一切手加減なしでガチで倒しに来てる。とあらば喜屋武さんの勝機は少ない。迫り来る恐怖におののき、無残に死に絶えるという悪夢が繰り返された。時には自分が投げたグレネードで自爆することもあり、もうさんざんな喜屋武さん。「精神的に追い詰められるー」と根をあげ、壁を背中に隅っこで待ち構える喜屋武さんに「勝ちに行かないとお金がもらえないですよ」と挑発する村山さん。ゲーム好きとしては、やはり「勝ちたい」「お金もらっていい能力がほしい」という欲がわいたのか、移動を開始した矢先に隠れていたヒューマンが登場し容赦ない攻撃。「キターーー!!」(まあ実際は笑顔じゃなく、恐怖の表情だったわけだが)と絶叫し、あえなく撃沈した。
結果として圧倒的な敗北を喫した喜屋武さんではあったが、村山さんいわく「初めてやった割にはうまい」という評価をいただいた。1戦終えて「これはみんなでやりたいですね。人数が多ければ多いほどいい。自分が好きなアニメのキャラになりきったりとか、楽しそうですね」と追いつ追われつの対戦を評価。大いに楽しんだようだ。
さあて、喜屋武さんとしてはこのまま引き下がれない。「もう1戦!」と再戦の申し出だ。もちろん受けて立つ村山さん。先ほどの対戦でほとんど村山さんが勝利していたので、今回はハンデをくれた。喜屋武エルフ側にはAIで動く仲間キャラ(BOT)2体を用意。設定をイージーにして、喜屋武さん側が村山さん側を倒しやすくしてくれた。そして喜屋武エルフに対して村山さんはトロールで臨む。これで勝負はどうなるのか……。喜屋武さんはストーカーの恐怖を克服できるのか……。
運命の2戦目は、喜屋武さんの勝利で幕を開けた。しかし喜屋武エルフではなく、仲間(BOT)が相手を倒したのだった。不服そうな喜屋武さん。「何か勝った気がしない」と闘志を燃やし始める。果たして対戦2回目に、喜屋武エルフが村山さんのトロールを倒し、勢いづく喜屋武エルフ(とその仲間たち)。結果としては村山さんがハンデを付けすぎたようで、一度も村山さんに負けることなく、喜屋武エルフチームは完全勝利を遂げたのだった。ストーカーの恐怖を完全に克服したのだ(?)。後半は絶叫することもなく、ピンチになっても落ち着いて対処していた喜屋武さん。さすがのゲーム環境適応能力といったところか。
最後に喜屋武さんは「これ面白いですねえ。けっこうハマるタイプです。みんなでわいわいやりたいですね。追い詰めたり、追い詰められる心理戦が面白かったです」とかなり満足なご様子。苦手かと思われたFPSをあっさりとモノにした喜屋武ちあき、おそるべしである。
Shadowrun
ジャンル:シューティング
発売日:6月21日
価格(税込):5800円
CERO:D区分(17歳以上対象)
オフライン プレーヤー数:1名
システム リンク プレーヤー数:2〜16名
オンライン プレーヤー数:2〜16名
その他:ドルビーデジタル対応(5.1ch)、HDTV D4(525i, 525p, 1125i, 750p)
開発元:FASA studio
発売元:マイクロソフト
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提供:マイクロソフト株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年7月20日