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続報:CES・ゲイツ氏基調講演レポート
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米国時間の1月6日午前8時30分から,ラスベガスヒルトンホテルにおいて,マイクロソフトのビル・ゲイツ氏が基調講演を行った。予定では10時までだったが,「Xbox」など多数のコンシューマー向けビジネスを発表し,ご満悦のゲイツ氏は10時30分すぎまで延長するサービスぶりだった。
講演会の入場者数は先着順の7000人。会場の前では,入場できなかった人たちも多数おり,関係者らと押し問答もあった模様。
CEA (Consumer Electronics Association)のGary Shapiro社長による「デジタルラジオなど,今回のCESの見所はワイヤレステクノロジーだ」というコメントなどに続いてゲイツ氏が登場。「デジタルライフスタイル」についてのビジョンを発表した。
ゲイツ氏は「家庭にある電化製品をすべてPCにつなげる」とし,ゲーム機やポケットPC,デジタルカメラ,PDAなどもPCとの融合を図るという。その中でもMSの一番新しい事業がデジタルテレビで,その次はゲーム機の革命を起こすつもりのようだ。
一通りの戦略を話した後,今度はおもむろに壇上のテーブル上にかけてあった黒い布(写真のゲイツ氏の後ろに見えているもの)を外す。そこにはウワサの「Xbox」のプロトタイプ(モックアップ)が鎮座していた!
モックアップを前に,ゲイツ氏は,「とある会議での“そういえばすごいゲーム機ってないよね”という何気ない発言に,だれかが“それだったら自分たちで作ればいいじゃない”という一言で,Xboxの開発はスタートした」という,逸話(?)も披露。
さらに,本体の中央にイジェクトボタンがあること,USBのコントローラポートは4つであること,HDTV対応であることなどが次々明らかにされていく。このモックアップは決定デザインだが,インテルのCPU,nVIDIAの技術などは最終段階で最も新しいものが採用されるという。
「Odd World Munch Oddysey」「Malice」の2タイトルは,実際にデモ映像も流され,その美しい映像には集まった関係者から拍手が起こった。コントローラの開発にも時間をかけているという。
最後に,WWFの人気プロレスラー,ザ・ロックが登場し,「俺はビル・ゲイツと似ている点がある。自分のマーケットのリーダーということと,名セリフを口にすることだ」などと,ゲイツ氏とジョークを飛ばしあって,基調講演は大盛況のうち終了。
「XBoxはBroadband Gaming Device」というゲイツ氏の発言は,21世紀ゲーム史の最初のページを飾ったのだ!
[SOFTBANK GAMES]
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