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喜屋武ちあき、FPSに開眼し、ショパンの世界に癒される(3/3 ページ)

» 2007年06月21日 10時00分 公開
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お次は得意なRPG。ショパンの世界に癒されつつ、ずんずん先へと進みます

 今回の企画はまだ終わらない。喜屋武さんにはもう1つのゲームをプレイしていただかねばならないのだ。というわけで2本目に用意されたミッションは「トラスティベル 〜ショパンの夢〜」(以下、トラスティベル)。「Shadowrun」の緊張感もさめやらぬままに連続プレイしていただきます!

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 まずは「トラスティベル」というタイトルのみで印象を聞いてみた。しかし「トラスティベル」と言う単語を聞くと喜屋武さんが一瞬ニヤリとした。「『トラスティベル』知ってますよ。わたし、実は去年の東京ゲームショウ2006で試遊してます(関連記事参照)。かなり注目してたんですよ。雰囲気とかいいですね。絵が淡くてきれいです」。

 さすが喜屋武さん、東京ゲームショウで既に遊んでいるとは……。そ、それは話が早い……。いやでも、先入観なく突きつけてまっさらな状態で遊んでほしいという企画意図は若干くずれ気味。まあいいか。去年の体験版と製品版ならかなり違うはずだ。とにかく遊んでもらいましょ!

 まずはオープニングデモを見ながら簡単な説明を受ける。「このゲームで描かれるのはショパンが亡くなる3時間前に見た夢物語なんですよ。テーマは命なんです」と聞いて「けっこう切ないですね。(さっき「Shadowrun」で)心がグググググーときたので、癒されます」と、うって変わってゆったりとRPGを楽しむモードになった喜屋武さん。

 オープニングデモで登場するポルカとそのお母さんとの会話にひたりながら、本作の世界観を味わうようにして見入る。オープニングの途中から始まる森本レオさんのナレーションに「トーマスだ!」とはしゃぎつつも、「ほんわかします」と、早くもその雰囲気に癒されてきたようだ。

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 デモが終わり、さっそくテヌート村への獣道でポルカを操り戦闘開始。「戦いをおさらいしておこうかしら?」と、親切にバトルモードのチュートリアルを始めようとするポルカだったが、喜屋武さんは体験版をプレイしているせいか、その申し出をあっさり拒否。RPGはいろいろなゲームをプレイしているとのことで、戦闘にせよ何にせよ“説明はいらん!”という男らしい喜屋武さんだ。このためか本作については飲み込みも早く、あっさりとAボタンを連打して敵をやっつけた。

 その後はとにかく敵との戦闘を避ける。フィールド上に敵が表示されているので、そいつらに接触さえしなければエンカウントしない方式なのだ。器用なまでにスイスイと敵を避け続け、あっという間にテヌート村に到着する喜屋武ポルカ。

 ところどころで差し挟まれるデモ画面を見ながら、雑談まじりに質問してみた。「いま行きたいところってありますか」と聞かれ「二次元の世界ですね」と答える喜屋武さん。「異世界同好会っていうのを作ってて、異世界について語ったりするんですよ。異世界に行くにはどうしたらいいのかを考える会なんですが、結成4、5年でまだ一度も集まっていないです(ここで「それって“会”って言えるの」という周囲の突っ込み)」。本作もある意味“異世界”へと入っていく物語。喜屋武さん向きではないでしょうか。

画像 ポルカの家で母親が作ったシチューが出てくると「シチュー!」と叫びテンションを上げる喜屋武さん「料理を作るのは好きだけど、最近作ってないですねえ」

 ポルカのパートが終わり、アレグレットとビートという兄弟がプレーヤーキャラになる。港町リタルダントが舞台だ。思わず喜屋武さん「きれいだなあ」と声を漏らす。実際にリタルダントの風景はかなりきれいで誰しもうっとりするような美しさで描かれている。ハイスペックなハードだから実現しえた世界だ。

 きれいな港町を見て思い出したのか「異世界とかじゃなくてリアルな場所だと、ベニスに行ってみたいですね」とのこと。街の人との会話で「用水路にはねずみが出る」と言うのを聞き「あ、これ絶対ねずみが敵キャラで出ますよ」とRPGお決まりのフラグには敏感な喜屋武さん。

 直後にリタルダント用水路に入ると、案の定「フローライトマウス」が敵キャラとして登場。「用水路の中もきれい! これが用水路?」と、そのきれいすぎる世界観に突っ込みを入れつつも、行く手を阻むねずみたちと戦闘開始だ。

