カプコンの岡本吉起氏は,本日(6月6日)行われた「ビジネス戦略発表会」において,多数の映像とともに,同社の新作タイトル群を発表した。例によって注目発言を連発する岡本氏のプレゼンテーションは,集まった流通関係者やマスコミの話題の的となった。
発表会会場に設置されたスクリーンには,PS用として登場する「DINO CRISIS2」のデモ映像が流された。グラフィックも迫力も期待以上の出来といっていい。岡本氏により,9月13日発売決定が発表されている。
続いて「鬼武者」「マキシモ」をはじめ,パブリッシャー戦略で展開する「ガングリフォンブレイズ」や「シルフィード ザ・ロストプラネット」などのPS2用タイトルの美しい映像が相次いで流されていく。来場者たちが食い入るように,これら最新映像を見ているのが印象的だった。
同じくパブリッシャー戦略として,PS/DC用にアイドスの「トゥームレイダー4」がリリースされることとなった。岡本氏も「トゥームレイダーファンの1人して,非常に期待している」とコメント。コンシューマー機市場におけるワールドワイド展開も注目される。
そして,ハバスの「ディアブロII」! 既にこのタイトルは,全世界同時発売が発表されているが,「日本でも間に合わせてみせます」(岡本氏)。英語版が7月1日(日本語マニュアルが付くらしい),日本語版が9月にリリース予定だ。
さらに,オリジナルのPC用ネットワークゲーム「レインガルド」の映像も流された。5000人が同時プレイできるもので,10月1日のサービス開始を目指しているという。
こうした良質タイトル群が目白押し。カプコンは,既にリリースされているものも含め,今期全40タイトルをリリース予定だ。
そして岡本氏はネットワークゲーム戦略についても触れ,既に運用されている「マッチングサービス」も紹介。「マーブル vs. カプコン」「パワーストーン2」などDCの対戦格闘を中心にしたネットワーク対応ゲームを順次発売していくという。中には「CAPCOM vs. SNK」(写真)や「ヴァンパイア(仮)」などの名前も……。
そして唐突に「バイオハザード」のデモ映像が流されると(残念ながら新映像はなし),「この映像は“バイオ”をもネットワーク対応としていくということの宣言」(岡本氏)とし,同社人気タイトル群のネットワーク化を進めていることを,改めて強調した。
さらに将来的には,同一のタイトルをすべてのプラットフォーム(PS2やDCはもちろん,ドルフィンやX-Box,PCも含むという)に,同スペック,同時に,同価格で,リリースしていきたいとしめた。
これによりユーザーは,所有するハードによって話題が異なってしまうことがなくなり,さらにメーカーとしてもプラットフォームのシェアなどが認知がしやすくなるという。
そして何よりも,異機種間でのネットワーク対戦なども意識した戦略であることに注目したい。
[原 毅彦, SOFTBANK GAMES]
*画面は開発中のものです (C)CAPCOM CO.,LTD. 2000 ALL RIGHTS RESERVED. (C)SNK 2000 ※「CAPCOM vs. SNK」は,一部(株)エス・エヌ・ケイの許諾を受けて,(株)カプコンが製造・販売するものです。 ※「SNK」は(株)エス・エヌ・ケイの登録商標です。
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