カプコンは,本日(3月22日)「カプコンの本格的な通信事業の始動と取り組みについて」と題した緊急発表会を行った。
カプコンの辻本憲三社長,京セラの西口泰夫社長,DDIポケットの岡田健社長らが出席したこの発表会において,カプコンより明らかにされた計画は,京セラ,DDIポケットの協力を受け,PHSを利用したネットワークサービスを行うというもの。
現在,全国で3000台が設置されているカプコンのアミューズメント機器「着メロコレクション」にPHS端末を内蔵。曲追加や新機種への対応などのバージョンアップを行う作業を,ネットワーク配信で行うことによりメンテナンスなどの手間を省くという。
ユーザーが購入した曲については,その場で携帯電話に入力するだけでなく,ほかのユーザーの携帯電話機やパソコンへの送信も可能だ。
また,次世代情報端末「AZ-NAVI(エージナビ)」を開発。「着メロコレクション」同様の通信システムを利用して,各種サービスを行う計画だ(写真は発表時のイラスト)。
「AZ-NAVI(エージナビ)」は,CCDカメラ,カラープリンタ,タッチペン,スキャナなどの機能を持たせることができ,設置先のニーズに合わせた商品供給を行うという。提供されるコンテンツとしては,キャラクター・ゲーム・音楽などが予定されいる。
さらに,ビジネスユーザー向けのカスタマイズも可能としており,チェーン展開を行うショッピングセンターでの店舗間の情報共有などに利用する計画もあるという。
「着メロコレクション」での通信利用は4月にも開始され,「AZ-NAVI」の業務用機の投入も今年7月には開始される予定。カプコンらでは,両機種併せて来期中に2万台の普及を見込んでいる。
加えて家庭用の「AZ-NAVI」を開発し,個人向けの情報端末として利用する構想も明らかにされた。
この家庭用モデルは,ある程度機能を限定したことに加え,タッチパネルによる操作を採用。PCの利用が困難な高齢者などの層にもネットワークビジネスの普及が見込めるとしており,年末までにはテスト運用を行う予定だという。
[SOFTBANK GAMES]
NEWS TOP
|