コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によれば,兵庫県警生活経済課と三田署は1月31日,「まんが喫茶」に家庭用ゲーム機を設置・権利者に無許諾で家庭用ゲームソフトを上映していたとして,同店の経営者らを著作権法違反(上映権の侵害)の疑いで逮捕したという。
最近,全国的に急増している「まんが喫茶」では,パソコンや家庭用ゲーム機などを設置し,来客にゲームソフトを使用させる店舗も増えている。ACCSらによれば,これらは著作権法上,上映権の侵害に該当するものがほとんどとみられているものの,今回は全国で初めての摘発となる。
今回摘発されたまんが喫茶は,三田市の「タイムカフェ・サイゴン」と,播磨町の「クラブフーリエ明石店」の2店舗。男性らは両店舗に家庭用ゲーム機を設置し,コナミの「ドラムマニア」やコーエーの「決戦」といったゲームソフトを客に使用させていたようだ。
同署では,昨年12月に両まんが喫茶の店舗や経営者の自宅など,5カ所を家宅捜索。このうち「タイムカフェ・サイゴン」では,PS2やDCなどの家庭用ゲーム機11台と,ゲームソフト約400本などを押収して捜査を進めていた模様。
同店では,入場時に飲み物を1品注文すると1時間同店の施設が無料で使用できるシステムになっており,まんがのほか,ゲーム機やビリヤード,パソコンなどを設置していた。
[SOFTBANK GAMES]