「FINAL FANTASY® XIV βテスト レジストレーションコード」が付属する日本HPのキャンペーンモデルPCで、どれくらい快適に遊べるのか検証してみた:「ファイナルファンタジー」最新作への近道がここにある(2/4 ページ)
テンポが速く爽快感にあふれるバトルシステム
続いて、バトルシステムについて触れていこう。「XIV」では、フィールドにモンスターが存在する。この状態で戦闘が繰り広げられるリアルタイムバトルとなっている。
主人公の状態は、移動状態である“パッシブモード”と、抜刀状態である“アクティブモード”の2種類が存在する。バトルアクションが実行できるのは、アクティブモードのみだ。
アクティブモードにしてモンスターに近づいたら、アクションを選択することで攻撃できる。アクションは種類が多く、通常攻撃タイプや、敵を引きつける特殊なモノまでバラエティ豊かだ。なお、アクションを行うとアクションゲージを消費する。バトルはアクションゲージが満タンの状態で始まり、時間とともに徐々に回復する。つまり、アクションゲージに余裕があれば、通常攻撃を連続で繰り出せる。このあたりのシステムは、以前行われていたαテストから大きく変更された部分で、よりスピーディなバトルが楽しめるように進化した。
このように攻撃を繰り出したり、逆に敵に攻撃を受けると、TPというポイントが増えていく。アクションの中にはこのTPを消費して発動する、いわば必殺技のような強力なモノも存在する。どの通常技でTPをため、どのTP技で戦闘を有利に進めていくか、戦略性豊かなバトルとなっている。
「XIV」は実際、どれくらい“重い”のか?
これまで紹介してきた「XIV」の魅力は、ほんの一部でしかないが、それでも魅力あふれる冒険が楽しめることが伝わったであろうか。このような冒険の楽しさをさらに加速させるのが、業界最先端といえるグラフィックのクオリティだ。高品質のテクスチャに、被写界深度や多彩なシェーダーといった機能を詰め込み、MMORPGどころか最新のオフラインゲームと比較してもトップクラス。小難しい話が分からなくても、映像を見れば“超キレイ!”ということがお分かりいただけるハズだ。
だが、映像が綺麗なゲームは、それだけマシンパワーを必要とする。正直、「XIV」はその映像の美しさに比例して、要求スペックが非常に高い。生半可なPCでは、美しい映像とストレスなく遊べる操作環境の両立は難しいだろう。
その点、今回紹介している日本HPのキャンペーンモデルであれば、美しさと快適さを両立させて遊ぶことができる。とはいえ、文章だけではなかなか伝わりにくいことかと思う。そこでここからは、キャンペーンモデルと、少し前のミドルクラスPCを用意し、比較検証してみた。両PCの基本的なスペックは下記の通り。
モデル名 | HP Pavilion Desktop PC HPE-290jp/CT(夏モデル)ファイナルファンタジーXIV 冒険Ready PCキャンペーンモデル |
スペック | OS:Windows 7 Home Premium正規版 CPU:インテル Corei7-960 メインメモリ:12GB DDR3 (6DIMM) グラフィック:NVIDIA GeForce GTX260(1.8GB) HDD:1TBBハードドライブ(SATA, 7,200rpm) ドライブ:DVDスーパーマルチドライブ |
モデル名 | p6420jp(比較用マシン) |
スペック | OS:Windows 7 Home Premium 32-bit CPU:Intel Core 2 Duo E7500 Processor メインメモリ:4GB PC3-10600 Memory (2x2GB) グラフィック:NVIDIA GForce G210 FH HDD:750GB 7200RPM SATA-3G 1st HDD ドライブ:DVDスーパーマルチドライブ |
p6420jpはグラフィックボードを搭載しているとはいえ、最新ゲームを遊ぶにはちょっと非力なイメージ。とはいえ、これよりも非力なチップセット内蔵グラフィックスを使用しているPCも多く、そういう意味では「日本でよく使われているパソコンよりも若干ゲーム向き」といえるスペックだ。
キャンペーンモデルはミドルハイレンジを狙ったスペックで、とりわけコストパフォーマンスがいい。決して最強というわけではないが、現時点で最強を求めるとビデオカードだけでこのPCと同額になってしまうため、ちょっと非現実なお値段になってしまう。そういう意味で、こちらはゲームを快適に楽しめるバランスがとれたスペックといえる。
実際に2つのマシンを並べ、「XIV」をプレイした様子の動画を下記に掲載したので、まずは見てほしい。左がキャンペーンモデルで、右が比較用のp6420jpだ。なお「XIV」の設定は、スクウェア・エニックスのスタンダード設定で、大抵の機能がオンになっている状態。解像度は1280×720で、いわゆるD4画質に相当する。この状態のものを全画面表示して、動画を撮影した。
まずはカメラの回転を行ったが、この時点でフレームレートに大きな差があることが確認できるだろう。キャンペーンモデルがスムースに動くのに対し、p6420jpはガクガクだ。静止画ではほとんど差がない両者だが、実プレイではこんなに差があるのだ。
続いての、北に向かって歩くシーンでも同様に、フレームレートに大きな差が現れた。ここで気づいたのは、p6420jp側は“操作にタイムラグが生じる”ということ。カメラを回転させようとスティックを動かしても、その操作がゲーム中で反映されるまでに、なんと1秒ほどのタイムラグが生じるのである。移動も同様で、動かしたい方向にスティックを入力しても、歩き出したり、方向転換するまでに1秒ほど時間がかかってしまうのである。動画では紹介していないが、ゲーム中のメニュー操作やコマンド入力もすべてこのような状態で、ハッキリ言ってまともに操作できる状況ではなかった。もちろん、キャンペーンモデルのほうは操作を入力したらすぐに反映され、“思い通りに”キャラクターを操作できた。
正直、ここまでプレイ感に差がつくとは思っていなかったため、この結果は筆者の予想以上であった。と同時に、最新PCの性能のよさを再認識する結果となった。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Gamez 編集部/掲載内容有効期限:2010年8月26日