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「ときメモ3」等開発資金調達のための新金融システム
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コナミ,マネックス証券,およびみずほ証券の3社は本日(10月25日),新しいオンライン金融方式である「ゲームファンド」を発表した。
「ゲームファンド」は,コナミのゲームソフト制作上で生じるキャッシュフローを受取る権利を小口証券化し,ゲームユーザーを含む一般投資家に購入してもらうことで資金調達を図るという,新しいシステム。
投資対象となるゲームソフト第1弾は,「ときめきメモリアル3(仮称)」(右写真)と,「(女性ユーザー向け)新ときめきメモリアル(仮称)」。ともにPS2用として2001年度内発売予定だ。
申込期間の11月9日から12月20日まで。申込単位は10口以上・1口単位(1口は1万円)で,募集総額は12万口(12億円)が上限となっている。この額なら,「ときメモ」ファンなどの一般ゲーマーでも,無理なく投資できることになる。
償還金額はゲームの出荷本数を反映したものなり,償還日は2003年6月30日。設定日直後からゲーム出荷直近までいつでも解約が可能であることも,ゲーマーなど一般投資家には嬉しい。
ファンドを10口以上償還まで保有した投資家にはゲームのエンディングロールに名前が記載されるほか,同じく20口以上保有するとこれに加え,コナミから「ときメモ3」の限定版がもらえるという特典が付く。
発表会の席上において,コナミの経営本部長専務である館野登志郎氏は,「ゲームファンド」を利用した資金調達を行う目的を説明。
同氏によれば,投資を行うことにより,ユーザーにゲーム制作の参加意識を持ってもらうなど「コナミとゲームユーザー・投資家との新たな関係の構築」を狙っているという。ほかにも,ゲームソフトのプロモーションや,昨今あまりにも大きくなりすぎたゲーム制作資金調達の多様化,さらにはゲーム業界の活性化の支援(業界と投資家との橋渡し)などを目的として,今後もこのシステムを展開していく計画だ。
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