 ここに来てAボタンによる基本攻撃以外にYボタンで必殺技が出ることや、戦闘フィールドの光の部分と影の部分では必殺技の名前も性質も変わることを習得。RPGのルールやシステムはすんなり入ってくるようで、すぐに効率のよい戦い方をマスターしていた。そして戦わなくていい敵とは戦わずに、とにかく逃げる、ざくざく逃げる。宝箱を開けたあとにバックアタックされてしまったりもしたが、ひたすら逃げ続ける。セーブポイントを見つけてもセーブはしない。とにかく先へ先へと進んでいく。それでも戦闘を繰り返すうちにアレグレットやビートがレベルアップ。プレーヤーキャラたちが少しずつ強くなっていった。

画像 ビートを見ては「かわいい」と感想を述べる喜屋武さん。どうやら彼の幼い言動や仕草が気に入ったようだ(画面左がアレグレット、右がビート)

 用水路の奥に到達すると、そこには巨大なねずみ「ブレッドギャング」が! 今まで得た戦闘での経験を生かして本気でかからなくては負けてしまう……。強敵の出現に若干興奮気味の喜屋武さん。「花封薬」という回復アイテムを駆使しながら確実にダメージを与えていく。肝心なところでビートくんが写真を撮っちゃったり(「ビビッドショット」という必殺技を出すとモンスターの写真を撮ることができる)、回復アイテムがゼロになってしまったり、とアクシデントも勃発。アレグレットもビートも体力が残り少なくなり、あわやもうダメか……というギリギリのところで見事勝利した。見ている方がハラハラするくらいの緊張感あふれるバトルだった。しかも、ここまでセーブせずに来ていたので、死んだらまた最初から……。見守る一同からホッとため息が出た。喜屋武さん、あぶなっかしいですよ。

 ブレッドギャングを倒し「すごい爽快感ですね。楽しい。やっぱりテンポよく戦えるというのがRPGでは大事なんですよね。このゲームの戦闘は好きです」とテンポのよい戦闘にご満悦。さらに先に進み、しばらく続くデモムービーを見ながら「ムービーがきれいですね。音もすごいですね」と映像と音の質の高さも気に入った様子だ。

 そして舞台は再びテヌート村に移り、ついにショパン登場! プレーヤーキャラとしてポルカとショパンの2人を操作しての森の探索が始まった。ここでも喜屋武さんは徹底して敵との遭遇を回避。そしてノーセーブ……。森のあちこちに点在するアイテムを取りつつ装備しつつ、ずんずんと奥へ奥へと進んでいく。ポルカがショパンに「見せたいものがあるの」と言うので森の奥まで来たのだが、奥地で出会ったのは、何とも凶悪で巨大なイノシシ「フォレストボア」だ。この段階だと「え……ポルカがショパンに見せたかったものってこの敵なの?」ということになってしまう。続きが気になるからここはどうしても倒しておきたい。

画像 ショパン
画像 ショパンとポルカ

 しかしっ! ここで今まで戦闘を避けてきたツケが回ってきたようだ。十分にレベルアップしてから臨むべき敵だったのだろう。ポルカもショパンもがんばってはいるが、いかんせん攻撃力に差がありすぎる。あっという間に倒れてしまうポルカ、そして後を追うように力つきてしまったショパン。結局、ポルカが見せたかったものは……? という微妙なバッドエンド。しかもここまでセーブしてなかったから簡単に再挑戦するわけにもいかず、短い時間ではあったがプレイはここまでとなった。

 RPGは得意分野なだけあって、誰の説明も受けることなくスイスイと進んでいた喜屋武さんだが、本作の世界観、ビジュアルやサウンドの美しさ、戦闘システムのわかりやすさとテンポ、ビートくんのかわいさなど、さまざまな魅力に触れ、大いにその世界を堪能したようだった。

FPSとRPG。2つの課題を無事クリア!

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 「Shadowrun」ではストーカーに狙われる恐怖を克服し、「トラスティベル」ではショパンの世界に癒された喜屋武さん。しかしこれで課題が終わったわけではない。次の刺客がどこかで喜屋武さんを狙っているかもしれないのだ。油断するな、喜屋武ちあき! 次こそは恋愛シミュレーションか!?


トラスティベル 〜ショパンの夢〜

画像 発売日:発売中
価格(税込):7329円
CERO:A区分(全年齢対象)
ジャンル:新感覚クロニクルRPG
その他の仕様:Xbox LIVE対応

「トラスティベル 〜ショパンの夢〜」には、ソフトのほかXbox 360 コア システムと「スペシャルサントラDVD」がセットになった「Xbox 360 コア システム トラスティベル 〜ショパンの夢〜 プレミアムパック」も発売されている。オープンプライスで、価格は3万2000円程度。これからXbox 360に触れようと思う人にはうってつけのパックだ。


(C)2007 NBGI
※画面は開発中のものです


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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年7月20日