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INTERVIEW:日本市場のXboxパッドは独自に
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米ラスベガス市で開催されている「CES 2001 (Consumer Electronics Show)」にて,マイクロソフトのXboxゲームマーケティングディレクター,ジョン・オローク(John O'rourke)氏に,発表されたばかりの本体デザインや,発売予定日などについて話を聴いた
SOFTBANK GAMES:ゲイツ氏の基調講演の中にあった「デジタルライフスタイル」というビジョンの中で,Xboxの位置付けはどこにあるのでしょうか。
オローク:Xboxはあくまでも,ゲームだけに目的を絞った家庭用ゲーム機です。確かに「デジタルライフスタイル」構想の中心になる“PC”も,ゲームに関しては大変な実績をもっています。
しかし今までの家庭用ゲーム機は,多くのユーザーに,「ゲームはテレビ(画面)でする」ということを定着させました。ですから「デジタルライフスタイル」の中でXboxを取り入れることは,テレビの前に座ってゲームができる,という環境をマイクロソフトも提供できることになるわけです。
SOFTBANK GAMES:Xboxのマーケティング戦略では,日本は特別な市場と考えているのでしょうか? それとも,Xboxのマーケティングは,あくまでも全世界共通で考えているのでしょうか?
オローク:日本は,ビジネス,コミュニティの両面からみても,独特なマーケットだと考えています。
例えば,日本で売れたゲームのトップ100を見てみても,欧米のタイトルは1本くらいしか入っていません。しかし,一方で日本製のゲームは欧米でも大変人気があるわけです。ですから,日本のマーケティングチームが独自に戦略を創りあげていく予定です。
SOFTBANK GAMES:モックアップが公開されたXboxのデザインですが,国ごと変える予定はないのですか。またデザインはこれで確定ということですが,これはどうのように決まったのですか?
オローク:デザインの決定は日本,北米,欧州といった世界中の人から意見を聞いて決めたものです。
このデザインは,「パワフルでミステリアス」という評価をもらっています。コストや価格の面からみて,国によってデザインを変更するというのは考えられません。日本でもこのデザインです。
SOFTBANK GAMES:コントローラーについてはどうでしょうか。
オローク:これにも世界中の5000人のテストプレイヤーの意見をもとにして,デザインには長い時間をかけました。しかし,このコントローラーについては日本のユーザー向けには,今後,特別にリサーチを行った上で,若干デザインを変更する可能性があります。
SOFTBANK GAMES:発売日や同時発売タイトルについて,現在の予定は?
オローク:まず,ゲームソフトは本数ではなくてクオリティだと思っています。ですから初日に予定しているゲームは15〜20本くらいでしょう。
発売日は,日本と北米は,当初の2001年夏から秋に変更になりましたし,欧州では2002年第一四半期まで延期になりました。それは,PS2の発売日のような供給不足を起こさないためです。
[SOFTBANK GAMES]
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