|
今後のサポートやD-Directの強化等,セガの改革策続報
|
本日(1月31日)行われたセガの発表会は,セガ自身や一部報道などで明らかにされていたものもあったが,ゲーマーにとって「バーチャファイター4」「サクラ大戦」のPS2登場などセンセーショナルなニュースも少なくなかった。
SOFTBANK GAMESでは,発表会の模様をできるだけ詳細に紹介してきたつもりだが,ほかに明らかにされた事項を簡単にまとめてみる。
まず,来期におけるDCサポートだが,本体の故障への対応はもちろん継続して行っていく。さらに,データ類などをセーブするビジュアルメモリなど周辺機器は,必要十分な数量を確保しており,ユーザーは心配ないという。
また,現在在庫のある約203万台のDCを最終ユーザーに行き渡せるため,各国に対応を打診済みだという(203万台の在庫内訳は,日本28万,米国120万,欧州46万,そのほか9万台となっている)。「日本と欧米の市場特性が異なるため,各エリアにあわせて策が異なる」(セガ・香山哲CO-CCO)。米国では一部報道があった「DC本体値下げ」という対策が実施されるのだろうか? 日本については既報の通り,来週にも流通向けの説明会を開催する。
さらに,同社のネット通販サイト「D-Direct」については,さらに強化していくことも明らかにされている。香山氏は,「米国ではB to Cのビジネスモデルは成功しないようだが,日本では高い成果をあげている」と話す。ハードの製造中止で,一般流通がどのような反応を示すか余談を許さない状況下で,ネット利用の流通はさらに重要な意味を持つことになるはずだ。
ほかにも, ●ハード製造中止に伴うリストラ費用が,今回の業績予想に組み込まれていること ●海外販社や関係会社に着いて総点検し、不採算事業やグループ内における位置付けが不明確な会社(事業)については見直しを行い,整理縮小・売却等も検討していくこと ●従来のコンシューマー事業の組識・機構の職務ベースからの見直しを行い,コンテンツ事業として必要最小限の陣容にまでスリム化を行うこと といったことも発表されている。
こうした一連の構造改革計画が発表された後,セガの佐藤秀樹副社長は,「こうした改革により,セガの再興は必ずなるものと確信している」と,発表会を締めた。
ゲーム市場全体の不振を打破するためにも,われわれもセガの再興に期待したい。
[SOFTBANK GAMES]
|