カプコンは本日（1月17日），六本木ヴェルファーレにおいて，PS2用戦国サバイバルアクション「鬼武者」（1月25日発売予定）の完成プレス発表会を行った。この発表会ではクリエイターたちの貴重な話が聴けたぞ。

　発表会に登場したのは，プロデューサーの稲船敬二氏，ミュージックコンポーザー・佐村河内守氏，ゲストクリエイターの金城武氏，CGディレクターの佐藤嗣麻子氏（オープニングムービー担当）と金田 龍（中間・エンディングCGムービー担当），そしてシナリオ担当の杉村升氏の面々。

　壮大な和太鼓の生演奏でスタートした発表会は，トーク形式で進行。最初に壇上に立った稲船氏は，「のべ1000名近くのスタッフが，“鬼武者”の制作に携わってきた。切り合うときの手応えなどにこだわって，非常に満足した完成度になったと思っている」と挨拶。

　その後，ほかのスタッフたちとの対談形式で，制作秘話などを聴くことができたのだ。

　杉村氏は，ゲームのプレイヤーキャラに“明智左馬介秀満”（あの光秀の血縁）を採用したことについて，「（ドラマなどにおいて）“色”のついていない人物を使いたかった」と説明。また，史実に忠実ながら，戦国時代にファンタジーも取り入れたものにしたという。

　また佐村河内氏によれば，今回のサウンドは，計205名にもなる巨大編成のオーケストラで演奏されたものだという。そのスケールは，ゲームや映画音楽はもちろん，クラシックコンサートをも凌駕するものとなるという。

　さらに佐藤氏と金田氏との対談では，6人同時のモーションキャプチャーや，顔の演技をも表現したフェイシャルキャプチャーについても導入されていることまで話が及んだ。「声を収録をしながら，顔の各部の動きをキャプチャーしたが，考え方は通常の映画の撮影と同じ」（金田氏）。

　最後は待望の金城氏が登場。金城氏が演出をも手掛けたというゲーム中のシーンが流されたが，さすが「ゲーム大好き」と言うだけあって，色々凝ったものになっていそうだ（詳細はゲームをプレイしてみてね）。稲船氏との対談中，実際にパッドを握って未プレイのシーンに挑戦。敵のボスに見事までにやられてしまったが，あちこちで並みのウデでないことを実感させた。

　壇上に全クリエイターが集合すると，稲船氏は，「ゲームとは異なるジャンルで活躍するスタッフたちの力もあって“鬼武者”は完成した。21世紀のゲーム制作はこんな形態になるかも知れない。そんな新世紀の最初に“鬼武者”をリリースできて嬉しい」と発表会を締めた。

　発売まであと一週間，トップクリエイターが集結して生み出された“鬼武者”。プレイできるのが楽しみだねっ！

[SOFTBANK GAMES]

Composed by (C)Mamoru Samuragoch. Character Samanosuke Akechi by (C)Amuse / Fu Long Production, (C) CAPCOM CO.,LTD.2001 ALL RIGHTS RESERVED. Guest Creator : Takeshi Kaneshiro CGI by Links Digiworks