マイクロソフトは,豪州で行われたゲームディベロッパー・カンファレンスでXbox用ゲーム向けの2つのプログラムを通して,グローバルなゲーム開発のサポートを展開していくことを明らかにした。
この2つは「Xbox Independent Developer Program」「Xbox Incubator Program」と呼ばれ,ゲームデザイナーがXbox向けゲームのプロトタイプを創ることができるというもの。
マイクロソフトのサードパーティー担当ディレクターのKevin Bachus氏は,「ゲーム業界の変化と開発費の上昇は,小さな開発会社が大手パブリッシャーにゲームを売りこんだり,自分たちでゲームを流通させたりすることを難しくしている。われわれは,資金のことなどを考えずに,自分たちのクリエイティビティを発揮できるような機会や環境を,Xboxを通してゲームデザイナーに提供していきたい。」と話す。
「Xbox Independent Developer Program」は,ゲーム開発会社や個人プログラマー向けで,参加するためには「Xbox Prototype Kit (XPK)」の申し込みをする必要がある。このキットは無料で提供され,中には開発用ソフトと,個人プログラマーや開発会社がXboxのプロトタイプゲームを作る際に必要な説明マニュアルが入っている。
これらのXboxプロトタイプゲームの制作はPCベースで,プログラミングツールは独特なものではなく,既に使い慣れたものを使用できるという。
一方は,「Xbox Incubator Program」だが,Xbox用ゲームを開発するための資金を必要としているゲームディベロッパー向けのプログラム。このプログラムでは,ゲーム会社にゲームを売りこむ前に,オフィシャルのXbox用ツールキット「Xbox Development Kit (XDK)」を使ってゲームを開発が可能だ。
この「Xbox Development Kit (XDK)」で制作されたゲームは,実際にXboxゲームのパブリッシャーとなっているメーカーを通して,商業ベースの製品として発売できるという。
この「Xbox Incubator Program」に参加するには,Xboxチームに完成したゲームデザインの仕様書を送るだけだ。そこで,Xboxチームがそのゲームの可能性を検討。もし,このプログラムへ参加が要請された場合は,ディベロッパーは「Xbox Development Kit (XDK)」がライセンスされる。このキットには,ハードウェアとソフトウェア,さらにXboxゲームを開発する際に必要なツールが入っている。
このプログラムの参加者は,「Xbox Development Kit (XDK)」のオフィシャルライセンス会社と認定され,マイクロソフトのテクニカルサポートプログラムを100%利用できるらしい。
「Xbox Incubator Program」の期間は6カ月で,その間に企画書で提出したゲームのプロトタイプを作らなければならないが,そのゲームはXboxのゲームパブリッシャーが発売,流通することを保証される。
[SOFTBANK GAMES]