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「アトム」時代来る。ロボット博覧会が横浜で明日開幕
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明日(11月24日)から3日間,パシフィコ横浜において,ロボットの博覧会「ROBODEX2000」が開催される(入場料は一般1,000円/小・中・高は500円)。会場には,14の企業・団体・研究機関による最新ロボットが集結。本日(23日)はプレスプレビューが行われたが,その技術に来場者から驚きの声が挙がっていたぞ。
開催に先立って関係者によるセレモニーが行われたが,出席者らは,「PC需要をロボット需要が上回るのは,後10年かかるか30年かかるか分からないが,その時は日本がそのトップリーダーでありたい。 PCの“COMDEX”同様に,ロボットの“ROBODEX”を今後も展開していく」と,壇上でコメント。
続いて,会場中央に伸びた“花道”を自律型ロボットが闊歩(?)する「アソボットパレード」が行われた。
PHS回線を使って遠隔地からコントロールできるテムザックの「TMSUK04」(会場のNTT DOCOMOブースでも出展中)を皮切りに,各種センサーによる異常の検出と通報が行える自律移動が可能な「ガードロボ」(綜合警備保障),さらに53個のセンサーと多数モーターを駆使して身体表現を含むコミュニケーションを人間と行える「ロボビー」(エイ・ティ・アール)などが,カメラのフラッシュを浴びていたぞ。
2世代目に突入したソニーの動物型ロボット「AIBO」は,多数が花道に登場。音楽にのって体を動かすしぐさに,女性の来場者から「可愛い」の声も。パレードを締めたのはホンダの「P3」。階段を降りての登場に,会場から拍手が沸き起こった。歩行して振り返るという一連の人間ばりの動きに,関係者たちも見入っていたのが印象的。
今回ホンダは,自律二速歩行人間型ロボットモデルを展示。「P1」から話題となった「P3」までが並ぶ姿は圧巻と同時に,各プロダクト間での技術の進歩には感心させられる。
さて,展示の主役は,先日発表されたばかりの2足歩行の人型ロボット,ホンダ「ASIMO」とソニー「SDR-3X」。ともに独立したお披露目が行われ,注目度の高さを証明していた。
前述の花道の奥にあるカーテンから現れた「ASIMO」は,生演奏(!)の音楽にのって,複雑なステップを踏み,8の字歩行などで驚きの声を誘う。そのバランス性能はスゴい。
一方,「SDR-3X」はソニーブース内にあるステージでデモが行われた。屈伸や足を伸ばしての座るなど,その多彩な動きに,みな見入っていたぞ。
愛玩ロボットたちも出展 出展社の中には,バンダイ,タカラ,トミーといった玩具メーカーも。それぞれのブースで新製品を展示している。
バンダイは,ワンダースワンで行動パターンがプログラミングできる,ご存知「ワンダーボーグ」をデモ。色々な飾り(というかプラモや人形に組み込んである)をまとった「ワンダーボーグ」複数によるレースなどが行われている。もともと虫をイメージしたデザインなので,携帯ゲームと連動することから,このイベントでも小学生の男の子に人気となりそう。
タカラは,魚やクラゲなどの形をした水中ロボット「アクアロイド」をデモ。ソーラーパワーで動く鑑賞タイプが知られているが,接続されたマイクに声をかけると細長い水槽に入ったクラゲが動いて反応してくれる「アクアロイドタワー」にも注目されそう。11月28日発売予定だが,このイベントで限定100台先行販売される。
先行発売といえば,トミーの犬型ロボット「ドッグ・コム」もこのイベントで限定台数が販売される。アゴやボディにセンサーが組み込まれ,接し方次第でロボットの性格が16通りにも変化するという。初めは犬の鳴き声しか話さないが,そのうち人語を喋りだすという成長が楽しめる。
ほかにも,NECのコミュニケーションロボ「R100」やレゴ,さらに大学などの研究機関が開発したロボットなどが多数出展され,見所満載だ。明日からの一般公開日は,家族そろってでかけよう! なお,各社のブース以外に,「鉄腕アトム」のブースが設けられた。手塚先生,貴方が描いた世界はもう目の前です――。
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