既報の通り,セガは本日(1月31日)開催した取締役会において,Dreamcastの製造を3月期をもって中止することを決議したと発表した。
都内で行われた発表会において,セガの副社長・佐藤秀樹氏は,かつてのように高性能なハードを低価格で提供し,その専用ソフトを多数販売することで収益を上げるビジネスモデルが通用しなくなったことをDC生産中止の理由として上げている。
「セガの最大の強みであるコンテンツ事業を強化し,今回の今後の収益回復を確実にするため」(佐藤氏),GBアドバンスやPS2へのソフトに提供していくという。
セガは,単体の通期業績予想値を892億円の赤字に修正(従来予想は148億円)しているが,佐藤氏は,業績予想の修正の最大の要因がDreamcast事業であったと明言した。
さらに在庫整理や特許料の前払い費用処理など,DCハード事業の整理のため,約800億円と特別損失が発生する。
これに対し,同社・代表取締役会長兼社長の大川功氏が,個人資産約850億円を会社に贈与したことも発表された。セガでは,この資産を有効に活用し,収益回復プラン(別記事)を実行していく意向だ。
佐藤氏らは,「常識では考えられない額だが,これが(大川氏の)セガに対する情熱と,新ビジネス展開の成功を確信したからにほかならない」と,大川氏からの財産の受贈について説明した。
大川氏も納得したという,セガの起死回生の収益回復プランとは?
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